小さな虫が、まるで大きな柱のように大群を作っている「蚊柱」。

これに突っ込んでしまうと、目や口に虫が入ったり顔にバシバシ当たって鬱陶しかったり…気付いたら衣服にひっついていることもありますよね。

できれば蚊柱を回避したいけど、どんな対策をしたらいいのだろう?

そんな人のために、今回は蚊柱の仕組みや対策方法についてまとめていきたいと思います。

そもそも、蚊柱って何?

蚊柱というのは、その名の通り「蚊」が数十匹から数百匹集まって、柱状の群れを作り飛ぶ状態のことを言います。

「じゃあ、蚊柱に突っ込んだら刺されまくり!?」と思う人もいるかもしれませんが、その心配はありません。

私たちが普段よく目にする蚊柱は、「ユスリカ」という種類の虫のものだからです。

 

ユスリカは名前に「カ」が付いていますが、蚊ではなくハエの仲間。

ですので、刺される心配はありません。

 

しかもこの蚊柱、群れているのはオスだけ。

このオスの大群にメスが一匹~数匹で突っ込み、交尾相手を探すために蚊柱が作られるのです。

 

メスにとっては、超売り手市場のより取り見取りの婚活パーティー。

オスにとっては…成功率数パーセント未満の超狭き門ということですね…。

 

ユスリカは成虫になると口がなくなり、食べることも飲むこともせず、ただひたすら交尾・産卵をすることだけに専念します。

そのため、成虫になってからの寿命はせいぜい数日。

 

それなのに、交尾すらできずに死んでしまうオスは大量にいるということですよね。

なんだかちょっと蚊柱を見ると切ない気持ちになりそうです…。

どうやって回避する?蚊柱の対策方法

蚊柱に突っ込むと、目や口に虫が入って嫌な思いをすることがありますね。

基本的にユスリカ自体に害はないのですが、人によってはアレルギー反応を起こしてしまう場合があります。

(ユスリカの死骸から出る微細な塵が、アレルゲンとなるのです。)

 

人によっては喘息などの症状が出る場合もあるので、身近で蚊柱が発生するのは避けたいですよね。

道すがら遭遇する蚊柱はどうしようもありませんが、家の庭などで発生するものは防ぐことができます。

 

そもそもユスリカの発生源である「水」をなくしてしまえばOK。

バケツに溜まったままの水…水はけの悪い雨どい…放置しっぱなしの庭の池…などなど、水が溜まる場所ではユスリカが発生する可能性があります。

 

これらの場所をできる限り無くすことで、大量発生を防ぎ、結果として蚊柱の発生も抑えることができるのです。

また、既に発生してしまった蚊柱に対しては、殺虫剤をかけて駆除することができます。

 

この時、落ちた死骸は綺麗に掃除しておきましょう。

次に、偶発的に遭遇してしまう蚊柱への対策について。

 

気付いた時には突っ込んでしまって「しまった!」なんてこともありますよね。

そしていつまでも頭の周りにまとわりついて、離れてくれません。

 

対策方法としては、出来る限り池・川・側溝など水辺の道を通らないようにするのが一番無難です。

しかしそう回り道ばかりすることもできませんよね。

 

そこでユスリカの習性を利用して、対策を立てましょう。

ユスリカは人の顔や頭の高さ辺りで蚊柱を作りますから、もし蚊柱が道を塞いでいる…という場合には、頭を低くして通ることで、被害を免れることができます。

 

また、もしも間に合わずに突っ込んでしまい、頭の周りにブンブンとまとわりついて来たら…。

その場合は、頭を低くしてより高さのあるもの(道路標識や電柱など)の近くまでユスリカを誘導すれば、そちらに移ってくれます。

 

これは、ユスリカがより高さのあるものにまとわりつく性質を利用した方法。

もし嫌いな人が近くにいたら、そっと近づいてユスリカを押し付けてしまってもいいかもしれませんね。

蚊柱の対策についてのまとめ

今回紹介した対策をしっかりと頭に入れておけば、蚊柱によるイライラから解放されることができますね。

ただ…ユスリカは川の水質を判断する一つの指標になったり、有機物を食べて分解する働きも担っています。

 

アレルギーを持っている人にとっては害虫ですが、その他の人にとっては「鬱陶しい」以外の害はありません。

むやみに敵視せず、うまく共生していけたらいいですね。

(ライター もんぷち)