夏の風物詩であるセミ。
実はセミは食べることができるというのを知っていましたか?
まあ実際に食べられるかどうかと、食べたいかどうかというのは別問題ですが…。
お腹側から見ると結構グロテスクなので、どれだけ美味しかろうとも私は全く食べる気にはなれません。
しかし、味が美味しければ食べてみたい!という人も中にはいるかもしれません。
そんな人のために、今回はセミを食用としている国や、調理方法、味などについてまとめてみたいと思います。
セミを食べる国や地域
セミは中国や東南アジアなどで食されています。
中国や東南アジアは元々昆虫食文化があるので、セミを食べると言われても納得です。
中国では数年前からセミ食ブームが起きており、一時は1日で数トンものセミが消費されていたんだとか。
高たんぱく・低脂肪で体に良いと評判だったようです。
そして以外にも、アメリカでもセミを食べることがあるのです。
実はアメリカには「素数ゼミ」という種類が生息しており、13年・17年周期でセミが爆発的に大量発生するのです。
その際にはセミを使ったアイスクリームを販売していたらしい…。
しかもかなりのバカ売れ。
文化的なものというよりは、イベント的なもののようですね。
日本でも、沖縄の一部の地域で食用とする習慣があります。
しかし現在ではほとんど廃れてしまっているようですね。
他にも長野県や奈良県の一部でも食べられていた記録があるそうです。
どんな味?セミの調理法
セミの代表的な調理法としては、「揚げる」「煮る」「焼く」「燻製」「蒸す」など、様々な方法が用いられます。
素人が一番抵抗無く食べられるのは、唐揚げか素揚げがおすすめ。
カリッとした食感と香ばしい香りで、まるで魚やエビの揚物を食べているようなんだとか。
焼く場合は、ライターなどでサッと炙って皮を剥ぎ、中の身だけを食べます。
または焼いた後に羽を取り除き、砂糖醤油の甘辛いタレを絡めて食べるのもおすすめ。
「イナゴの佃煮」とちょっと似た感じになりそうですね。
アメリカで販売されていたセミアイスクリームは、じっくり煮込んだ後に黒砂糖とチョコレートでコーティングしたものだそうです。
変わり種としては燻製がおすすめ。
燻製には成虫ではなく幼虫を使います。
まず初めに幼虫を茹でて麺つゆで下味をつけ、その後燻製にして完成。
味は甘みとコクがあり、ナッツのようで非常にお酒が進むらしいですよ。
しかし幼虫は成虫よりもハードルが高いです…。
以上、セミの食べ方をいろいろと紹介しましたが、私は何一つ実際に食べてみたことはありません。
ですので、本当に美味しいのかどうか気になる人は、実際に試してみてくださいね!
日本でも食べられる?
自分で捕獲から調理までをこなすとなると、更にハードルが高くなってしまいますね。
しかし、日本にもセミ料理を食べられるお店があるんです!
まずは大阪日本橋にある中華料理店「鑫福(しんふく)」というお店。
ここでは「セミの串揚げ」が食べられます。
一つの串に4匹刺さっていて、150円。
とても良心的なお値段ですね。
次に東京高田馬場にあるジビエ料理店「米とサーカス」。
こちらでは期間限定でセミを含む様々な昆虫料理が楽しめます。
常にあるわけではないようなので、行く前には一度お店に確認するのがいいでしょう。
そして同じく高田馬場にある「ノング・インレイ」というミャンマー料理のお店。
セミが素揚げで提供されます。
その他にも、昆虫食を扱っているお店ではセミが食材となることは多いようです。
そもそも、昆虫食を扱うお店がそれなりにあることに驚きますね…。
まとめ
セミなんて食べ物じゃない!と思っていましたが、昆虫食の中では割と一般的な部類に入るようです。
とは言っても、やはり食べるのにはかなりの抵抗がありますよね。
いつか食べ物がなくなるような非常事態があれば…挑戦してみるかもしれません。
(ライター名 もんぷち)