秋の夜長を彩るコオロギ。
日本ではそんなイメージのあるコオロギですが、最近はちょっと事情が変わってきているようです。
非常時に備えた昆虫食なるものが日本でも流行っているとかいないとか!?
コオロギを食べる国
世界中を見渡すと、何らかの昆虫を食べている国は非常に多く、食べられている昆虫の種類は細かく分類すると1400種ほどにもなると言います。
その中で、コオロギを食用にしている国はそこそこあるようで・・・。
例えば、最もメジャーなところで言うなら中国。
中華料理の材料として使われるコオロギは、しっかりと手足がとられ、腸内洗浄も行われたものを素揚げして使っているようで、他の国のコオロギ料理とは一線を画す美味しさなのだとか。
他にはタイ北部やカンボジアなどでもタイワンコオロギといって、コオロギを炒めものとして食用していたり、アメリカやヨーロッパの一部ではお菓子代わりとして食べているところもあるのだそう。
米国ではコオロギの養殖場もあり、コオロギの粉なるものも販売されているそうです。
ベルギーの会社では肉に代わるたんぱく質としてコオロギをしっかりと製品化しているところもあるんです。
コオロギの栄養素
栄養的にみるとコオロギの栄養素の半分以上はたんぱく質で、他ビタミン、ミネラルということになります。
このビタミン、ミネラルの含有量を100gあたりに換算すると、肉や魚より高い数値になり、カルシウムに至っては牛乳とほぼ同じだとか!!
低脂肪でコレステロール値も低いので、とてもヘルシー。
栄養的には何も問題がなく、むしろ効率的にエネルギーを摂取できる最適な食材ということになります。
コオロギの調理方法
昆虫食は一部の見方によると「グルメ」ということになるらしいのですが、まだまだ抵抗のある人も多く、広まっていくにはその調理方法にポイントがありそうです。
中華料理では素揚げして塩を振り、サラダやスープにクルトンの代わりのような感覚で使っていたり、アメリカでは良質な蛋白源として粉にして色々な料理に混ぜ込んだり、他にはそのまま焼いたりもあり。
実際、アイスランドの起業家の起こした会社は、コオロギの粉を使ったジャングル・バーなるものを開発し、これがニューヨークではウケているのだそう。原料の20%ほどがコオロギの粉なのだとか。
コオロギ・バッタ・イナゴ
私たち日本人に馴染みが深い昆虫と言えば、やっぱりイナゴ。
イナゴの佃煮はつい最近まで(今でも!?)日常的にあったおかずです。
コオロギと比べると、食べなれているせいか、その美味しさは別格のようで、奥深い味わいが口の中に広がります。
佃煮にするのが最も一般的で、昆虫風味も全くと言っていいほど感じない極上のおかずに仕上がります。
一方、バッタやコオロギは多少の昆虫風味を残しつつ、それなりに美味しいようで。
バッタは炒めると赤色になり、まるでエビのような味になるのだそうです。
エビと言ってビールのおつまみに出しても、酔っぱらっているお父さんは気づかないかもしれません。
コオロギは見た目がまるでゴキブリのよう!!??
しかし、その味わいはマイルドで口の中に濃厚な味わいが広がっていくようです。
ただ・・・ぬぐえない昆虫風味。やはりいくら良質なたんぱく質とは言え、昆虫感は拭えないよう。
食用コオロギのまとめ
コオロギは一部の地域で普通に食べられている食材。
肉に比べて飼育のコストなどが低く、良質なたんぱく質や栄養が得られるため効率的。
コオロギの粉がおしゃれな商品に練りこまれ、ニューヨークでは話題に!
東京でも昆虫食の様々なイベントが開催されている!
有名なお料理サイト、クックパットにもコオロギの調理方法が載っていました。
興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。
皆さんの口にコオロギが入る日も遠くないかもしれませんね。
(ライター ナオ)