みなさんアンコウと言えば、どんな姿を思い浮かべますか?
大抵の人が、茶色くて大きくてずんぐりむっくりしているアンコウの姿を思い浮かべるのではないでしょうか。
それかアンコウ鍋。
外見からは想像がつかないほど綺麗な白身は、ほっぺが落ちそうなほど美味ですね。
あん肝なんかも大好きです、私。
少し話がそれてしまいましたが、実はアンコウというのはみなさんがイメージするような茶色いものばかりではないんです。
とってもカラフルで、可愛らしい風貌をしたアンコウというのがいるんですよ。
それが「カエルアンコウ」です。
名前だけ聞くと、カエルっぽいアンコウなのかな、それって可愛いのかな?と思ってしまうかもしれませんね。
しかしカエルアンコウについて知ると、きっとその魅力に気付くはずです。
カエルアンコウってどんな魚?
カエルアンコウは体長10~15cm程の小型のアンコウです。
水深200mよりも浅い海底(砂底)に棲んでおり、その特徴は様々なカラーバリエーションと、海底を歩く姿。
あれ、「泳ぐ」じゃなくて「歩く」?
そうなんです、カエルアンコウは魚のくせに泳ぐのがあまり得意ではなく、もっぱら海底を歩いて移動するんです。
胸ビレと腹ビレを上手に使い、とことこと歩く姿はとても愛らしくて魅力的。
たまに歩くのも下手でコケたりする個体もいるようですが、それはそれで可愛いですね。
また、皆さんが良く知るチョウチンアンコウのように頭の上に突起物があり、それを使ってエサである小魚などをおびき寄せて捕食します。
この突起物は釣り餌にも使われるゴカイやイソメにとても良く似ている疑似餌です。
餌だと思ってやってきた小魚たちを、ものすごいスピードでパクリ!
そのスピードは魚の中でも最速だと言われていて、スロー映像でなければ何が起こったかわからないほどです。
身体は小さいけれどこのポテンシャル、侮れないですね。
カエルアンコウ七変化!
カエルアンコウは実にカラーバリエーションが豊富で、以前は別の種類の魚だと思われていたものもいるそうです。
カエルアンコウの仲間は世界で48種確認されており、それぞれが鮮やかな黄色やオレンジ、白地にドット柄や縞模様など、かなりカラフルです。
見ているだけで楽しくワクワクした気分になれますね。
私のお気に入りは「クマドリカエルアンコウ」という、まるで歌舞伎の「隈取り」のようなカラーリングのカエルアンコウです。
あなたのお気に入りのカラーリングはどれですか?
もちろん茶色や黒みがかったものなど、地味な色のものもいますよ。
カエルアンコウはカエル(飼える)!
アンコウというとかなりの深海に棲んでいる魚というイメージがあって、なかなか家で飼えるものではないと思いがちです。
しかしカエルアンコウは、家で飼育することも可能なんです。
観賞魚としてとても人気があり、ペットショップや通信販売などで購入することができます。
価格は種類にもよりますが、数千円~1、2万円といったところでしょうか。
カエルアンコウだけならなんとか手が出せそうな値段ですが、実はカエルアンコウは結構飼育にコツがいる魚で、それなりの設備も必要なようです。
それらをきちんと整えようと思うとかなりの出費になってしまいますね。
自分には飼育できそうもない、という人は、ペットショップや水族館に見に行って我慢しましょうね。
カエルアンコウのまとめ
この記事を通して、カエルアンコウの魅力に気付いてもらえたでしょうか。
アンコウは食べるだけではなくて、観賞魚としてもとても身近な存在なんですよ。
実際に見たり飼ったりしたくなった人もいるのではないですか?
一度ペットショップや水族館に足を伸ばして、あなたのお気に入りのカエルアンコウを見つけてみてください。
(ライター もんぷち)