夏になると海水浴やマリンスポーツ、クルージングなど、海に出掛けることが増えますよね。
とても楽しく開放的な時間を過ごせる海ですが、危険もいっぱいです。
海にはたくさんの生物が棲んでおり、もちろんその中には危険生物も少なからずいます。
中でも気を付けなければならないのが、「サメ」です。
水中で人間ができる動きは限られていますから、サメに襲われたらひとたまりもありません。
しかし、みなさん知っていますか?
400種類以上いるサメの中で、人間を襲うのはほんの一握りだということを。
サメと言うと必ず人間を襲うようなイメージがありますが、実は人間を襲うサメの方が珍しいのです。
さて、今回はそんな人間を襲うサメの中でもかなり危険だと言われている「オオメジロザメ」をご紹介します。
オオメジロザメのことをしっかりと頭に入れておいて、危険を回避できるようにしておきましょう。
オオメジロザメってどんなサメ?
オオメジロザメは、体長2m~4m、体重は100kg~300kgにもなる大型のサメ。
がっしりとした太めの体型で、「これぞ人食いザメ!」という外見とはちょっと違いますが、かなり怖いです。
実は雑食性で口に入るものなら何でも食べると言われているのですが、肉食の傾向の方が強く人間も襲います。
熱帯温帯の広い海域に生息しており、日本でも沖縄での生息が確認されているので他人事ではありません。
英語では「ブルシャーク=(牛鮫)」という名で呼ばれるほど、非常に獰猛で好戦的な性格をしているので、サメの中でも特に危険だと言われています。
水族館で飼育していると、同じ水槽内の他の魚を襲ってしまうことも多いそうです。
オオメジロザメにご注意を!
オオメジロザメは人間を襲うサメの中でも、トップクラスで危険なサメです。
日本でも実際に死亡事故が起きています。
オオメジロザメの怖いところ、それは浅瀬や狭いところも好むというところです。
つまり沖合だけではなく、普通に海水浴をするような浅瀬にまで侵入してくる危険性があるということです。
こんな大型のサメが相手だと、少々のサメ避けネットなんてあってもなくても同じような気がしますね。
また、オオメジロザメは淡水でも生きられるので川を上ってきてしまうことも。
海ではないからと油断していると危険です。
でもまさか、川にサメがいるなんて普通は思わないですよね…。
池に棲みついていたり、川で釣れたことなどもあるようです。
なんと海外ではオオメジロザメが川で牛やカバなどを襲った例もあるそうで、油断している人間なんてきっとひとたまりもないでしょう。
巨大な上に性格も獰猛、浅瀬でも川でも活動するアグレッシブさ…絶対に出会いたくないサメです。
万が一水中で出会ってしまうと「あ、人生終わったな」と一瞬で悟ってしまうでしょうね。
逃げるとか倒すとかいう選択肢なんて思い浮かばないです、きっと。
オオメジロザメを見たい!
とても恐ろしいオオメジロザメですが、怖いもの見たさで一度でいいからじっくり観察もしてみたいですよね。
でも実際に海で出会うのは恐ろしすぎます。
川で釣るのも…難しそう。
そんな人も安心してください。
日本では沖縄県の美ら海水族館で飼育されています。
上にも記した通り、オオメジロザメは同じ水槽の魚を食べてしまうので飼育が難しいそうなのですが、美ら海水族館では1978年から飼育されている個体がいます。
自然界におけるオオメジロザメの寿命は十数年から長くても二十数年ですから、これはすごいですね。
さらに2006年には繁殖にも成功しています。
海では絶対に出会いたくないですが、水族館でなら絶対に見てみたいサメです。
私もいつか沖縄旅行に行けたら、美ら海水族館に行こうと思っています。
オオメジロザメのまとめ
サメの被害を避けるためには、サメの生態についてよく知っておかなければなりません。
今回この記事で読んだことをしっかりと頭に入れてオオメジロザメの危険を回避し、海を楽しんでくださいね。
(ライター もんぷち)