海の人気者と言えば、「イルカ」ですよね!
イルカの中でもちょっと珍しい種類、「シロイルカ」や「スナメリ」は特に人気者です。
水族館に行くとショーなども開催されていて、その頭の良さや仕草のかわいさに人々は歓声をあげますね。
でも、ちょっと待ってください。
シロイルカとスナメリって、違う種類だったっけ?
写真で見た感じだと、どちらも全く同じように見えるけど…。
シロイルカとスナメリは違う生き物なのか、それとも同じ生き物を違う名前で呼んでいるだけなのか、その疑問について答えていきます。
シロイルカとスナメリって違う種類?
とても良く似ているシロイルカとスナメリですが、違う種類のイルカなのか?という疑問の答えは「YES」です。
見た目が似ているだけで、全然別の生き物なんですよ。
専門的な分類を見てみると…
シロイルカはクジラ目イッカク科シロイルカ属、スナメリはクジラ目ネズミイルカ科スナメリ属に分類されます。
つまりは「クジラの仲間」ってとこは同じですが、あとは違う分類ってことですね。
分類は全然違うのに、見た目はあんなに似ているって、逆にすごいです。
シロイルカとスナメリの違い
シロイルカとスナメリが違う種類だとわかったところで、次はその違いについて見ていきましょう。
まず一つ目の違い、それが「生息地」です。
シロイルカは北極海、オホーツク海、ベーリング海北部などの寒い地方に生息しているのに対し、スナメリはアジアの沿岸、浅い海に生息しています。
生活環境は全く違うということですね。
そして二つ目、意外とビックリされるかもしれませんが、「大きさ」が全然違うんです。
シロイルカは体長4m~5.5m、体重が600kg~1500kgと、かなり大きめサイズ。
というか、分類学上では4mを越えるものは「クジラ」と呼ばれることが多いので、イルカとしては最大サイズということですね。
それに対してスナメリは体長1.5m~2m、体重は50kg~60kgと最も小型の種類の一つなのです。
こうしてサイズを並べてみると、まったく別の種類だってことに納得せざるを得ません。
でも、写真だけ見せられたら、大きさが分からないと見分けられない!とお思いの方、ご安心ください。
大きさ以外にも見分けるポイントはあります。
シロイルカのヒレは丸みがあり、くちがとがっている(アヒル口みたいな感じですね)のに対し、スナメリのヒレは少し細長い形で口もとがっていません。
色もよく見ると、シロイルカは真っ白に近い色、スナメリは灰色がかっています。
こうして文字にしてみると、結構シロイルカとスナメリって違うんだなってことがよくわかりますね。
シロイルカやスナメリに会いたい!
シロイルカとスナメリの違いが分かると、実際にこの目で見て確かめたくなってきますね!
どこに行けば彼らに会うことができるのでしょうか。
野生の個体を見ようと思ったら、国内ではスナメリしか見ることができません。
スナメリならば仙台湾から東京湾にかけてや、瀬戸内海など様々な場所で見ることができます。
船でのイルカウォッチングができるところもありますよ。
一方、国内でシロイルカに会いたいのならば、水族館に会いに行くしかありません。
飼育している水族館は、
- しまね海洋館アクアス
- 名古屋港水族館
- 鴨川シーワールド
の三箇所です。
スナメリを飼育している水族館と比べても数が少ないので、シロイルカに会うほうが難易度が高いですね。
シロイルカとスナメリ まとめ
シロイルカとスナメリの違い、わかりましたか?
今まで何となく違う種類だという認識しかなかった人も、これで見分けることができますね。
私も先日水族館でシロイルカを見てきたのですが、その時は違いとか全然知らなかったのであんまり細かく観察しなかったんです。
もし今度また会えることがあったら、じっくり観察してみたいと思います。
(ライター名 もんぷち)