みなさんは「スカシカシパン」という、なんとも奇妙なウニが存在してることをご存知でしょうか?
まず、名前からしておかしすぎますよね?
「スカシカシパン?新しい菓子パンのこと?」と思う人もいるかもしれませんね。
ところが、この名前がつけられたウニというのが実在しているのです。
奇妙な海の生物、スカシカシパンの生態とは?
名前も変ですが、まずは動画を見てください。変わってますよねえ!
いや、これほんとに菓子パンなんじゃないか?と思うくらいです。
甘食みたいでおいしそうなんで、思わず食べたくなってこないでしょうか(笑)?
まあ、だからこそこのような名前が付けられたんでしょうね。
スカシカシパンは、「タコノマクラ目スカシカシパン科」に属しているウニです。
スカシカシパンの生態をみていきましょう。
まず住んでいる場所ですが、海の水深3メートルほどの浅い場所や20メートルくらいまでの場所に住んでいて、きめ細かい砂地に埋もれながら住んでいることが多いです。
体の特徴は直径14センチくらいで生殖孔が4つあり、もっとも特徴的なのが身体にある5つの細長い孔で、これは裏面まで貫通しています。
これが、透かし=スカシという名前の由来になっています。
この穴はなぜあるのかというと、海上に浮き上がりにくくするためという説や、下側にある口に食べ物を送るときの通路になるといった説があります。
ではその食べ物、スカシカシパンはなにを食べているのでしょうか。
主食は砂の中の「デトリタス」という、微生物の死骸・排泄物の集まりを食べています。
また、ウニと言えばトゲがたくさんが殻についているものを連想しますよね。
しかし、スカシカシパンはごらんのとおりの外見で、表皮を毛のようなものが覆っています。
また、見た目はパンのようでやわらかそうに見えますが、実は外の殻がとても硬いのも特徴です。
スカシカシパンは意外なところで発見できる?
では、この見た目が面白すぎるウニであるスカシカシパンの人間との関わりについてです。
スカシカシパンと人間との関わりといえば、やはり「食べられるのか?」といった疑問がありますよね。
見た目がおいしそうなんだから食べてみたいと思う人もいるかもしれませんが、残念ですが食用に向いていない・食べられないようです。
なぜかというと、まず食べられる部位が少ないというのと、殻などの外骨格が硬いので身を取り出しにくい、取り出したところで中身は黒くておいしくなさそう、すごい悪臭があるものもあるといったことから食用とされることはまずないようです。
見た目はすごくおいしそうなのに、残念ですね!
そして、ここからが面白いのですが、スカシカシパンはなんと、アクセサリーのモチーフにもなっているんです!
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スカシカシパンのアクセサリー、可愛いので女性の方はいかがでしょうか?
また、「スカシカシパンマン」という、タレントの中川翔子さんが考案したキャラクター・アニメ・
マンガ・さらには山崎製菓のパンなどもあったりします。
これは、2007年ごろにスカシカシパンにインスパイアされた中川さんが、ブログでイラストを公表したことから発表された、変なキャラクターです。
さらにこのスカシカシパンマン、2009年の10月にはアメリカ版も制作されたそうです。
スカシカシパンのアクセサリーはいかがでしょうか?
面白すぎるスカシカシパンの生態や人間との関わりについてでした。
それにしても、甘食のような見た目でありながら食用にはならないというのが実におしい生物でしたね。
でも、前述の中川翔子さんプロデュースによって山崎製菓からローソン限定で発売されたこともあったりするので、食べたことがある人はいませんか?
可愛いアクセサリーにもなっていたりして、新江ノ島水族館などの水族館でその姿を見られるようなので、興味がある人は見に行ってみましょう。
(ライター まるお)