チャタテムシと聞くとピンと来ないかもしれませんが、その習性から本シラミと呼ばれるなど別名も多く、違う名称で認識していることもあるかもしれません。

また実際に見てみるとこれがチャタテムシだったのかと気付くこともあるかもしれません。

 

チャタテムシはそれほど私たち人間との接点を多く持っている虫の一種です。

しかしその関係性は良好なものとは言い難く、人間にとっては害になることのほうが多いのです。

チャタテムシの生態

チャタテムシはシラミなどと比べられることも多いですが一般的に言われているシラミとは生態が異なります。

基本的に寄生性のシラミは全種を通して動物の血液や体液を吸って生きています。

 

ハジラミの場合には血液ではないものの体毛や羽毛を食べています。

しかしチャタテムシの場合カビが主な食料であり基本的に人間に寄生するような性質は持っていません。

 

体長が1ミリから大きくても2ミリ程度で、頭部の割合が大きいことなどから白アリと間違われることもありますが外見が少し似ているだけでこの両者は全く違う生き物です。

どちらも害虫ですが被害の種類やその対処方法もそれぞれです。

 

チャタテムシは1匹いるだけで重大な被害をもたらすほど危険な虫ではありません。

しかし繁殖力も非常に高く気づけば大量発生をしていることもあり被害が急速に進んでしまうことも考えられます。

どんな害があるか

では具体的にチャタテムシによる害にはどのようなものがあるのでしょうか。

一つは本のような紙でできた物への食害です。

 

暖が取りやすく湿気もたまりやすい場所を好み、またそのような場所には餌となるカビも発生しやすいためチャタテムシの住みかとなりやすいです。

長期間放置していた本棚には注意が必要かもしれません。

 

また革製品への被害もあるので、大事な物はジメジメした場所でホコリを被ったままという状況にはしないことが大切です。

次にアレルギーの被害を紹介します。食品に混ざりこんでくることもあり気づかないまま口にしてしまうことも状況によってはあり得ます。

 

チャタテムシは毒性もなく直接的な攻撃を仕掛けてくることはありませんが、アレルギー症状を引き起こすきっかけになることがあります。

食品への混入以外に空気中からの吸引には特に注意が必要です。

 

ダニと同様、本体の死亡後その死骸が腐敗し空気中に浮遊することで人間の体内に入り込んできやすくなってしまいます。

体質によってはアナフィラキシーショックを起こす危険性もあります。

 

最後に、間接的な害としてダニが寄ってくるということが挙げられます。

チャタテムシはダニの餌になることがあり、チャタテムシをいつまでも放置しておくとダニが発生し別の被害を被ってしまう可能性が出てきます。

チャタテムシへの対策

アレルギー症状など恐ろしい害が起こる可能性もあり、そして見た目からしても大量発生をしていれば特に不快を感じさせる虫です。

こうならないためにはとにかく乾燥させて掃除をこまめにすることです。

高温多湿を好み梅雨の時期からは繁殖が活発になってきます。

 

この時期にはどうしても湿気が出てきますができるだけカビが生えるような場所は作らず風通しも良くなるようにしましょう。

気温が下がる秋ごろからチャタテムシは活動を停止し始めますが、すでに述べたようにチャタテムシはその死骸すら害になります。

 

特に掃除機をかけてしまうとこれらが巻き上がってしまうこともあるので粘着テープのような掃除器具を使うと効果的です。

またアルコールを付けた付近で拭くのも効果が期待できます。

チャタテムシの害は除湿で防ぐ

燻煙タイプの殺虫剤も一時的な効果が期待できますがやはりチャタテムシの場合には除湿が一番です。

カビができないような環境にしておくとチャタテムシも寄り付かなくなることでしょう。

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