チャタテムシは別名を本シラミといい、埃のたまりやすい本の上や絨毯、小麦粉やお米などに侵入する虫のこと。
放っておくと厄介なことになる不快害虫です。
そんなチャタテムシバルサンを使って駆除できるのでしょうか?
チャタテムシの特徴
チャタテムシには翅のあるものとないものがいて、翅のあるものの体長は1~2㎜、ないものは3~7㎜程です。
無翅のチャタテムシにはコチャタテ科、コナチャタテ科などの昆虫が含まれ、形状はシロアリなどに似ています。
オスとメスでは体長にかなりの差がありますが、書物や乾燥食品、動植物の標本、皮革製品などを食害する害虫としても知られていて、しばしば大発生してかなりの被害をもたらすことも。
一方、有翅のチャタテムシはチャタテムシ科、ホシチャタテ科に分類され、カビや地衣類などを食べてくらしています。
家の中に発生しやすいのは無翅の方のチャタテムシが多いのですが、稀に有翅の方のチャタテムシが発生することもあります。
チャタテムシの生態
チャタテムシは卵から10日~20日で羽化し、生後4日目には繁殖能力が備わるという恐ろしいスピードで成長する虫。
一度の産卵で産み付ける卵は100~200ほどなので、本棚やパントリーでこんな行為が日々繰り返されているとしたら・・・・ちょっと恐ろしいことです。
人に対する影響は?
もちろん、家の中にいるべきでない虫がいることは気持ちの良いものではありませんが、それだけではく、人の健康にも被害を与えてしまうのがこのチャタテムシ。
チャタテムシを餌にしているのはツノダニなどのダニたちです。
ツノダニは人間を噛むこともありますし、ダニの死骸はぜんそくやアレルギーなどの引き金になることも御存じでしょう?
小さい赤ちゃんやアレルギー体質の方は注意が必要です。
チャタテムシの防除
梅雨の時期、湿度が60~70%ほどの空間は彼らにとって、とても居心地がよく、住みやすい環境なので、これからの時期にとっても発生しやすくなります。
しばらく掃除していない本棚、カスが散らかったままの乾燥食品の保存容器やパントリー、しばらく風に当てずに手入れしていない皮革製品などは注意が必要ですよ!
細かい埃が本の隙間にたまっていませんか?もうそこにはチャタテムシが存在しているかも・・・?
隅々まで掃除していないパントリー。奥の方や角のごみはしっかりととっていますか?そこが原因で大量発生してしまうかも・・・?
しばらく使っていない革製のかばんは虫食いされていませんか・・・?クレンジングして風に当ててメンテナンスしましょう。
チャタテムシが大量発生してしまってもおかしくありません!大量発生する前に、一度家の中の大掃除をすることをお勧めします!
チャタテムシが嫌うのは通気、乾燥とお掃除ですから、じめじめとした嫌な梅雨の季節が来る前の天気の良い日に窓を開け放って新鮮な空気を取り入れ、普段手を回していない細かなところまで掃除をしましょう!(花粉症の方はつらいかな‥‥)
チャタテムシの駆除方法
チャタテムシにはバルサンが有効です。
しかし、いくらバルサンと行っても殻で覆われている卵には全く効果を表しません。
ですから、バルサンを使う頻度は10日に1回。
しかも、建物や家具の配置によっては煙が行き届かないところもありますので注意が必要です。
チャタテムシの発生源を見つけて、その原因を除去しておくことも必要。
チャタテムシが嫌うのは通気、乾燥とお掃除ですから、じめじめとした嫌な梅雨の季節が来る前の天気の良い日に窓を開け放って新鮮な空気を取り入れ、普段手を回していない細かなところまで掃除をしましょう!
湿気のたまりそうなところには防虫剤を配置し、万が一見つけてしまった場合は粘着ペーパーなどを使って取り除きます。
掃除機では通気口から再び外に出てしまうこともあるので、効果的ではありません。
(ライター ナオ)