皆さんはチャタテムシという昆虫をご存知でしょうか?
どこの家にも必ず一匹はいると言われていて、よくダニと間違われるそうですがダニのように人間に直接害を与えるような事は無いそうです。
とは言ってもやはり見つけると良い気はしない虫です…。
今回はそんなチャタテムシの生態や特徴、そして飛ぶのかどうかについて詳しく紹介していきたいと思います!
チャタテムシとは一体どんな虫なのか?~生態と特徴について~
チャタテムシの生態は、昆虫綱咀顎目のうち寄生性のシラミ・ハジラミ以外の微小昆虫です。
種類数は世界で1700種以上のものが存在すると言われています。
生息地は日本全国に広く分布していて、主に日本家屋の約9割に生息していると言われています。
チャタテムシが家に発生する原因の一つとしましては、段ボールなどに付いて来る事が多いようです。
他にも、ほこりの多い場所やカビの生えている所なんかを好んで寄生します。
体長は約1.0mm~1.5mmと非常に小さいので、すぐに発見しずらいのが特徴です。
体の特徴としましては、体は非常に柔らかく体色は淡黄色のものや褐色や黒色や赤色など様々です。
頭部前面に額後片は良く発達していて、複眼は小さく左右に広く離れていて、その間に三つの単眼を持っています。
触角は糸状で体の大きさよりも長く、羽は膜質で薄く後翅が前翅よりやや短いのが特徴です。
種類によっては、翅が退化していたりメスだけに翅が生えていたりと個体によって多少の違いはあるようです。
脚は細長く、前胸は小さいが中・後胸は良く発達しているのも特徴です。
チャタテムシは、樹幹・樹枝・枯れ枝・葉の裏・花中・岩上・鳥の巣などを好んで群集する習性があり、家の中では畳・乾燥食品・書籍・動植物の標本などに寄生します。
湿気が多く気温が高い時期に多く発生し、主に餌となるものはカビです。
一番発生しやすい時期は梅雨の時期で、特に水回りなどはカビが発生しやすいので気を付けなければいけません。
チャタテムシの繁殖力は凄まじく、オスがいなくてもメスだけでどんどん卵を産む事が出来ます。
これを「単位生殖」と言い、一見繁殖力が弱そうに思えますがまったくの逆です!
こんなに小さなチャタテムシですが一生の間に100個~200個の卵を産むと言われていて、卵も10日~20日程で孵化するので、駆除するのが大変難しい虫と言われています。
チャタテムシの平均寿命は5ヵ月くらいとされています。
チャタテムシは飛ぶのか?~チャタテムシの雑学~
上記でも説明しましたが、チャタテムシ類の中でも翅が退化していたり、そもそも翅が生えていない種類もいるので一概に飛ぶとは言い切れないですが…日本に生息するチャタテムシのほとんどは飛ぶ能力を持っているようです。
飛ばないものを「コナチャタテ類」と言い、飛ぶものを「有翅チャタテムシ類」と言います。
チャタテムシが発生しても人間を噛んだりはしないのですが、一度発生すると大量発生するので駆除が大変になる事です。
それと、チャタテムシが発生すると同時にツノダニが発生する場合があります。
このツノダニは人間に直接的に害を及ぼすので、チャタテムシを発見した場合は専門の業者に頼んで綺麗に駆除してもらった方が良いでしょう。
そもそもチャタテムシを発生させない為には、カビが生えないように日頃から綺麗に掃除をしておく事と、段ボールなどのゴミを家の中に置いておかない事と、空気の入れ替えをこまめにしておく事が大事です。
チャタテムシについてのまとめ
今回はチャタテムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
どの家にもチャタテムシがいる可能性はあるので、日ごろから掃除を欠かさず行いましょう。
ライターMISAKI