雪の多い地方では、毎年雪が降る前に「そろそろ雪が降るよ~」っと、教えてくれる”何か”があればいいと思いませんか?

それを目安に、長い冬を越す為のヒーターやストーブの準備を始められますよね。

 

まさにそんな”何か”があるんです!

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それは、北海道民に知らない人はいない「雪虫」です。

「雪虫」が飛んでいる光景は、北海道ならではの冬の風物詩。

 

北海道で雪を知らせてくれる”妖精”とも言われている「雪虫」について、ご紹介していきたいと思います。

そもそも「雪虫」って?

「雪虫(ゆきむし)」の正式名称は”トドノネオオワタムシ”や”リンゴワタムシ”といいます。

体の一部に白い綿のようなものが付いているタマワタムシ科に属するものはすべて「雪虫」と呼ばれ、10数種いると言われています。

北海道では「雪虫(ゆきむし)」と呼ばれ、他にはオオワタ、ユキンコ、綿虫(わたむし)、しろばんば、などとも呼ばれています。

 

5mm程の体長で、お腹の所に白い綿をつけています。

この白い綿はロウソクのロウのような感じです。

触るとベタベタしているんですが、風に乗って飛ぶと、綿が雪のようにフワフワ舞うように見えることから「雪虫」と呼ばれるようになりました。

 

日本では主に北海道に生息していて、東北地方でも見られます。

雪のように綺麗に舞う「雪虫」ですが、実はアブラムシの仲間なんです!

アブラムシに羽と綿がついていて、飛べるのが「雪虫」。

「雪虫」はアブラムシなので、人間を刺すこともなく、攻撃してきません。

「雪虫」の一生

春にヤチダモの木の幹に産み付けていた卵からメスの幼虫が産まれます。

メスの幼虫はヤチダモの葉で育ちます。

そして、5月くらいになるとメスの成虫へと育ち、トドマツの木に移り渡り、トドマツの木の根元で生活します。

そのメスの成虫がメスの幼虫を産みます。

(「雪虫」は単為生殖なので、オスの力を借りずに、メス独りで産みます。)

秋から冬にかけて、メスの幼虫が成虫となり、トドマツの木からヤチダモの木に飛び立ち、オスとメスの成虫を産みます。

オスとメスの成虫は交尾し、ヤチダモの木の幹に卵を残す。という周期を繰り返しています。

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雪の降る事を知らせてくれるのは、トドマツの木からヤチダモの木に飛んで行く時の「雪虫」です。

「雪虫」は、強風の日に飛ぶことは出来ないので、風の弱い時を見計らって飛ぶんですよ。

「雪虫」はとっても弱い虫です。

「雪虫」の寿命は1週間程だと言われています。

メスは卵を産むと死んでしまうんです。

オスには口がないので、交尾後何も食べずに死んでしまいます。

 

飛んでいるときに木以外のものにくっ付いてしまったら、死んでしまいます。

儚いですね。

 

そして、人間の体温でも弱ってしまうほど、「雪虫」は熱にとっても弱く、

人間の手でサッとはらうだけで死んでしまいます。

「雪虫」が大量発生しています!

近年、「雪虫」が大量発生していて、目も開けられない吹雪のような光景になっています。

駐車中の車にたくさんくっ付いたり、機械に入り込んでショートしてしまうことも。

この「雪虫」の大量発生は、地球温暖化が原因だそうです。

 

「雪虫」が大量発生している時に、自転車で走行すると洋服にたくさん「雪虫」がくっ付いたり、口や目の中に入ったりするので注意しましょう!

自転車ではなくゆっくり徒歩で移動し、サングラスやマスク、合羽などを身につけるといいそうですよ。

 

数匹フワフワ舞うと可愛い「雪虫」ですが、大量発生してしまうと、人に被害をもたらす害虫になってしまいます。

地球温暖化についても、考えなければいけませんね。

 

北海道では、「雪虫」が大量発生してから約1~2週間程で雪が降ると言われています。

本格的な冬の始まりを教えてくれる「雪虫」を見かけたら、冬支度を始めましょう。

(ライター 雲呑)

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