「昆虫に心臓があるかどうか?」これは誰でも一度は気になった事がある疑問だと思います。
哺乳類には心臓があるけど、昆虫はどうなんでしょうか。
今回は昆虫と哺乳類の体の構造や心臓について書いていきますね!
昆虫・哺乳類の体の構造
哺乳類は骨が体内にあるので硬骨類と言われていて、昆虫は外側を骨で覆っているので甲殻類と言われています。
哺乳類は体の内部で脳がしっかり守られていたり、脊髄と言われる骨を持っているので行動スピードや脳・身体的発達が優れていますが、昆虫には体の芯になる脊髄は無いので全体的に哺乳類より劣っている所が多く行動スピードも大分遅いです。
昆虫は行動スピードが遅かったり体内部が発達しない変わりに、外側の骨を強化させて危険から身を守るように出来ています。
哺乳類は外部を攻撃されると弱いですが内部の臓器は骨でしっかり守られていて、昆虫は内部が弱い代わりに外部の骨を発達させているんです。
しっかり体の構造を考えて作られていますね!
あと哺乳類の内臓はそれぞれの役割を果たすために決まった場所にありますが、昆虫の内臓はお腹の辺りに全て集まっています。
哺乳類に比べると単純な造りになっていますが昆虫にも心臓や胃や腸などがあります。
呼吸器については、哺乳類は鼻や口から空気を入れて肺に酸素を送り込みます。
昆虫はお腹の横辺りにある『気門』という所から空気を入れて体に酸素を送り込んでいます。
もう一つ昆虫と哺乳類で異なる点は、子供が出来てからと出産までの過程です。
哺乳類は胎盤を有しているので、お腹の中で子供の形が出来上がるまで栄養を与えながら育てる事が出来ます。
そして形が出来上がった状態で出産します。これを『胎生』と言います!
一方で昆虫は胎盤を有していないので、体内で孵化させる事は出来ず体への負担も大きい為、卵の形で出産し、その間子供は卵に含まれている栄養を摂取しながら成長していきます。
これを『卵胎性』と言います!
出産の負担はやはり胎生の方が大きいので生まれてくる子供の数は少ないです。
卵胎生はそこまで負担は無く一度に沢山の子供を産むことが出来るので、繁殖のスピードは卵胎生が圧倒的に上になりますね。
昆虫は平均数十匹は産みますが、哺乳類は多くても3~5匹が限界です。
昆虫も心臓がある?それぞれの心臓の仕組み
まず全ての哺乳類の心臓は胸の真ん中辺りにあり、2心房2心室となっています。
動脈血と静脈血が混ざり合わないので十分な酸素を含む血液を体全体に送る事が出来ます。
そして昆虫の心臓は哺乳類とは形も場所も違って、形は細長く体の後ろに位置しています。
それを『背脈管』と言って、体の後ろの方から心臓に血液を送っているんです。
哺乳類と昆虫では寿命も全然違って、哺乳類の心拍数の数は一分間に50回くらいが平均で
体が大きいほど寿命が長くなります。
昆虫のように体の小さい生き物は心臓の動きや血液の流れも速くなり、その分体への負担も大きくなるため寿命は短くなります。
哺乳類は痛みを感じるけど昆虫は痛みを感じない?
哺乳類のように脊椎動物と言われるものには基本的に痛覚神経があるので痛みを感じますが
無脊椎と言われる昆虫などの生物には痛覚神経が備わっていないので痛みを感じる事はありません。
痛みを感じる為には脳も関係してくるのですが、昆虫には哺乳類ほどしっかりした脳が無いのも関係していると思います。
痛みを感じる事で危険を回避したり出来るのですが、昆虫は痛みを感じない変わりに危険を感じたら攻撃や逃げるなどの反応神経だけはあると言われています。
昆虫も一生懸命生きている
哺乳類と昆虫を比べてみると、どちらの世界も過酷に見えます。
でも体の造りを生かしてそれぞれ一生懸命生きているのは同じですね。
もっと調べていくとまだまだ新しい発見があると思うので
もし興味を持たれた方は昆虫と哺乳類について調べてみてください!
(ライター Miki)