豊富なカラーバリエーションと長い触角がかっこいい「カミキリムシ」。
カブトムシやクワガタに次いで、男の子たちに人気の昆虫ですね。
ただ、カブトムシなどと違って飼育するのは一般的ではないため、もし飼ってみたくても飼育方法が分からない、という人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、カミキリムシの生態や飼い方についてまとめてみたいと思います。
カミキリムシの生態
カミキリムシは全世界の熱帯から亜熱帯に広く分布している虫です。
現在発見されて名前がついているものだけでも2万種類、日本だけに限っても800種類程が存在するのです。
そんなにたくさんいたなんて驚きですね!
どうりでよく見かけるはずです。
カミキリムシの特徴は長い触角で、その長さは種類によって体の半分から3倍以上になるものまで様々。
主に花、葉、茎、木の皮、樹液などを餌としており、植物の繊維や木部組織まで齧り取るため、顎がとても発達しています。
大きいものに噛まれると出血することもあるので、注意が必要です。
名前の由来は「噛み切り」または「髪切り(髪を切断するほど力が強いことから)」。
まだ一度も噛まれたことはないですが、とても身近な虫だけにいつ噛まれてしまうかと戦々恐々です…。
といっても、カミキリムシが自ら積極的に人を噛むことはないようですが。
捕まえたりするときには注意が必要です!
カミキリムシの飼い方
とても身近な虫であるカミキリムシは、お子様などが捕まえてきて飼うことになることも多いかと思います。
ここからは飼い方をまとめていきますので、そんな時のには参考にしてみてくださいね。
どうやって手に入れる?
珍しい種類でなければ、近くの公園や雑木林などで簡単に採集することができます。
虫捕り網でも捕まえることは可能ですが、より確実なのは素手での捕獲。
とは言っても、噛まれる危険があるので軍手などをはめましょう。
もしも軍手が手元にない時は、背中側から触角をつまんで捕獲します。
珍しい種類のカミキリムシが欲しい時は、昆虫専門店などで購入するのが手っ取り早いでしょう。
種類によりますが、数百円~数千円で購入することができます。
必要なもの
基本的に、必要なものは飼育ケースのみ。
カミキリムシは壁面にも糞をするので、掃除がしやすい軽めのプラケースがおすすめです。
大きさは小さめでも大丈夫。
ただ、顎の力強いものだと蓋の網目になっている部分を噛み切ってしまうこともあるので、丈夫なものを選びましょう。
カミキリムシ同士が喧嘩をすることはないので、一つのケースで複数匹飼うことができます。
餌は?
餌は種類によって若干異なります。
ゴマダラカミキリなどはブナやクリの生木を食べるので、そういったものを用意して与えましょう。
樹液やフルーツを食べる種類の場合は、昆虫ゼリーが便利です。
あああああああああ
個体によってはキャベツやレタスなどの新鮮な葉物野菜を食べることもあるようなので、他の餌を用意するのが難しいという人は試してみてはいかがでしょうか。
顎だけ見ると肉食っぽいのに、じつは草食というギャップが面白いですね。
寿命は?
カミキリムシの寿命は羽化してから平均で2か月程度。
卵から羽化するまでの期間は1ヶ月ほどです。
種類によっても寿命は変わってきますし、同じ種類でも個体によって大きく変動するので、あくまでも目安ですが。
基本は一夏だけの飼育ということになるので、冬を越すための暖房設備などは必要ありません。
カミキリムシについてのまとめ
カミキリムシは日本だけでも800種類もいる虫なので、とてもコレクション性があり、様々な種類を飼育するのは楽しそうですね。
まずは身近なところにいるものから初めて、徐々にお店で売られているような珍しいものの飼育にシフトしていってみてはいかがでしょう。
(ライター もんぷち)