「アオカミキリ」というカミキリムシを知っていますか?
キラキラと、とても綺麗な色をしているカミキリムシです。
今回はアオカミキリの特徴と見分け方について、アオカミキリの生態と共に詳しく紹介していきたいと思います。
アオカミキリとは?
「アオカミキリ」とは、カミキリムシ科カミキリ亜科アオカミキリ族アオカミキリ属のカミキリムシです。
日本の北海道、本州、四国、北部九州などに生息しています。
アオカミキリの形態
アオカミキリの大きさは、体長21~30ミリです。
カミキリムシの中では大型になります。
エリトラと呼ばれる翅鞘が、金銀の粉がかかっているような梨子地で、体が鮮やかな緑や青緑にキラキラと輝きます。
アオカミキリは、触角の長さが翅端を超えることはありません。
触角は第一節が角張ってなくて、丸みを帯びています。
また、前胸背の前側が角張っています。
アオカミキリの生態
アオカミキリは毎年6~8月に発生します。
アオカミキリが食べるものは、クリやリョウブなどの花やイタヤカエデやイロハモミジなどです。
アオカミキリの幼虫はカエデ類の生木で育つので、モミジの名所やモミジの木のある公園などでも見かけることができます。
アオカミキリの成虫は、リョウブやノリウツギなどの白い花に集まります。
アオカミキリの特徴
アオカミキリの特徴は何といっても、輝かしく美しい体の色です!
鮮やかな緑、青緑色の体の色がとても綺麗です。
煌めく体色に惚れ惚れして、ずっと眺めていたくなりますよ。
美しさに心奪われます。
アオカミキリの見分け方
アオカミキリは゛オオアオカミキリ゛と似ています。
アオカミキリとオオアオカミキリの見分け方は、触角と体の形です。
オオアオカミキリは触角がとっても長いです。
自分の体より触角が長いです。
ですが、アオカミキリの触角は自分の体をこすほど長くはないです。
また、オオアオカミキリは前胸背の前側が細まっていますが、アオカミキリは前胸背の前側が角張っています。
また、アオカミキリに似た゛ムラサキアオカミキリ゛は、九州にしか分布しておらず、体の色は紫色が強めにかかっています。
アオカミキリに似ていて気を付けたいのが゛アオカミキリモドキ゛です。
アオカミキリモドキは日本で40種類ぐらいが生息していますが、そのなかの21種類は毒を持っています。
アオカミキリモドキの成虫は、体長が10~16ミリで、カミキリムシのように細長い体形をしています。
体の色は青緑色をしていて、光沢があります。
頭、触角、脚は黄橙色なので、そこで見分けましょう。
アオカミキリモドキには毒があります。
アオカミキリモドキは成虫だけではなく、卵も幼虫も毒を持っています。
アオカミキリモドキが持っている毒の成分は、カンタリジンという血管刺激物質です。
アオカミキリモドキの体液が人間の皮膚などに触れると、2~6時間後に患部に痛みと水ぶくれが現れます。
この水ぶくれが破れてカサブタができると、痒みが出ます。
アオカミキリモドキに触れるとやけどのような皮膚症状を起こすので、アオカミキリモドキは別名「ヤケドムシ」「デンキムシ」などと呼ばれます。
アオカミキリの特徴と見分け方についてのまとめ
アオカミキリの特徴と見分け方について、アオカミキリの生態と共に詳しく調べてきましたが、いかがでしたでしょうか?
アオカミキリの特徴は何といっても、とても美しい体の色です。
キラキラと青緑に輝くカラーがとっても綺麗です。
また、毒を持っているアオカミキリモドキやオオカミキリとも似ています。
体をよく観察すると見分けることができるので、注意して見て見てください。
(ライター 雲呑)