初夏になるとあちらこちらで姿を現しはじめる蛾。

子供の頃は、よく蝶と間違えて捕まえてしまった事も何度かあります…。

さて、蛾を知らない方はいないと思いますが、蛾の生態やサナギの種類となってくると

 

知らないという方も多いのでは無いでしょうか?

今回はそんな蛾について詳しく紹介していきたいと思います!

蛾ってどんな昆虫?~生態や特徴や雑学について~

蛾の生態は、鱗翅(りんし)目に属する昆虫です。

生息地はほぼ日本全国に生息していて、蛾の種類は12万種以上も確認されていて

その中でも日本には4000種は生息しているとされています。

蛾の成長過程は、卵⇒幼虫⇒蛹⇒成虫という完全変態形で成長していくのが特徴です。

平均体長は、12mm~20mm程あり、世界最大の蛾と言われている「ヨナグニサン」は30㎝もあるとされています。

 

蛾が餌にしているものは、花の蜜が主食になります。

しかし、カイコガ科やカレハガ科などは成虫になると口が退化して何も食べなくなり、幼虫の時に蓄えたエネルギーを使って生きていくことが出来ます。

 

他にも、アゲビコノハやアカエグリバなどは頑丈な口ばしを持っているので、果物の皮を突き刺して果汁を栄養源としているものもいます。

日本に生息する蛾は攻撃性が無く大人しい性質のものが多いので、鳥類などの天敵に捕食されやすい傾向があります。

 

しかし、種類によっては毒を持ち攻撃性がある蛾も存在するようです。

蛾は基本的に夜行性ですが、何故夜行性なのにも関わらず蛍光灯などの光に集まるかと言うと

 

そもそも昆虫自体が太陽か月のどちらかの光を利用して生活しています。

なので夜に見える光を月の光と勘違いして寄っていく習性があるのではないかと言われています。

 

そして、蛍光灯などの光には少しの紫外線が含まれているので、その紫外線に惹かれて集まって来るのではと言われています。

ちなみに、サツマニシキなどのマダラガ科のものは昼間に行動するものもいるようです。

蛾は幼虫時代が一番長く、成虫になってからは数週間~一ヵ月程度しか生きる事が出来ません。

蛾のサナギの種類や特徴について

上記にも書いた通り蛾は幼虫時代が終わると蛹になります。

蛹になる前は、糸を吐いたりして繭を作る種類が多いんだそうです。

 

蛹の種類は大きく分けて、シャクガ科・スズメガ科・ヤガ科・ドクガ科・シャチホコガ科・ヒトリガ科・カレハガ科・マダラガ科・イラガ科・ハマキガ科・ヤママユガ科に分かれます。

 

この中でも毒を持ち危険と言われているのが、ドクガ科に属するチャドクガです。

チャドクガは生涯を通じて毒針毛を持っているので、蛹の状態であっても、その毛に触れてしまうと肌がかぶれたりなどの症状が出ます。

 

主に毒針毛持ち害を持っているのはメスで、少しの毒針毛が風に乗って人間の肌に触れるだけで炎症などの症状を引き起こすと言われています。

なのでチャドクガの卵や幼虫や蛹や成虫を見つけても絶対に近付いたり素手で触らない様に気を付けましょう。

 

他の蛾は幼虫の間は毒を持つものもいますが、蛹になる過程ではすでに毒は無くなり安全なものがほとんどです。

蛾の蛹の期間は、暖かい春~夏の蛹は一週間から10日程度で、秋ごろから蛹になるものは、蛹のまま冬を越すので二カ月くらいは蛹の期間があります。

 

蛹から羽化する前は、体の大部分をドロドロに溶かして再構成するので、羽化する前に蛹を潰したりすると中身が液体状になっているんだそうです。

そして蛹の間は何も食べなくても死ぬことは無いんだそうです。

もし蛾の成長過程に興味がある方は、実際に飼育しながら観察してみると面白いですよ。

蛾についてのまとめ

今回は蛾について紹介しましたが如何でしたでしょうか?

もっと蛾について知りたいという方は、図鑑などの資料を参考に調べてみて下さいね!

ライターMISAKI