タケカレハを知っている方は多いと思います。あの一見枯れ葉そっくりの蛾です!
壁に枯れ葉がくっ付いていて取ろうとしたらタケカレハだったという経験をした事があります…。
今回はタケカレハの生態について説明していきたいと思います。
タケカレハの幼虫
タケカレハの幼虫の大きさは10㎝くらいです。
3対の胸脚と4対の腰脚と1対の尾脚があります。
体全体の色は黄色っぽい色をしていて黒い斑紋列があります。
産卵場所は特に決まっていなくて、卵はパステルグリーンのような綺麗な色をしています。
発生時期は一年に二回発生して5月~6月と8月~9月まで活発に活動しています。
幼虫の体には50万本の毒が含まれている毛が生えているので触ると非常に危険です!
ちなみに繭にも毒が含まれているので素手で触らないようにしましょう!
身の危険を感じると毛の生えていないお腹部分を隠すように丸まって防御姿勢を取ります。
一生懸命小さく丸まって体を守っている姿は少し可愛く見えますよ!毒は恐いですが…。
タケカレハの幼虫が主に食べるものは笹や竹などのイネ科・クマザサ・ススキなどを好んで食べます。
成虫になるころが近づいて来ると徐々に動かなくなり蛹になり時間を掛けてゆっくり成虫へと成長していきます。
タケカレハの成虫
成虫になったタケカレハの大きさは雄が42~51mmで雌が52mmです。
成虫の発生時期は7月~8月と9月から10月に良く見られます。
幼虫の頃とは違い成虫は一切毒を持っていません。
幼虫時代は危険な昆虫でしたが、成虫になった途端一気に毒を持たない優しい昆虫になりました!
良く見るとフサフサの毛が生えていますが人体に悪い影響を及ぼさないので安心して下さい。
体は全体的に茶色ですが羽に綺麗な白い模様が付いていて美しい模様になっています。
タケカレハの成虫は口が退化しているので何も食べる事が出来ません。可哀想ですね…。
寿命はそんなに長くは無いので生きている間に産卵して卵は冬の間は繭に包まれながら冬眠して
また暖かくなってくると孵化して新しい命が生まれます。
タケカレハが人間に及ぼす害とは?タケカレハと人間の関わり
タケカレハの成虫は毒を持っていないので特に問題は無いのですが
危ないと言われているのはタケカレハの幼虫です!
タケカレハの幼虫の毛に触れてしまうと軽い症状の人でも触れた周辺が痛痒くなり、腫れたりして1週間くらいはそれが続くと言われています。
重い症状になってくると腫れや痛痒い症状と同時にアレルギー反応なども起こし、触れた周辺が真っ赤になって蕁麻疹が出ます!
そこまでなると完治するのに2週間以上は掛かるみたいです。かなり危険ですね…。
ちなみに洗濯物などに幼虫が付いてしまった場合も毒針が残っている場合があるので、洗い直すなどして気を付けた方が良いでしょう。
幼虫が発生する時期は丁度暖かくなってきてピクニックや公園に行ったりする事が多くなると思いますが、木の近くにいる時は葉っぱから落ちてくる事もあると思うので、小さなお子さんがいる方は特に注意して下さい!
もし触れたり刺されてしまった場合は毒針毛を水で洗い流し軟膏を塗るなどして、すぐに病院に行って診てもらった方が良いですね。
タケカレハのまとめ
今回の記事でタケカレハの生態について知る事が出来たでしょうか?
幼虫の間は何かと危険で人間にも害を及ぼしますが、成虫に成長すると毒も無くなり見た目も美しくなって50万本も毒針毛を持っていたとは想像出来ないですよね…。
ただタケカレハの卵は本当に綺麗なので興味がある方は一度見てみて下さい!
凄く個性的で美しいですよ。
(ライター まるお)