チョウトンボを見たことがありますか?
まるで絵の中から出てきたみたいに美しい昆虫なんですよ!
虫が苦手な方でもチョウトンボは綺麗だと言える昆虫だと思います。
今回はチョウトンボについて紹介していきたいと思います。
チョウトンボの幼虫
チョウトンボの幼虫の大きさは13~15mmあります。
薄い茶色に近い色をしていて長い足が生えているのが特長です。
産卵してから5~10日程で孵化して、幼虫でいる期間は大体一年程度です。
生息地は浮葉植物などが生えている池沼ですが、特に抽水植物が生えている所は幼虫が居る確率が高いです。
しかし水の中のさらに土の中に潜っている事が多い為見つけにくいのが特長です。
チョウトンボの幼虫の餌は主に土にいる微生物ですが意外と肉食な所もありオタマジャクシなども食べます。
水の環境に非常に敏感な為、水温が上がり過ぎても下がり過ぎても死んでしまいます。
チョウトンボの幼虫を飼育するとなるとかなり難しいみたいです…。
冬になると幼虫のまま冬眠して冬を越します。
チョウトンボの成虫の生態
チョウトンボは成虫になると35mmほどの大きさまで成長します。
メスの腹部は細長くスラっとしていますがオスは少し腹がポッコリしています。
羽が蝶々のように綺麗に広がっていて妖精みたいな昆虫です。
時々蝶みたいにヒラヒラ飛ぶ事もあるのですが、ほとんどの場合サッと高速で移動するのでそういう所はトンボそのものだなと思います。
成虫になる時期は6月~9月で活発に活動しています。
オスとメスで羽の色が異なりオスは全体的に紫ですがグラデーションのように発色していてメスは黒に近い紫色で光沢感があって、どちらも洗練された美しい模様をしています。
生息地は綺麗で自然な環境と水辺を好むので水辺が少ない街ではあまり見かける事が無いそうです。
成虫になったチョウトンボの餌は主に昆虫です。
産卵時期になると単独で行動し、水面をトントンと飛び跳ねながら産卵していきます。
寿命は3ヵ月ほどは生きると言われています。
昆虫世界の中では長い方だと思いますが、あの綺麗な昆虫が3ヵ月しか見れないと思うと短く感じますね。
そしてチョウトンボは寒さには非常に弱いので気温が下がってくる季節になると活動しなくなります。
チョウトンボと人間の関わり
チョウトンボは毒も持っていないですし人間を攻撃する事は無いので安心して下さい。
攻撃してくる以前に人間が捕まえようとすれば逃げてしまいます。
もし触れる事があったとしても人体に悪い事は怒らないので怖がらなくて大丈夫です。
人間に迷惑を掛けるどころか逆に役に立ってくれる益虫なんですよ!
チョウトンボの餌は昆虫なので人間に取って害虫になっている虫を食べてくれます。
見た目が美しいだけで無く人間の役に立つことをしてくれるとは素晴らしい昆虫ですね!
しかし悲しい事にチョウトンボは減少しつつあるようです…。
チョウトンボは高度な自然環境でしか生きれず汚い水で孵化してしまうと成虫になる前に息絶えてしまいます。
せっかくあんなに美しい昆虫なのに減少してしまうのは残念ですね。
浮葉植物・抽水植物が生えそろっていて綺麗な池沼がある環境を保つようにして行かなければいけませんね。
チョウトンボのまとめ
今回の記事でチョウトンボの生態について理解する事が出来たでしょうか?
チョウトンボを直接見たことがある方は少ないかも知れませんが、写真や動画からでも十分その美しさが分かると思います。
特にメスのチョウトンボは日差しに当たると発色が引き立って宝石みたいですね!
トンボなんだけど蝶のような優雅さを兼ね備えていて本当に不思議な昆虫です。
(ライター Miki)