皆さんはヘビトンボって知っていますか?
少し奇妙な見た目をしているので初めて見る方は引いてしまうかも知れません。
今回はそんなヘビトンボについて紹介していきたいと思います!
ヘビトンボの幼虫
ヘビトンボの幼虫の大きさは60~70mmあります。
体の色はワインレッドに近い色をしていて、腹部は紫色で非常に柔らかく皺があります。
幼虫の間は水の中が居心地が良いらしく水生昆虫として生活します。
大体水辺近くにある石や木に数千個の卵を産みつけて、暖かくなってくる7月~8月の間に孵化します。
産卵から孵化するまでの日数は13日程度です!
ヘビトンボの幼虫は非常に綺麗好きで水が汚い環境だと長生きできません。
それと水温が高すぎても寿命が短くなってしまいます。
ヘビトンボの幼虫は意外と繊細なんですね!飼育するのは難しそうです…。
幼虫の平均寿命は3年で、環境が抜群に良い所なら4年は生きると言われています。
生息地は水の流れが早く水深がある場所に集まっていることが多いです。
人間にとっては少し危ない場所にいるのでヘビトンボの幼虫を探す際は気を付けて下さいね。
幼虫は肉食で立派な大顎などを使ってカワゲラやミミズなどを捕獲します。
捕らえ方はジッと静かに獲物が来るのを待ち伏せして近くまで来たらパクリ!と丸飲みします。
獲物が中々捕まらない時は共食いもしちゃうみたいです…。
結構凶暴ですね。
寿命が近づいてきて幼虫の時代が終わりに近づいてくると春頃くらいに水の中から出て上陸し、土に穴を掘って一週間ほど穴に潜り成虫になっていきます。
成虫の生態
成虫になったヘビトンボの体の大きさは40mmで羽を広げると100mmくらいになります。
体の色も黄色っぼく変化し、透明な羽に可愛らしい黄色のドットマークがあります。
幼虫の頃より大顎が発達しているのも特徴です。
ヘビトンボの成虫は夜行性で夜に飛び回り光に集まる習性があります。
幼虫の頃のようにミミズなど固形物は食べずに樹液を吸ってお腹を満たします。
幼虫の頃はかなりの肉食だったのに成虫になったとたん草食系昆虫になりましたね!
ヘビトンボの成虫は寿命が凄く短く二週間程しか生きる事が出来ないのでこの間にオスと交尾をし、水辺にある岩陰や木に卵を産みつけて死んでいきます。
普通は幼虫の期間が短く成虫になってからが本格的に活動という昆虫が多いですが、ヘビトンボの場合は逆なんですね!
ヘビトンボが食用?噛んだりする?
ヘビトンボの幼虫は釣り餌に使われたりする事もしばしばあるみたいなんですが…
実は佃煮などにして食用として食べられているみたいなんです!
幼虫の間はかなりの肉食という事で、クリーミーで甘い味がするんだとか。
お酒のつまみに凄く合うらしいですよ!
そして昔はヘビトンボの幼虫を煎じて薬として使われていた事もあるんだそうです。
ちょっと意外ですよね。
あとヘビトンボが人を襲うかという疑問ですが、ヘビトンボの幼虫も成虫も素手で触ったりすると噛まれる恐れがあるので捕まえる時は手袋をするなど気を付けた方が良いですよ。
ヘビトンボはがっしりした顎をもっているので噛まれると結構痛いらしいです!
噛まれた衝撃で腫れる事もあるみたいですが、一切毒は持っていないので安心して下さい。
こちらから何もしなければ人に害を与えるような事はして来ないので見かけても恐がる必要はありませんよ。
ヘビトンボのまとめ
ヘビトンボには興味深い特徴が沢山ありましたね。
川遊びに行ったときなどにヘビトンボが居たら観察してみても楽しいかも知れませんね。
あと食用とされていた事は驚きでした!
興味がある方はヘビトンボを佃煮にして食べてみてはいかがでしょうか?
(ライター Miki)