トンボに目にはすごい秘密がたくさんあります。

トンボの目は顔の半分以上の大きさで、2万個の小さな目が集まっているのだとか。

空を飛ぶことが大好きなトンボの目の秘密について詳しく迫ってみましょう。

トンボの生態

トンボは世界中で約5,000種類いることがわかっています。

そのうち日本には200種類のトンボがいるそうです。

長細い体と大きな長い羽、大きな目が特徴です。

昆虫の中で最大と言われているトンボの目は、顔の半分以上の大きさがあります。

 

トンボはの幼虫はヤゴと言われ、主に田んぼの水の中で生活しています。

学校のプールで見かけることもありますね。

 

成虫になったトンボは空を飛び回り生活します。

幼虫と成虫の姿が異なり、住む所も生活も全く違います。

トンボの寿命は短く、成虫になってから数ヶ月しか生きられません。

トンボの目について

トンボの大きな目のことを「複眼」と言います。

トンボの複眼は2万個の個眼と言われる小さな目が集まってできています。

 

虫眼鏡で見てみると、蜂の巣のように六角形の形をしているんですよ。

個眼ひとつひとつは場所によって大きさが違います。

 

隙間なくびっちりと並んでいるんです。

複眼の近くには単眼と呼ばれる目が3つあります。

 

トンボのひとつひとつの目はそれぞれが異なる映像を見ています。

それが頭の中で1つの映像になるそうです。

 

トンボの複眼の視野は270度あって、上下左右前後とほぼ見えていることになります。

後ろの方の目はほんの少しだけ死角になっているそうですが。

 

足元から天空までは180度以上見えているようです。

トンボが少し首を傾げるだけで360度の視界を一度に見ています。

 

ですが視力はとても悪いそうで、人間の視力で言うと0.1以下程しかなく、細かいものを見るのは苦手です。

トンボの複眼は紫外線と青緑色が良く見えるそうで、赤色は見にくいそうです。

 

トンボは紫外線が良く見えることもあって、太陽を目印に飛んでいます。

上の方の目は焦点が遠くで合うこともあり、いつも太陽を見ています。

下の方の目は焦点が近くで合うので、いつも餌を探しています。

 

40メートル先の昆虫も見分けることができるので、遠くで動いた獲物も逃しません。

トンボは素早く飛ぶものが見える能力を持っているんですよ。

人間とトンボ

子どもの頃に空を飛んでいるトンボを虫取り網で捕まえて、遊んだ方が多いハズです。

日本の有名な歌謡曲や童謡にもトンボは良く使われていますね♪

 

トンボは蚊やハエを食べてくれて、ヤゴの時には蚊の幼虫を食べてくれます。

田んぼの稲の害虫をよく食べてくれるので、人間にとっては益虫だと言われています。

 

その昔トンボは、咳に効く漢方薬として服用されていました。

百日咳や扁桃腺炎などにも効き目があったそうです。

指でぐるぐるするとトンボが目を回す理由

人間の指をトンボの目に近づけてぐるぐると回すと、トンボの目が回ると言われています。

トンボは目がたくさんあるので、回している指がとっても気になってしまうからという理由で目を回すそうですが、実際のところはそうではないようです。

 

そして、トンボの目も回ってないそうです!

アカトンボの仲間達は人間が目の前で指を回すと、指につられて頭を回してしまうことがあるそうです。

 

その動きをトンボが目を回してるー!と人間が勘違いしているんです。

ということは、トンボは人間の指が回っているのがちゃんと見えているんですね。

トンボの目はなぜ大きいのか?

トンボは空を飛びながら獲物を捕まえて食べます。

トンボの大きな目は、食料となる獲物がよく見えるように、たくさんの目が集まって大きくなりました。

 

トンボが生きていくために必要な大きな目。

トンボの目にはまだまだ秘密が隠されているようですね。

(ライター 雲呑)