皆さんはキンシコウまたはゴールデンモンキーと言われる動物を見たことがありますか?

クリッとした目に鼻は上にツンっと尖っていて愛嬌がある可愛らしい顔をしています。

 

数年前までは日本でもキンシコウは珍しくて人気の動物だったので実際に見たことがある方もいるかも知れませんね。

今回はキンシコウについて詳しく説明していきたいと思います。

キンシコウはどんな動物?生態や特長について

キンシコウは中国を生息地としていて野生だけで約2万頭生息していると言われています。

標高1200~3000mにある森林で生活しています。

中国では国家一級重点保護野生動物に指定されていて重宝されています。

基本的に寒い地域で生息するようです。

 

体長は雄で53~76㎝、雌で47~52㎝あります。

体は明るい茶色の毛に覆われていて光が当たると金色に見える事もあり、そこから別名「ゴールデンモンキー」と言われるようになったそうです。

 

活発に行動し始めるのは昼間の明るい時間帯が多く、主に木の葉や果実やタケノコを食べます。

肉食系な所もあるので果実などが取れない時は昆虫や小鳥、そのタマゴを食べる事もあるそうです。

 

キンシコウの敵はトラやヒョウやキツネなどに狙われやすく、キンシコウは木の上で生活するのでワシの標的にもされやすいです。

敵に狙わて危険な状況に陥った時は仲間にそれを伝える為に18語もの鳴き声を使い分けて知らせます。

その鳴き声を仲間が聞いて戦うのか逃げるのかなどの判断をするようです。

 

他のサルと比べてもキンシコウは非常に知能が高い動物です。

キンシコウの繁殖期は大体8月~11月頃で妊娠してから200日後に出産します。

 

寿命は20年くらいは生きるとされていますが、野生になるともう少し短くなります。

キンシコウは集団生活する特徴があり通常60頭程で行動しますが、多い時で300頭~600頭もの数が集まって生活する群れもあります。

キンシコウと人間の関わり

現在日本でキンシコウを見れるのは「熊本市動植物園」だけとなっています。

以前までは日中共同繁殖研究の為、多数の動物園でキンシコウを展示していて見る事が出来ましたがキンシコウが絶滅危惧種であるという事などの理由で、国家一級重点保護野生動物として認められている中国に返還しました。

今は熊本に行かなければ見る事が出来ない動物なので日本にとってもかなり貴重な動物ですね。

 

さて、キンシコウの敵について上記で説明しましたが人間も敵の部類に入ります。

キンシコウはとても神秘的な動物で、何よりその毛並みや毛色は人間の目には非常に美しく映ります。

その毛皮を狙ってキンシコウを捕まえようとする人間がいるのです。

 

ただでさえ絶滅危惧種になっているキンシコウをそのような目的で捕らえようとするのは許せませんね…。

飼育されているキンシコウは勿論人間に慣れていますが、野生のキンシコウは人間に対して強い警戒心を持っていて人間が与える食べ物にも滅多に手を付ける事はありません。

 

しかし暖かい時期は人間が与えなくても餌は確保出来ますが寒い時期になると餌が無くなります。

そうすると餓死するものが増えてきて益々キンシコウの数が減っていきます。

中国ではキンシコウが少しでも多く生き延びていけるように日々試行錯誤しているみたいです。

人間と動物の信頼関係を築いていくのには相当の努力がいると思いますが、餓死するキンシコウが一匹でも減る様に願うばかりですね。

キンシコウ(ゴールデンモンキー)のまとめ

今は熊本に行けばキンシコウを見る事が出来ますが、いつ中国に帰ってしまうか分からないので熊本に行った際は一目見ておくと良いかも知れません。

絶滅危惧種とされている生き物は他にも沢山いますが、貴重な命を滅ぼさないように守っていきたいですね。

(ライター Miki)

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