幸運や平和の象徴とされる鳩ですが、都会の公園などではエサを与えるのを禁止していたりと愛くるしい見た目とは裏腹に我々の生活に困った影響を与えてくる害鳥としても認知されています。
そんな鳩の被害や対策について今回は紹介させていただきたいと思います。
鳩によって起こる主な害
鳩の害は日本鳩対策センターによってレベル分けされており、レベル1は「休憩鳩」といい、移動中の羽休めとしてやってくるもので鳴き声やフンによる軽度の汚れが中心です。
レベル2は「待機鳩」、これは先ほどの休憩鳩に安心できる場所と認知されるとエサや仲間を待つ場所として定住を始めるものです。
この段階から一定の場所でのフンの量が増加し、洗濯物のよごれもおこります。
レベル3は「ねぐら鳩」、待機鳩として安心した鳩はねぐらとして認知し、これまでより長時間滞在するので騒音被害、大量のフンによる被害など大きな被害へと発展します。
最後のレベル4は「巣作り鳩」、こうなると一度安全な場所として認識した鳩はそうそう出ていくことはなく、レベル3同様の被害が続くことになるようです。
鳩への対策方法
鳩による被害は早々に手を打つことが大切で、一旦放置してしまうと個人ではなかなか対処することができなくなってしまいます。
対策の主な手段として、まず第一に鳩をベランダに入れないようにすうことがとても大切なため「テグス張り」、「防鳥ワイヤー」、「忌避材塗布」などがあげられます。
あと鳩のフンをみかけたら必ず速やかに掃除することが大切です。対策をしても鳩の執念はすさまじいので生半可な対策だけでは鳩に効果はないのでやるからには徹底的にやるという心構えでやらなくてはならないようです。
もし、鳩害が進行してしまい手に負えなくなった場合は業者に頼ることを考えるべきでしょう。
なぜ鳩は集まってくる?
なぜ鳩はこんなにも人の生活エリアに近いところで生活するのでしょうか?
この原因は私たち人間がつくっているようです。
公園などでのエサやりも問題の1つではあるのですが、マンションやベランダに住み着くようになったりする場合は、そこを住みやすい場所だと思わせてしまっていることが原因で、鳩たちは以前に残された鳩のフンを見ると安全な場所だと思い集まってくるようです。
鳩のフンは健康に悪い?
鳩のフンには菌がふくまれていてフンの乾燥後、粉になったものが空気中にまき散らされ、それが人の呼吸の際に気管支にはいるとアレルギーの原因になったり、健康上の悪影響を与えることがあるようです。
フンによって引き起こされる疾病で特に危険なのが「クリプトコックス症」というもので、肺から侵入すると全身に及んで死に至るという恐ろしい病です。
この疾病は特に小さな子供や免疫力の落ちた人がかかりやすいので注意が必要です。
他にも鳥インフルエンザや脳炎、ニューカッスル症なども鳩のフンから伝染するといわれています。
嫌われつつある鳩たち
春になるといつのまにか公園や駅などいたる所で見かけるようになる鳩ですが、被害は進行してしまうとかなりのものらしく早朝からベランダで鳴かれノイローゼ気味になったという人もいるほどでした。
なので、フンなどを見かけた場合は早急に対処することがとても大切なようです。
もし、鳩の被害にあい頭に来たからといって殺すのは鳥獣保護法に違反してしまうため絶対に殺してはいけません。
どうしようもないときは業者に頼むのが最善な方法だと思います。
鳩たちも悪気はないのでしょうが洗濯物を汚されたり、うるさかったりすると自然と嫌いになってしまうので、お互いに適度の距離感を保って日々の生活を送れるよう対処をしっかりと行っていきたいものですね。
(ライター ナカムラ)