家の中に埃がたっぷりと溜まっている場所はありませんか?
実はホコリが大好物の虫もいて、そんな虫たちにご用心。
家庭で見かけるホコリに付く虫をまとめてみました。
チャタテムシ
チャタテムシは寄生性のシラミ、ハジラミ以外の微小昆虫の総称です。
翅のある種類と無い種類がいて、体長は1~7㎜程。
家の中のホコリに付くのは翅のない種類で、シロアリなどに似ています。
チャタテムシが発生すると、チャタテムシをエサとしているツノダニが発生することもあります。
ツノダニは人間を刺すので、直接的にはそちらの方が心配です。
紙魚
紙魚はシミ目に分類される昆虫。
日本にはシミ科に分類される日本在来の室内種であるヤマトシミと移入種であるセイヨウシミが生息している他、マダラシミという種類がエサとして飼育されています。
シミ目に分類される昆虫は最も原始的な特徴を持っていて、昆虫類の中の無翅類はシミ目を含むごくわずかです。
また、昆虫の中では珍しく無変態で、卵殻孵化した幼虫はほとんど成虫と同じ形をしていて、脱皮によって変化するのは大きさだけ。
しかも、成虫になってからも絶えず成長し続けるので、一生脱皮し続ける習性があります。
体はやや扁平で、細長い涙滴形をしていて、頭には長い触覚が伸びています。
胸部から腹部にかけては滑らかにつながり、腹部には各大切に一対の腹毛があります。
動きが速く、くねるように走る姿が魚のようなところから、紙魚の字をあてられたと考えられており、寿命は7~8年と、昆虫の中ではかなりの長さを誇ります。
室内で紙や乾物を食べるのがとても有名で、野外でも樹皮下などに生息するものや、アリの巣に入るものもいます。
カツオブシムシ
カツオブシムシの中でも家屋に入ってきて衣服などを食べている代表的な種類はヒメマルカツオブシムシです。
白い0.6mmほどの卵を産みます。羽化や脱皮は温度によるようで、常に温かい部屋では10日ほどで幼虫になります。
幼虫の期間は300~600日ほどと差があり、これも温度によって次の段階へと成長していくようです。
カツオブシムシは半年や一年の断食は平気です。しっかりと身を潜めて最低限の生命活動を送っていれば餌が無くても大丈夫なのです。
幼虫時代を6~8齢で過ごし、その後蛹になります。一週間ほど蛹でいた後に成虫になるのですが、成虫になった後も蛹殻にとどまって出てきません。
その後、やっと蛹の殻を脱出して2mmほどの成虫が出てきます。外に出てからは10日ほどで交尾をし、次の世代を残していくというわけです。
カツオブシムシのエサは乾物などの粉や昆虫や小動物の死骸、また化繊なども好んで食べます。キク科の植物の蜜なども吸って暮らす時期もあります。
カツオブシムシのエサは先述したように煮干しやカツオブシ、麺類などの粉や穀類の粉ですから、台所の片隅にいても不思議ではありません。そして、それだけではなく毛糸類や絹などの繊維も食べますから、洋服ダンスや収納箱の中などにも潜んでいる可能性があるんです。
衣替えでお気に入りの洋服を出したら、虫に食われちゃった~~~なんて時の犯人はカツオブシムシかもしれません!!大事なセーターや高級なカシミアのカーティがんなんてものほど奴らは好んでかじったりしているものなんです!!
これらの虫たちを防除するには普段からこまめな掃除が必要です。
食べ物のかすはもちろん、ホコリのたまりやすい場所は特に意識して掃除をすることが必須。
放っておくとアレルギーなどの原因になってしまいますから注意しましょう。
万が一ホコリの中から発見したら、粘着テープなどを使ってとってしまいましょう。
また、熱を与えるのも有効なのでスチームクリーナーなどで熱を加えると死滅します。
お試しください。
ホコリをなくして、クリーンに生活したいものですね。
(ライター ナオ)