危険生物として知られているヒョウモンダコ!
模様が凄く幻想的で綺麗なので初めて見る方は毒を持っているなんて想像出来ないかも知れません。
今回はヒョウモンダコの生態や特長について紹介していきます。
甘く見ない方が良い!海の殺人鬼ヒョウモンダコの生態や特長
ヒョウモンダコは10㎝~15㎝程の大きさしか無い小柄なタコです。
普段ヒョウモンダコの体は茶色に近い色をしていますが、驚いたり威嚇体制に入ると綺麗な模様が体一面に現れて姿を変えるのが特長です。
どうしてこの様に外見を変えるかと言うと、敵に自分は危険だと伝えているんだそうです。
つまり攻撃されたら、いつでもやり返せる状態に入っているという事です。
ヒョウモンダコは日本全国に生息しているので、もしダイビング中などに綺麗な模様を身に纏っている彼らの姿を見かけたら危険な状態なので逃げた方が良いでしょう。
ヒョウモンダコが好んで食べるのはカニなどの甲殻類で、一日一食食べれば二日くらいは何も食べなくても大丈夫なんだそうです。
ヒョウモンダコは水の温度環境にも敏感な生物で、10℃を下回ると弱って死んでしまいます。
大体10~12℃あたりが居心地よく暮らせる温度だそうです。
さてヒョウモンダコが持っている毒はテトロドトキシンと言って非常に危険な猛毒です。
この似たような毒をフグも持っていますが、ヒョウモンダコが持っている毒はその何倍も危険だと言われています。
唾液に毒が含まれていて唾液を吐いたり噛みついたときに毒を注入して敵を弱らせて死に至らせます。
その生態はまるで恐ろしい殺人鬼そのものですね…。
ヒョウモンダコには優しい部分もあって産卵してから孵化するまでの間、片時も離れず子供達を守ります。
その間、母親は食べる事もしなくなるくらい子供に尽くします。
孵化が始まると側で静かに見守り子供たちの元を離れて行って死んでしまうそうです。
ヒョウモンダコの雌は母性本能が強いんですね。
ヒョウモンダコに噛まれるとどうなる?食べる事は出来るのか?
ヒョウモンダコに噛まれると数段階に分かれて症状が進行していきます。
噛まれた直後は特に症状が無い為、大丈夫だと思われがちですが確実に体の中に猛毒が入り込んでしまっているので直ぐに病院へ行く事をオススメします。
しかしヒョウモンダコに猛毒がある事を知らない人は大丈夫だと思ってしまいますよね…。
症状の流れは下記の通りです。
- 噛まれて2~3時間後に体全体に痺れが現れ頭痛などが出てきます。
- 次におう吐や血圧低下や脱力感など、明らかにおかしいと思う症状が出始めます。
- この時点で直ぐに病院に行った方が良いです。
- 呼吸困難や意識が朦朧とする症状が出始めます。
ここが最終段階と言われている症状で、ここまで来ると命の危険もあります。
ヒョウモンダコの毒が人間の体の中に入ると自力でどうにかする事は出来ず放っておくと一日も命が持たないと言われているので気を付けて下さい。
食べられるかどうかについては、一応毒抜きをすれば食べられるみたいですが食べれる所は少なくて味も普通のタコに比べると美味しくは無いみたいです。
興味がある方はチャレンジしてみては如何でしょうか?
ヒョウモンダコ まとめ
ヒョウモンダコをペットとして飼育されている方もいるみたいですが
危険生物なので個人で飼育する場合は色々と手続きがいるそうです!
猛毒を持っている事を除けば、小さくて可愛らしいので飼いたくなる気持ちも分からなくは無いです。
水族館で展示している所もあるので、見てみたい方は是非行ってみて下さい。
暑い季節、海で遊ぶ際はこのヒョウモンダコに十分気を付けて下さいね。
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