海水浴に行ったとき、砂浜を裸足で歩いたり、砂浜で遊んでいるときにチクッと痛みを感じた経験はありませんか?

それは砂浜の小さい虫「ヒメスナホリムシ」の仕業です。

 

ヒメスナホリムシにたくさんの人が噛まれる為、遊泳禁止になった海水浴場もあるんですよ。

ヒメスナホリムシを知ってますか?

ヒメスナホリムシはフナムシの仲間です。

ダンゴムシやワラジムシにも近く、外形も似ています。

 

足の数も同じで、ダンゴムシのように丸まります。

名前に”ムシ”と付いていますが、昆虫ではありません。

蟹や海老と同じ甲殻類です。

 

すぐに砂を掘って潜ってしまうので「砂掘り虫」と名が付いています。

日本各地の砂浜海岸の波打ち際の砂のなかに生息しています。

ヒメスナホリムシの形体

ヒメスナホリムシは体長が5mm~1cmほどの大きさです。

体は長い楕円形というか、長い卵のような形をしています。

 

ヒメスナホリムシは海のダンゴムシとも言われているほど、ダンゴムシにそっくりの体型です。

頭の端に長い触角を持っていて、大顎を持っています。

 

ヒメスナホリムシの尾は海老のように扇形に広がります。

足が太いので、すばやく砂を掘って隠れることができます。

 

体の色は半透明で、透明感があります。

うっすら砂のような色をしています。

体はゼリーみたいにムニュムニュとしていて、柔らかいんです。

ヒメスナホリムシの生活

ヒメスナホリムシは昼間、砂の中に隠れているのですが、海の波が来ると泳ぎます。

そして波が引くとすぐに砂に潜ってしまいます。

 

歩くのはとても下手くそなのですが、砂に潜ることは神ワザです。

泳ぐ事も大好きなので、波が来ると元気に泳ぎまくります。

 

夜になると餌をもとめて活動します。

打ちあがった魚の死骸などを食べて砂浜を綺麗にしてくれます。

ヒメスナホリムシはなぜ噛み付くの?

ヒメスナホリムシは人間の皮膚の角質を餌だと思って噛み付くそうです。

餌と勘違いしているのです。

 

食いしん坊ですね。

ですが、砂浜で人間がヒメスナホリムシに噛まれる確率は高いので、人間の角質は美味しいのかもしれませんね(笑)

砂浜の小さい虫ですが、噛まれたときに人間でもチクッと痛みを感じるのは、ヒメスナホリムシの大顎のパワーが強いからです。

ヒメスナホリムシは毒を持っている?

ヒメスナホリムシは毒を持っていないので安心です。

ですが、ヒメスナホリムシに噛まれるとチクッっと痛みます。

 

なんか痛いかも?ってぐらいですが。

そして噛まれた跡が少し赤くなったり、痒くなったりもします。

ヒメスナホリムシ対策

ヒメスナホリムシに噛まれないようにするには、砂浜に直接触れないことです。

砂浜で直接ゴローンと寝転んでいると噛まれます。

 

まずはビーチサンダルを履きましょう。

そして砂浜に座ったり寝転んだりするときには、レジャーシートを敷きましょう。

イスを持参するのもアリです。

 

ヒメスナホリムシは砂の中に潜っていて、とても小さい虫です。

砂遊びするときには注意するしかありません。

 

波打ち際の砂浜で体を埋めて遊ぶと噛まれますよ。

ヒメスナホリムシは細かい砂地を好んでいるので、荒い砂地の海水浴場には生息していません。

噛まれたくない方は、砂地の荒い海水浴場を選ぶといいかもしれません。

ヒメスナホリムシの飼育

ヒメスナホリムシは自宅で飼う事が出来ます。

ヒメスナホリムシの飼育は比較的簡単だと言われています。

 

餌もちくわやかまぼこでいいそうです。

夏休みの自由研究なんかにもよさそうですよ。

 

砂浜では噛み付くヒメスナホリムシですが、とても小さくてかわいいです。

体が透き通っているので神秘的です。

じっと見ているだけで愛おしくなるのは私だけでしょうか。

(ライター 雲呑)

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