皆さんは聞いた事ありますか?イチゴミルクウミウシ。
「何それ、美味しいの?」って言いたくなる名前をしてますが食べ物ではありません。
実物はピンク色で本当にイチゴみたいな可愛らしい生き物なんです!
今回はイチゴミルクウミウシの生態や特長について詳しく説明していきますね。
イチゴミルクウミウシって一体?!生態と特長
イチゴミルクウミウシは貝殻は持っていませんが巻貝の仲間と言われています。
主にインドネシア・マレーシア・フィリピン・日本に生息しています。
日本だったら沖縄でイチゴミルクウミウシを見れるみたいです。
体長は大体5~8mmくらいで、水の中で生活しています。
見た目は名前の通りイチゴのように淡いピンク色をしていて、小さな斑点模様があるのが特長です。
近くでよく見ると体のふちが濃い紫色から薄い紫にグラデーションのようになっていて
すごく幻想的でとても綺麗な体をしています。
フワフワしていて、初めて見たら生き物なのか何のか分からない生態だと思います。
イチゴミルクウミウシは偏食な面があると言われています。
基本的には草食系で、カイメンや海藻だけを食べています。
なので特にカイメン付近ではウミウシと出会える率が高いんだそうですよ!
イチゴミルクウミウシは餌などから毒を体内に入れて、敵に襲われないように身を守るんだそうです。
そして彼らは擬態を使って他のモノに化けて敵から身を隠す方法も知っています。
あんなに小さい生き物でも自分で自分を守る方法を身に着けているんですね。
イチゴミルクウミウシは目が退化していて視力は無いですが、感覚能力は優れているので敵が近づいて来たら危険も察知出来ますし、発情期になるとメスはオスから出る粘液の匂いに誘われ交尾を始めたり、移動する時は這うように行動するなどしています。
産卵時期は春から夏にかけて行い、一度に沢山の数の産卵を行います。
産卵してから孵化が始まるのは大体2~3週間程度だそうです。
ただ孵化するまでに、他の生き物に卵を食べられてしまうことも少なく無いようです…。
イチゴミルクウミウシの数は世界的に見ても減少傾向にあると言われていますが
孵化出来ないまま死んでいくのが大きな理由の一つだと思います。
こんなに美しい生き物が減少しているのは悲しいですね。
安全に生き延びれる環境があれば良いのですが、自然界は厳しい所ですね。
イチゴミルクウミムシは毒がある?人間に害はあるのか?
ウミウシは数種類いると言われています。
イチゴミルクウミムシに限らず、全てのウミウシは毒を持っています。
なぜなら彼らは毒を持っていないと身を守る事が出来ないからです。
さて、その毒は人間に取って害があるかどうかですが、人間を死に至らせる程の強い毒では無いので安心して下さい。
それでも人に寄ってはアレルギー反応を起こしたりする場合もあるので一応気を付けて置いた方が良いでしょう。
イチゴミルクウミムシは巻貝の仲間なので食べられるのかどうか気になる方もいると思いますが食べても全然美味しく無いようです。
名前にイチゴミルクと入っているので甘いような印象も受けますが、実際は毒を持っているという事もあって苦みが強く美味しくないので食べ物として扱うのは難しいそうですよ。
イチゴミルクウミウシ まとめ
今回は不思議な生物イチゴミルクウミムシについて紹介しました!
普段よく見る生物では無いので初めて知った方も多いのでは無いでしょうか?
イチゴミルクウミムシ以外にも色んな種類のウミムシがいて面白い生態をしているので良かったら調べてみてください。
そして沖縄に生息しているという事なので、沖縄でダイビングなどする機会があれば是非探してみて下さいね。
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