海の中には綺麗な生き物、不気味な生き物、かわいい生き物、危険な生き物など多種多様な生き物が暮らしており、スキューバダイビングやシュノーケリングをすると、たくさんの生き物を発見することができます。
そんなたくさんの生き物の中で、特に面白いのが「ウミウシ」です。
みなさん、ウミウシってどんな生き物かご存知ですか?
私は実物を見るまで、漠然と「ナマコみたいなちょっとグロテスクなやつかな?」と思っていました。
ところが、実際はそうではないんですよ。
ウミウシにはたくさんの種類がいて、とても色鮮やかでカラフルなものから、神秘的なほど美しいもの、どことなくコミカルでかわいいものなど、名前から感じるイメージとは大違いなんです。
今回はその中でも特にかわいい、「シロウサギウミウシ」についてご紹介します。
シロウサギウミウシってどんな生き物?
シロウサギウミウシについて紹介する前に、そもそもウミウシってどんな生き物なのか?ということを説明していきます。
ウミウシとは、「後鰓類(=腹足綱後鰓亜綱の軟体動物の総称)」の中で貝殻を持たないものの総称です。
えーっと…どういうことでしょう。(というか、まずなんて読むの?)
つまりすごく簡単に説明すると、貝の仲間の中で貝殻が退化してなくなってしまったものということです。
ウミウシ自体は世界中の海に分布しており、主に浅い海の底に生息しています。
日本だけでも500種類以上いて、まだまだ名前がついていないものも多いようです。
ですので、もしかしたら新種の第一発見者になれるかもしれませんよ!
これだけ種類の多いウミウシですから、そのネーミングも見た目で適当に…いやいや、的確で面白いものが多いのです。
例えば、「ピカチュウウミウシ」「イチゴジャムウミウシ」「ツブツブウミウシ」「クサモチウミウシ」など。
名前を見れば一発でどんなウミウシなのか想像がつきますよね!
そしてここでやっと登場、「シロウサギウミウシ」も名前そのままの見た目なのです。
白い体にオレンジの耳(実際は耳ではなくて嗅触角と呼ばれるセンサー)が、まるでウサギの置物のようにかわいいウミウシです。
うん、まさにシロウサギウミウシ!
名前さえ知っていれば、もし見かけることがあってもすぐに「あ、これシロウサギウミウシだ」ってわかりますよね。
シロウサギウミウシはどこで見れる?
さぁこんなにかわいいシロウサギウミウシ、実際に本物を見てみたいですよね。
どこに行けば見ることができるのでしょうか?
シロウサギウミウシが主に生息しているのはインド洋、西太平洋、南太平洋とのこと。
そんなところまで行けない!という人も安心してください。
日本では沖縄でシロウサギウミウシを見ることができるようです。
いざ、沖縄でシロウサギウミウシ探しのスキューバダイビング!
しかし一つだけ問題が。
実はこのシロウサギウミウシ、とっても小さいんです。
どのくらい小さいかというと、5mm~1cmという小ささ。
こんな小さなシロウサギウミウシを、広い海で見つけるのは至難の技ですよ…。
かなり慎重に探さないと、見落としてしまうかもしれませんね。
シロウサギウミウシを飼ってみたい!
ここまで記事を読んで、シロウサギウミウシを自宅で飼って毎日眺めたいという人も出てきたのではないでしょうか?
シロウサギウミウシの飼育は「不可能ではない」ですが、ものすごく難易度が高く素人ではまず手が出せないと言っても良いでしょう。
なぜなら、ウミウシの飼育は水棲生物のプロ中のプロである水族館ですら難しいと言われているからです。
まずは餌の調達の難しさ。
ウミウシは種類や生息域によって食べるものが全く違うので、そのウミウシが何を食べるのかを特定しないといけません。
特定できたとしても、それをウミウシが死ぬまでずっと調達し続けなければならないのです。
当然ながら飼育は海水ですし、飼育難易度は限りなく高いです。
それでも飼いたい!という人はかなりの覚悟を持って飼育に臨んでくださいね。
シロウサギウミウシのまとめ
ウミウシは知れば知るほど、かわいくて面白い生き物ですよね。
他の種類のウミウシについてもいろいろ調べてみたくなりました。
海に行った際には、どんなウミウシがいるのか探してみようと思います。
そしてあわよくば新種発見…!
(ライター名 もんぷち)
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