家の中で大きい蜘蛛を見たことのある人はいませんか?
その正体はおそらくアシダカグモ。脚の長い大きな蜘蛛ですが、決して悪さは致しません!
アシダカグモについて
家屋周辺に生息している大きい蜘蛛、アシダカグモ。
体調はメスが20-30mm、オスでは10-25mmほどあるといわれています。
足まで含めた全長は約100mm-130mmあります。
確かに家の中で見つけたら悲鳴を上げてしまいそうな大きさです。
オスの方が若干細身で、寿命は3~5年。メスの寿命は5~7年ほどです。
一年に2回ほど産卵し、その卵は羽化するまで口にくわえて持ち歩き、羽化直前に壁などに貼り付けて、側で親蜘蛛が見守るという方法で孵化させます。
10日ほどで孵化した子グモは風通しの良い場所に移動して、腹から糸を出しながら風に乗ってとんでいきます。
その後どこかで、メスは10回オスは8回の脱皮を経て成体のサイズになります。
アシダカグモ属は180種類ほど存在しますが、日本にいるのは3種類、内2種類は限られた特定の地域に生息しているので、本州で足の長~い大きい蜘蛛を見かけたらほぼアシダカグモといって間違いないでしょう。
アシダカグモはもともと日本の在来種ではなく、19世紀に入って外国から輸入した果実などに付着することによって日本に持ち込まれたものと考えられています。
アシダカグモは巣を張らず、徘徊して獲物を捕らえます。家の中に出没するゴキブリなども捕食してくれるので、人間にとって実質的には益虫なのですが・・・・
どうにもあの姿に抵抗があるという人も多く、ゴキブリかアシダカグモか!という究極な選択を迫られる!?わけです。
一応、不快害虫としても扱われているのが実情です。
日本に生息する大きい蜘蛛
日本に生息する蜘蛛の内、大きいものをあげるとするならば、南西諸島に生息するオオジョロウグモとオオハシリグモ、そして、先のアシダカグモが挙げられます。
オオジョロウグモは巣を張って獲物を捕らえる蜘蛛で、そのサイズはメスで5㎝ほど。
オスはメスに比べかなり小さく、貧弱なのですが・・・。
色はインパクトのある黒と金色!?のものだったり、真っ黒だったり、赤みを帯びたものだったりと様々です。
特に金色と黒のオオジョロウグモはいわゆる蜘蛛のイメージにはピッタリなわけで、大きさといい、色合いといい、ビジュアル的にかなり強烈です。
しかし、よく見ると徘徊性の蜘蛛ではないので、脚は貧弱で、体の割には細目の脚がついていたり、立派な口をしている割には人間に痛みを及ぼすほどの力があるわけでもなかったりと、見た目のインパクトほど強烈な蜘蛛ではありません。
もう一種類の大きい蜘蛛はオオハシリグモは徘徊性の蜘蛛で、脚も立派なものが付いています。
主に水辺に生息していて、水の上や時には水に潜ってエサを捕獲することも出来るほどたくましい蜘蛛です。
全身がふさふさの毛でおおわれているので、ここに空気を含んで浮き輪代わりになるといわれています。
エサはカエルや小魚、カニやエビなども捕食するので、この大きな蜘蛛からバリバリという音が聞こえてくるの!!??と思うとちょっとゾッとします。
見た目が有名な毒グモであるタランチュラに似ていることから、毒を持っているのではないかと恐れられていますが、実際は人間に有害な毒は持っておらず、見た目以外は無害な生き物といって大丈夫のようです。
アシダカグモを駆除するかどうか
さて、ここまできて家の中で見かける大きい蜘蛛は、ほぼアシダカグモと考えて良さそうですが、このアシダカグモを見つけて駆除した方が良いのかどうか、となると難しい。
蜘蛛を薬剤で殺してしまうことに抵抗のある方は多いのではないかと思います。
ましてや、大きい蜘蛛となると尚更!!??
虫取り網でそっととって外に逃がしてあげるという方法はいかがでしょうか?
アシダカ君には出来れば家の外で門番のように、害虫たちをやっつけてほしいところです。
そんなことを言ってられない程嫌いな方は薬剤で。
(ライター ナオ)