九官鳥はなぜおしゃべりが得意なの?
鳥の仲間は最も聴覚が発達し、様々な鳴き声を使い分けて仲間とコミュニケーションを取る事でよく知られています。
声帯の構造も生物学的に遥かに人間に近い猿の仲間よりも、鳥の方が人間の言葉をしゃべるのに適しているようです。
人間の言葉を覚えてしゃべると言うスキルに最も精通しているのは九官鳥とオウムの仲間です。
YouTubeの動画でもこれらの鳥のおしゃべり動画をたくさん見る事が出来ますが、九官鳥とオウムの仲間のおしゃべりはどちらが凄いのでしょうか?
九官鳥の生息域と名前の由来
九官鳥はオウムやインコなどと同じく、インド、インドネシア、カンボジア、スリランカ、タイ、ネパール、フィリピン、ブータン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスなどの東南アジア~南アジアにかけて生息しています。
日本に九官鳥が持ち込まれたのは江戸時代で、「九官」と名乗る中国人がこの鳥を日本に持ち込んだ時に、誤って鳥の名前が「九官」と解釈されたと言われていますが、真偽の程は不明です。
九官鳥のおしゃべり
九官鳥は聴覚が優れた鳥の中でももっとも人間の発する声に興味を持つ鳥だと言われています。
実際に人の赤ちゃんが言葉を覚える過程の研究に九官鳥が使われていますので、生物学的には最も人間の言葉を話すのに適した体の構造を持っているのは九官鳥だと言えるでしょう。
では、そんな九官鳥の驚愕に値するおしゃべりを見ていきましょう。
九官鳥の電話対応の声
あべちゃん:なんとなく会話が成立した
おだんごおいしいよ。
九官鳥 ピコのおしゃべり① Talking Myna Bird
人間にそっくりな声色を使うだけでなく、携帯電話の電子音もどこから声を出しているのか分からないくらいにリアルに表現しています。
最も人間の発する声に興味を持つ鳥だと言うのも頷けます。
オウムの仲間のおしゃべり
一般的に私達が「オウム」と呼んでいるのは生物学的には「オウム目」「オウム科・インコ科」に属する一部の大型の鳥の仲間ですが、「インコ」と呼ばれている鳥の仲間の中にも「オウム科」に属していながら「オカメインコ」のようにインコと呼ばれている鳥がいるように、オウムとインコの線引きは曖昧なものとなっています。
大型のオウム類の中でもヨウムと呼ばれる鳥は40~50年の長寿で5歳児並の知能を持ち、言葉を理解して発する事も出来ると言われています。
ではこれらのオウムの仲間達のおしゃべりを見てみましょう。
ヨウムの幼太おしゃべり総集編
ヨウムのちたんちゃん9 しゃべりすぎでしょうw
おしゃべりインコのピーポ「一人二役で電話ごっこ!?」
どちらが凄いか?
中々判定が難しい勝負ですが、人間の声色に近いおしゃべりは九官鳥、しゃべる言葉の多彩さやフレーズの長さはオウムの方が得意であるような印象を持ちます。
という訳で、どちらも甲乙付けがたいという結論です。
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九官鳥の飼い方
九官鳥は温暖な地域に生息する鳥ですが、インコやオウム同様に日本国内での飼育は比較的容易です。
大きめのひごで出来た専用ケージに九官鳥フードを与えることを除けば、インコなどの他の小鳥と飼育方法はさほど変わりません。
金属製のケージだと、九官鳥がケージをつついてクチバシを傷つけてしまいますので、ケージは専用のものが必要です。
飼育下での平均寿命は15年程度で、長いものだと30年も生きるので一生一緒に過ごすという気持ちの方が大事でしょう。
また、九官鳥は果物などの水分の多い餌を好むため、糞も大きく水分が多くなります。
ケージの底の新聞紙は1日に2回程度の交換が必要になります。
九官鳥はどこて売ってる?
九官鳥はペットショップで購入出来ます。
ただし、生息地の環境悪化の為、大幅にその生息数を減らしていますので昔は数万円で売られていましたが、いまでは10数万から20数万円といったところが相場となっているようです。
九官鳥の詳しいウンチク
全身真っ黒のキュウカンチョウ~でもクチバシは黄色い!
キュウカンチョウは、スズメ目ムクドリ科に属するやや大型の鳥類で、和名を漢字で「九官鳥」と書き表わします。
全長は30~40センチほどで、全身光沢のある黒色をしていますが、翼に白い斑点が見られます。クチバシは黄色からオレンジ色、足も黄色をしており、頰から後頭部にかけては黄色の肉ダレと呼ばれる部分があります。
キュウカンチョウはアジアのみに生息している!
キュウカンチョウは、おもにインドから東南アジアにかけて、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイなどの地域に分布しています。
おもな生息地は熱帯域の森林(ジャングル)であり、数羽~十数羽程度の小規模な群れを作って暮らしています。
食性は雑食性で、果実や木の実から、昆虫や小動物まで食べます。
木の洞などに巣を作り、そのなかに卵を産んで育てます。
野生のキュウカンチョウは激減している!
東南アジア地域の森林開発が進み、キュウカンチョウの生息域は年々狭められています。しかし、ペットとしてとても人気があるために野生の個体は乱獲されており、その生息数は激減しているのです。
これだけペットとして人気があるのなら、人工繁殖をして増やそうとするはずなのですが、実はキュウカンチョウの繁殖はとても困難なのです。
近年ようやくその技術が確立されつつありますが、現状では野生個体を捕獲するのみで、特に春から夏にかけてのヒナの生育期にその巣を狙って捕獲しています。ですからそういったことが無秩序な乱獲にすすんだ原因ともいえるのです。
日本にいるキュウカンチョウはすべて輸入されている!!
現地でようやく繁殖技術が進んだくらいですから、日本国内でのキュウカンチョウの繁殖例はまだありません。それほど困難なもののようです。
したがって現在国内にいるキュウカンチョウは、すべて外国から輸入されたものだということになります。
キュウカンチョウの輸入は制限されている!
キュウカンチョウは人間の使う言葉を話すことができる鳥ですので、ペットとしての人気がとても高いのです。したがって捕えられたキュウカンチョウは、まずはペットとして売買の対象にされてきました。
日本にも捕えられた野生の種がこうした地域から数多く輸入されているのです。
ただし、キュウカンチョウは将来の絶滅が危惧され、ワシントン条約付属書Ⅱに属している鳥類なので、その輸出入には輸出国政府の発行する輸出許可書が必要です。
現在国内では輸入が制限されているために、キュウカンチョウは希少な状態で、ペットショップでの価格も急上昇しています。かなりの金額を出さないとなかなか入手できない状況でもあるのです。
ワシントン条約付属書Ⅱとは?
絶滅が危惧されている動植物は、ワシントン条約に基づき、国際取引を規制する目的で付属書と呼ばれるリストが作成され、そこに掲載されています。絶滅の危険性の度合いからⅠ~Ⅲにわけられ、動物約5千種、植物約3万種が記載されています。
付属書Ⅱでは、国同士の取引を制限しないと、将来絶滅の危険性が高くなるおそれがある生物を指し、キュウカンチョウを始め、タテガミオオカミ、カバ、ウミイグアナ、野生のサボテン科の植物などおよそ3万4千種がこれに該当します。
キュウカンチョウはペットとして歴史がある!
キュウカンチョウは、古代よりペットとして飼われてきた鳥です。
日本にも江戸時代以降、おもに東南アジアから輸入され、飼われてきました。
最近ではワシントン条約による取引(輸入)制限もあり入荷自体が激減しており、また価格が急騰したことによって、めったに飼われることがなくなってきています。
しかし昭和40年代から平成はじめにかけての時代には、価格も手ごろであり、長生きもしたので大変人気が高く、飼っている人がたくさんいました。
あの独特の竹製の鳥カゴを、あちこちで見かけることができましたので、ある程度の年齢以上の日本人には、大変なじみのある鳥であるといえるのです。
キュウカンチョウの生態はほとんどわかっていない!!
しかし、キュウカンチョウはそれだけ長く人間と接してきたにもかかわらず、その生態についてはほとんどわかっていません。
人なつこくてヒトに慣れやすい半面、きわめて野生的な鳥でもあり、たいへん神経質でもあるのです。
実はキュウカンチョウは、オスとメスの区別が外見からは判断できません。
ですから繁殖させようと二羽のキュウカンチョウを一緒にさせたからといって、それがオスとメスとは限りませんし、むしろ繁殖以前の問題でもあるのです。
その性成熟がいつ頃であるのかも知られていませんし、求愛行動がどのようなものであるかといったこともはっきりわかっていないのです。
キュウカンチョウは群れを作り鳴き分けている!
キュウカンチョウをペットとして飼育する醍醐味は、ヒトのモノマネをして人間の言葉をしゃべることにあると言っても過言ではありません。
なぜキュウカンチョウはそうした行動を取るのでしょうか?
キュウカンチョウは、その原産地であるインドや東南アジアでは、特定のナワバリを持たずに、群れを作って生活をしています。
同じ群れに属し、お互いを認識するために『ラウド・コール』と呼ばれる個体特有の鳴き声を発します。これは、一種の合言葉や決まり文句みたいなもののようです。
キュウカンチョウはこの群れの中で、オスとメスが決まった相手とペアになる「つがい」をつくり繁殖するのですが、特にこの「つがい」同士が相手を呼ぶときに、相手の『ラウド・コール』をマネすることでお互いを認識し合っているといわれています。
キュウカンチョウのモノマネの原点は仲間を呼ぶことだった!
キュウカンチョウがモノマネをする習性は、この相手の『ラウド・コール』をマネして親しみを込めて呼び合うことに由来しているようです。
したがってヒトに飼われ、一緒に生活をしていくようになると、ヒト(おもに飼い主)に対しても仲間としての意識が芽生え、ヒトの発する声を『ラウド・コール』として親しみを込めてモノマネをしていると考えられているのです。
これはキュウカンチョウと同じようにヒトのマネをするオウムやインコについても、同様の行動だと考えられています。
キュウカンチョウに早くモノマネをさせるためには・・
ですから飼い始めてなるべく早くキュウカンチョウにモノマネをさせるようにするためには、頻繁に顔合わせをして仲間だと思いこませることがポイントになるのです。
キュウカンチョウに言葉を教える場合には、日常的によく話しかけ、さまざまな話かけをする方が良いようです。そういった中でキュウカンチョウが強く反応する言葉を選びながら話しかけると、よくしゃべるようになると言われています。
特に上手にしゃべらせるためには、ヒナのうちから訓練を始めていくそうです。
語彙が豊富で、よりそっくりなモノマネができるようになるかどうかは、訓練次第とも言えますが、生後半年までの間が分かれ目になるのだそうです。
また複数のキュウカンチョウを同時に飼う場合には、お互いをバラバラにしておかなければなりません。そうしないと、ヒトを仲間として認識しづらくなってしまうからです。
キュウカンチョウのモノマネはプロ級!
キュウカンチョウはさまざまな鳴き声を出し、相手によって鳴き分けています。
ですからヒトを相手にした時、その言葉をそっくりそのままマネることができますし、イヌやネコ、他の鳥を始めとした鳴き声を発する動物の声をマネることも得意です。
モノマネをする鳥としてインコも有名ですが、その上手さでいえば、キュウカンチョウにはとてもかなうものではありません。
しかもキュウカンチョウのモノマネは、音色や音程だけをマネて話しているのでなく、声色までマネをしています。キュウカンチョウのしゃべる言葉を聞けば、誰がその言葉を教えたのかすぐにわかります。
それは声色までそっくりに話すからです。それほどすぐれた腕前といえるのです。
また教えた言葉でなくとも、普段から使っている言葉や音をマネする習性がありますので、不意に汚い言葉や、恥ずかしい言葉を話しはじめたりすることもあります。
もちろん誰がその言葉を使っているのか、たちどころにバレてしまいます(笑)
キュウカンチョウのモノマネは擬態の一種であった!!
こういったキュウカンチョウのモノマネは、擬態の一種と考えられており、本来は身を守る術でもあるようです。
何かの際には不意に電車の音や工事現場の音などといった機械的な音までマネすることがあります。
しかもかなり正確に再現できますので、驚かされることがあります。
また虫の声をマネすることで、仲間たちにこっちにエサがあるように見せかけて呼び寄せる……というようなこともしているのです。
キュウカンチョウの鳴き方とヒトの声の違いとは!?
キュウカンチョウは、ヒトのモノマネをしますが、ヒトと同じような声を出し、しゃべっているのでしょうか?
ヒトが声を発する場合、息を吐きながらのど元にある声帯という部分の声帯ヒダという膜状のモノを震わせます。
これによってまず音が作られます。
この空気の通り道が細いと高い音が、太いと低い音が出ますので、子どもや女性は高い音になるのです。
ただしこの部で発する音はブザーのように単調なものなので、音の高低だけしか変えられません。
これを舌や唇などを使いわけて、口腔に共鳴させたり、あるいは鼻に抜いたりすることで複雑な音を作り出し、その組み合わせで言葉を作ってしゃべっているのです。
オウムやインコ、カラスもモノマネをしますが、それぞれ厚い舌を持っており、それがよく動くようにできています。
モノマネをする鳥類は、舌を器用に動かしてヒトの言葉をそっくりにマネをして発声しているものがほとんどです。
ただしこのような音の出し方では母音しか発することができませんので、どこか機械的な音声に聞こえてしまうのです。
キュウカンチョウの鳴く仕組みとは!?
キュウカンチョウが言葉をしゃべる仕組みについてみてみましょう。
キュウカンチョウには、ヒトのようにのど元に声帯があるわけではありません。もっと下部のヒトでいう胸元に相当する、気管支の分かれ目の部分に「鳴管」と呼ばれる器官があります。
キュウカンチョウはここから音を発しているのです。
鳴管はヒトの声帯とよく似た膜構造をしており、この部の声帯ヒダに相当する膜を震わせることにより、鳴き声を出しています。
鳴管の周りには複数の筋肉がついており、これがよく発達しているので複雑な鳴き声を出すことができるのです。
キュウカンチョウのモノマネの秘密は音の「ゆらぎ」にあった!!
しかし、ヒトがキュウカンチョウの声を聞くと、間違いなく人間の言葉に聞こえます。
キュウカンチョウは、気管支の分岐部の鳴管が左右2つあります。実はキュウカンチョウはこの2つの音源を使い、抑揚と音の高低の「ゆらぎ」を作って発声しているのです。
これがヒトの耳に届くと、あたかも言葉を話しているように聞こえるのだそうです。
ヒトの音声認識には、錯覚が多数みられ、ある意味音に「だまされて」いるのです。
ですから身体の小さな幼児でも、身体の大きな大人であっても、音素や音の周波数に関わりなく同じ言語として会話することができるのだそうです。
キュウカンチョウの作りだす抑揚と音の高低の揺らぎによる音の動的な変化により、ヒトの耳にはその音が人間の言葉として認識されてしまうのだそうです。
キュウカンチョウの得意技は子どものモノマネだった!
キュウカンチョウが音を出す気管支の分岐部にある鳴管からクチバシまでの距離は、およそ11センチほどです。
おもしろいことに、これは子どもの声帯から口腔までの距離とほぼ同じなのです。ですから声の特徴である共鳴周波数の帯域がキュウカンチョウとヒトの子どもではほぼ一致してしまうのです。
キュウカンチョウはヒトの音声のイントネーションやリズムまでモノマネの要素に組み入れますので、子どもの声をまねると、より一層そっくりに聞こえるのです。
家族で飼っている場合もお父さんよりお母さん、お母さんより子どもたちの言葉をよくマネするようです。
キュウカンチョウは言葉を理解している!?
キュウカンチョウは、モノマネをしながら人間の言葉をしゃべります。
上手く会話が成立することもあり、キュウカンチョウは人間の言葉を理解してしゃべっているのか!?と錯覚してしまうこともあります。
果たして、キュウカンチョウは自分が話していることを理解しているのでしょうか?
本当のところはまだわかっていません。
おそらくヒトを見分けて音を発しているのみで、本来の言葉としての意識はないと思われます。
ただし、簡単な言葉の理解は確認されています。
ところが、ヨウムなどのインコ類ではいろいろな実験が進んでおり、ヒトの5歳児ほどの知能を持つとも言われています。
自分の話す言葉をきちんと理解しており、ヒトの話しかける言葉に反応し、正しい答えを返すことができるということが研究でわかってきました。
キュウカンチョウの本当の鳴き声って!?
さて、モノマネばかりが強調されてしまいますが、それではキュウカンチョウ本来の鳴き声とは一体いかなるものなのでしょうか。
通常親鳥のもとで育った(野生の)キュウカンチョウは、もちろん本来の『素』の鳴き声で鳴きます。
キュウカンチョウの素の鳴き声は割合甲高く、「ピルルル……」「クルルル……」という感じで聞こえてきます。モノマネの声とは似ても似つかぬ美しい鳥独特の鳴き声です。
キュウカンチョウを飼う!!
ペットとして人気のあるキュウカンチョウの飼い方をみていきましょう
キュウカンチョウを飼う場合に注意すべきことはいくつかあります。
まず、近年の輸入制限で非常に数が少なくなっており、入手困難なうえ、金額的にもかなり高価になっています。飼育用品やエサなどの手配のほかに、万が一の場合の獣医さんのあてをつけておくことも重要です。
実はイヌネコ専門の動物病院はとても多くありますが、鳥類を診てくれる獣医さんが少ないというのが現状なのです。
キュウカンチョウはとてもデリケート!!
キュウカンチョウはモノマネをして飼い主を楽しませてくれるサービス精神の旺盛な、人なつこく、親しみやすいペットに思えます。ところが実際にはすごくデリケートで、野生的な鳥類なのです
こういった野生的な生き物を飼う場合、とにかく飼い主になじませ、慣れさせるためには、地道な努力と根気が必要です。
なついたところで、さらに毎日のスキンシップやコミュニケーションも重要になってきますので、ある程度「飼う覚悟」のようなものが必要です。
飽きっぽい飼い主であれば、なつきが悪く、せっかくのペットとの交流も難しくなってしまうことでしょう。
独特な鳥カゴをゲットしよう!
キュウカンチョウの鳥カゴは、専用に作られた独自のものが主流です。
おもに竹ヒゴなどを使った、長方形のものが用いられています。
これには理由があります。
キュウカンチョウは、鳥カゴをやたらと突っつく習性があるのです。そのため、金属製のものを使った鳥カゴではクチバシを傷つけ、痛めてしまうことになります。
竹ヒゴは弾力があり、しなりやすく、傷をつけにくいので、昔からキュウカンチョウばかりでなく、野鳥を捕えた場合などにも使われてきました。捕えられた野鳥は鳥かごから脱出を図り、暴れてしまうからです。
最近ではプラスティックを使った鳥カゴも販売されています。
キュウカンチョウの飼育には、こまめなメインテナンスが必要!
キュウカンチョウの飼育は単独でなされています。
非常に神経質であり、デリケートな鳥ですから、ケージの中は常に清潔に保つ必要があります。水浴びや日光浴も頻繁に行う必要がありますので、メインテナンスはこまめにしなければなりません。
キュウカンチョウは、音や振動に対しても敏感なので、ケージは床からの振動を避けるためにも直接置かずに、吊り下げる形式の方が望ましいと言えます。
人の姿が見えないと非常に不安がりますが、逆に人が多過ぎてうるさいような場所は好まないので、その取り扱いは面倒です。
また熱帯域の出身ですから、太陽を好みますので陽の当たる暖かい場所の方がよいと言えます。
キュウカンチョウを部屋で放し飼いにするのには無理があります。
大型の鳥ですし、相当広い部屋でなければ跳び回ることは困難です。
またキュウカンチョウの糞は水っぽくて、カーペットなどにすぐにしみ込んでしまいますので要注意です。
キュウカンチョウには申し訳ないですが、やはり鳥カゴで飼うのが一番のようです。
エサはやっぱり専用の飼料が良いようで……
キュウカンチョウのエサは、鉄分が不可欠になりますので、そのための配慮が必要です。ですから専用の飼料が最適だと言えます。
その他には、リンゴなどの果実やサツマイモなどを好んで食べるようです。
このように、キュウカンチョウを飼うのには、いろいろと気を使いますので、とても手間のかかるペットであることは間違いありません。
その分飼い甲斐はあると言えますが……
キュウカンチョウの水浴び!
キュウカンチョウは日光浴や水浴びを好みます。
日光浴は、単純に太陽に当ててやればよいのです。陽を浴びながら、羽つくろいをしたりして気持ちよさそうに過ごしています。
厄介なのは水浴びです。
キュウカンチョウはかなり大型なので、ブンチョウやジュウシマツのような小型の鳥などと違い、鳥かごの中で水浴びを行うのは困難です。
もちろん水浴び用の容器もありません。
実際に飼育している人は、鳥カゴごとお風呂場に連れて行き、そのままシャワーの水をかけて水浴びさせているようです。
また、湯船の中に浅く水を溜めて、そのなかに鳥かごごと浸けるなどして工夫されている方もいるようです。
経験者によれば、シャワーによる水浴びは、かなりお気に入りでとても喜ぶとのことです。
またキュウカンチョウを鳥カゴから出してやり、お風呂場で直接水浴びさせている方もいるようです。
ただし、キュウカンチョウの足はかなりしっかりとしていて力が強く、ツメも鋭く尖っていますので、素手でつかんだり、素肌で接すると簡単に傷つけられてしまう可能性があります。
厚手の長袖の服を着たり、手袋をはめた状態でないと、危険を伴うことがあります。ですから、その格好でお風呂場での水浴びは、かなり厄介なものです。
キュウカンチョウの寿命!
キュウカンチョウの寿命は10年ほどです。ペットとしては長生きする方です。
ただし、キュウカンチョウ自体の生態がほとんど分かっていないので、それが本当に寿命であるのか、人工飼育の限界なのかは何とも言えません。
キュウカンチョウの名の由来って!?
キュウカンチョウの『九官』の由来については、諸説あります。
もっとも有名なモノは、江戸時代に国内に持ち込まれたとき、それを持ちこんだ中国人の『九官』という人の名と鳥の名が誤解されて伝わり、それが定着したというものです。
クチバシの黄色いヤツ!
「くちばしが黄色い」ということわざがあります。
ヒナ鳥のくちばしがまだ黄色くて未発達であることに由来しており、そのことから年が若く経験が少ない未熟者をあざける場合によく使う言葉です。
ただしキュウカンチョウは成鳥であってもヒナであっても、そのクチバシは黄色です。
キュウカンチョウとカラスの大雑把な見分け方は、クチバシと足の色ですよね(笑)
キュウカンチョウの仲間たち~ムクドリ科って!?
キュウカンチョウはスズメ目ムクドリ科に属する鳥類です。
ムクドリ科の種はヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニアと世界中に広く分布しています。元々は南北アメリカ大陸にはいなかったのですが、現在は移入種として数種が野生状態で生息しています。
ムクドリは日本国内どこにでもいる!
ムクドリは日本全域を始めとした東アジアに分布する留鳥です。
体長は16~30センチほどですので、スズメとハトとの中間程度の大きさです。
全体的に茶褐色ですが、頰と腰の部分が白く、クチバシと足はキュウカンチョウと同じ黄色です。
ムクドリは雑食性で、昆虫やその幼虫、木の実や種子などを食べています。
キュウカンチョウに近い似通った部分も多々ありますが、都会でも近郊でもあまりによく見かけるありふれた鳥なので、どうも同じ仲間だとは認識しづらいのですが……
世界一のモノマネ鳥!?~コトドリとは?
モノマネをすることで知られる鳥類は、キュウカンチョウ、オウム、インコが知られていますが、それだけではありません。
私たちの身近にいる、嫌われ者のあのカラスだって、マネをすることがあります。
最近モノマネで注目されているコトドリをご紹介しましょう。
まだ知名度が低いのですが、実は世界一上手いのではないか!?という声もちらほら上がっています。
尾が長く美しいコトドリ!
コトドリはスズメ目コトドリ科の鳥類で、60センチにも達する長い尾を持ちます。
体長は20~30センチほどですので、尾はその数倍の長さがあります。
特にオスの尾羽は竪琴(たてごと)に似て非常に美しく、そこから「コト(琴)」ドリという和名の由来になったようです。
背中は灰色で、腹は白、翼は赤褐色のカラフルな色合いをしています。
スズメ目の中では最大種になりますが、この長い飾りのついた尾羽の特徴やその大きさ、生活様式や生態などから、かつてはキジの仲間だと考えられていました。
世界一のモノマネとは!?
コトドリの最大の特徴は、世界一上手いと言われるモノマネです。
キュウカンチョウと違い、ヒトのモノマネをするというよりも、もっとレパートリーが広く、あらゆる音を発するもののマネをしてしまうのです。
そのなかでも、他の動物、特にコトドリの身近にいる鳥類の鳴きマネは、仲間が勘違いして寄ってきてしまうほどの腕前です。
また、自動車のクラクションや工場の機械音など、非常に多岐にわたっており、ほぼ何でもできてしまうのではないでしょうか。
実際にコトドリが機械音を発した場合、ヒトはそれが鳥の鳴き声とは認識できず、完全に「だまされて」しまう場合もあるようです。それほど正確な音を出すことができるのです。
コトドリはオーストラリアのみに生息!
コトドリは、オーストラリアの東部と南部の森林地帯に生息しているオーストラリアのみにみられる固有種です。近年ではタスマニアにも移入されています。
肉食性であり、昆虫やその幼虫、ミミズなどを地中から掘り起こして食べます。
コトドリの繁殖行動は「ディスプレイ」!
コトドリのオスは繁殖期になると、自分のナワバリ内に土などを積み上げて「塚」と呼ばれる舞台を作ります。
この上に登り、繁殖期特有のさえずり声をあげながら尾羽を拡げて揺り動かす「ディスプレイ」と呼ばれる独特の行動を取ります。
この行動によりメスを得るのです。
交尾を終えたメスは、樹の切り株や岩の上などに木の枝を積み重ねて巣作りをします。
一度に生む卵は通常一つのみです。これを巣で温めて孵化させ、ヒナを育てますが、これらの一連の活動はすべてメスのみが行い、オスはノータッチなのです。
コトドリも絶滅の危機に瀕している!
もともとコトドリには、天敵らしい天敵がいませんでした。ですから、生息域が狭く、繁殖力が弱くても十分に存続できていたのです。
ところが、ヒトがその生活域に入り込み始め、コトドリの美しい尾羽を得るために乱獲されたことで個体数が激減してしまったのです。
現在ではオーストラリア政府によって、手厚く保護されています。
モノマネ上手のオウムとインコ!
キュウカンチョウ以外で、ヒトのモノマネをすることで有名かつ代表的な種にインコとオウムが挙げられます。
この代表的な二種の鳥は、実はオウム目(またはインコ目ともいう)という同じグループに属し、オウム科とインコ科に分けられています。
ただしその区別や命名は微妙であり、オウム科に属しながらオカメインコやモモイロインコなどインコと名のつくものもいれば、インコ科に属しながらフクロウオウムやミヤマオウムなどオウムと名のつくものもいます。
オウム目の種は温暖な気候を好む!
オウム目の種(紛らわしいのでオウム目の種で統一します)のほとんどは、南北アメリカ、アジア、アフリカ、オセアニアとポリネシアまでの東太平洋地域まで温暖な気候である熱帯や亜熱帯の地域に広く分布しています。
なかには温帯まで生息域を拡げている種もいます。
オウム目の種には、寿命が長いものがたくさんいます。
セキセイインコなど小型の種で15〜20年、白色オウムやコンゴウインコなど大型のものでは80年にも及ぶ非常に長い寿命を持ちます。
なかには100歳を超える記録もあるほど長寿の個体もいるのです。
大きさはまちまちで、最大で400倍の格差も!
オウム目に属する仲間は、その大きさがマチマチです。
最小種と言われるアオボウシケラインコは体長わずか8センチ、体重10グラム以下ですが、スミレコンゴインコは体長1メートルにも達しますし、フクロウオウムは体重4キロにもなります。
体長で12倍、体重では400倍以上もの差があることになります。
インコはカラフルで、オウムは地味系!
オウム目の種の特徴としては、まず強靭な強く湾曲した幅広のクチバシを持つことと、ほぼ直立の姿勢を取ること、また長いカギヅメのある対趾足の2対のアシユビを持つことが挙げられます。
オウムとインコの違いとしては、頭部にある冠羽(かんう)、胆嚢(たんのう)の存在、頸動脈や頭蓋骨の形態差などが挙げられます。
インコの魅力はなんと言ってもその色鮮やかな羽毛です。インコ科のほとんどの種の基本的な羽毛の色は緑です。
これに一部鮮やかな明るい色が混じりますので、インコ類は多彩な色の羽毛を持つ種が多くいます。
これに対してオウム科の種では白から黒の地味な色合いのものが多く、可動できる冠羽と呼ばれる鶏冠(とさか)のような羽毛を頭頂部に持ちます。
冠羽はおもに警戒時や繁殖活動時にディスプレイとして起立させて拡げ、それ以外では折り畳んでいます。
雌雄での性差があまり見られない性的単型の種が多いとされています。
オウム目は絶滅の危機に瀕している!
オウム目の種は鳥類のなかでも知能が高く、ヒトの言葉をマネすることからペットとしての人気がとても高いのです。
飼育下では、訓練により人間の言葉やその他の音声をマネして発声できるようになります。
個体にもよりますが、百語以上のレパートリーを持つものもめずらしくありません。
そのためペットとしての売買を目的とした捕獲が盛んに行われており、またオウム目の生息域への人間の侵入により生活環境が破壊され、野生種の生息数は激減しています。
オウム目は、実は鳥類全体のなかで最も絶滅の危機に瀕している種でもあるのです。
オウム目の種の能力とは!?
オウム目の種では、ヒトの言葉をマネすることができることから、知能がかなり高いと考えられており、その種の研究が「ヨウム」などを中心に進んでいます。
これらの研究により、しゃべることができるのは単語ばかりでなく、意味に従ってそれらを結びつけて簡単な文章を作ることができることも明らかになりました。
なかには、一千語近い語彙を持ち、正しい文脈ばかりでなく、時制までも使った作文ができる個体もいるのです。
また言語を駆使する能力ばかりでなく、道具を使う能力にも長けており、パズルを解くことができることも示されました。
オウム目は種子食が主流!
オウム目の種は、基本的には植物食性で、種子を主として食べます。
これはクチバシの形状と厚みのある舌から見ても明らかで、硬い殻に覆われた種子などを咬み砕いたり、割ったりして食べるのに最も適して発達したものと考えられます。
オウム類の特徴でもある強靭で強く湾曲したクチバシは頭蓋と癒合していません。
したがって自由に独立して動かすことができると同時に、驚異的な圧力(咬合力)を発揮できるのです。
このクチバシは食餌以外でも、木登りのとっかかりに使われることがあります。
また口腔内には強靭な厚みのある舌があり、これが口腔内での食物の移動を自在にできることで、種子や木の実などの固い殻をクチバシに器用に運んで割ることができるのです。
また発声時にはこの舌を上手く使って音を変える(構音)ことも可能です。
また果実や木の実、葉なども食べますが、特に果実を食べる場合、果肉の部分を好んで食べているのでなく、その目的は中に入っている種子にあるようです。果肉の部分は、あくまでも種子のついでに食べているらしいのです。
オウム目の眼と足の特徴!
オウム目の種の頭は大きく、眼は横向きに付いています。
これには視野を拡げる役割があります。
また対趾足と呼ばれる4本のカギヅメを持ったアシユビは強靭で、前後二本ずつでしっかりと枝などをつかみ、直立した姿勢を維持することが可能なのです。
オウム目の種は、一日のうちそのほとんどの時間を木の枝に止まって過ごしています。
クチバシを使って木登りをして移動することもありますが、意外と飛行も上手なのです。
ゲージで飼われている場合には、オウム目の種の飛び立つ姿などを観察することは難しいのですが、野生下では非常に力強く羽ばたき、直線的な飛行をします。
ただし歩くのは苦手で、地上に降りると歩き方は非常に不安定でよたよたとしています。これは足の構造が原因と考えられます。
オウム目は粘土を食べる!?
オウム目の種は、ごく少量ですが、積極的に粘土を食べることがあります。
実は、植物の種子には、その周囲に有毒物質を含んでいる場合が多いのですが、オウム目の種は、この有毒物質の多く含まれる部分を取り除いて食べることが知られています。
粘土を食べることによって、それに含まれるミネラルや酸やアルカリなどによって、種子に含まれる有毒物質の中和を図っていると考えられています。
オウム目は、植物食性から肉食性まで多彩!
オウム目の種には、花の蜜を好む種が多くいます。
特にヒインコ科の種は、花の蜜と果汁しか摂食しない完全な植物食性です。
他に少数ではありますが、昆虫や小動物などを捕食する肉食性の種もいます。
キンバネミドリインコは水生の巻貝を積極的に捕食します。
またニュージーランドに生息しているミヤマオウムは羊の死肉を食べますし、ウミツバメの幼鳥などを捕食することもあります。
カラフルなインコ科の仲間たち
インコはインコ科に属するおよそ330種の鳥類の総称です。
圧倒的多数のインコは、オセアニア地域と南アメリカ大陸の熱帯地方に生息しています。ただし地域定着性があるもの、渡り鳥として移動するものなどその生活は多様です。
インコ類は一夫一婦制!
インコ類は、一夫一婦制で「つがい」をなし、樹のウロなどに巣を作って生息しています。
なかには岩穴や地上にそのまま営巣する種もいます。イワインコなどは集団で営巣し、ときに数万羽を超えるような巨大なコロニーを形成する場合もあります。
インコ類は、この巣の中で白色の卵を産み、ヒナを孵化させます。
抱卵はほとんどがメスの仕事ですが、なかにはオスと交代でする種もあります。
メスが抱卵する場合、オスはメスのために給餌をしてサポートします。
地味目なオウム類の特徴!
オウムはオウム目オウム科に属する21種の鳥類の総称です。
オウム類はオセアニア地域……オーストラリアを中心にフィリピン、インドネシア、ニューギニアなどのインコに比べればかなり狭い地域に生息しています。
オウム科で最小種であるオカメ「インコ」は小型の鳥類といえますが、他のオウム科の種は、インコ科の種よりも大型のものがほとんどです。
オウムとインコの違いは前述したようにいくつかありますが、頭部にある冠羽と湾曲した幅広のクチバシから即座に見分けることが可能だと言えます。
羽色は地味な白色、灰色、黒色などで、冠羽と尾羽の一部に彩色がある程度です。
また野生下では、大きな群れを作ることがあります。
実はオウムの飼育は難しい!
オウム類はペットとして人気がありますが、オカメインコを除き大型の種は飼育が難しく、容易ではありません。
オウムは全体にずんぐりとした身体つきをしており、体長は30〜60センチ、体重は300〜1200gにもなります。
ただし最小種のオカメインコは長い尾羽を入れても全長は30センチほどで、体重は100gに満たないほどです。
頭頂部の可動性の冠羽はすべてのオウムにあり、特にオスの冠羽は華々しい印象があります。飛行を終え着地する時や興奮時、繁殖時に起立しています。
オウムは高速飛行に適した強靭な羽根を持ち、モモイロインコは時速70キロに達するほどの速さで飛ぶと言われています。
オウム類はとてもきれい好き!
オウム類はクチバシを磨き、常に手入れを怠らずに鋭利に保っています。
また羽繕いもけっして怠らず、羽枝をきれいに整列させています。
動物園などでよく聞くオウムの鳴き声は非常にうるさく耳障りです。
オウム類の発声には、個々の識別、天敵の出現への警告、群れの内部でのコミュニケーションなどの意味合いがあり、目的に応じて使い分けています。
その他、警戒時にはシューシューという特徴的な音を発しますし、棒を使って枯れ枝を叩くなどの道具を使って音を出す行為もおこないます。
オウム類は巨大な群れをなす!
オウム類は亜高山帯の樹林帯から沿岸部のマングローブまで広範囲な居住環境に生息していますが、種固有の生息域を持っています。
オウムは昼行性であり、日光の下でないとエサを探すことができません。爬虫類のように日が昇ってしばらくしてからでないと活動を始めません。
オウム類は高い社会性を持ち、採食や移動、帰巣の際には群れをなします。状況にもよりますが、その数は少ない時で100羽ほど、多いときには数万羽に達します。
オウム類も一夫一婦制!
オウム類もインコ類と同様に一夫一婦制での「つがい」をなします。
しかもそのペアは、ほぼ生涯にわたって続きます。
群れのなかで未成熟な時期から相手を選んでペアを作り、できたカップルも少なくとも1年間は繁殖を行いません。
そして、お互いに羽繕いをし合いながら、徐々に絆を深めていくようなのです。ちょっとほほえましいですね(笑)
オウムの子育てと天敵とは!?
オウム類は、樹のウロなどを使って巣作りをします。
ただし、自分で掘ったり、穴をあけることができませんので、自然にできたものや他の動物が使用して放棄したものをそのまま利用します。
オウムの卵は20〜30日の抱卵の後に孵化します。黄色がかった羽毛に覆われたヒナは親鳥によってエサを与えられてすくすく育ちます。
5〜11週間ほどで巣立ちの時期を迎えますが、小さい種ほど早い傾向があります。
オウム類の天敵には猛禽類と爬虫類が挙げられます。
また人間にとっては、穀類や果樹園を荒らす害鳥でもあるのです。ですから駆除の対象にもなっているのです。
(ライター オニヤンマ)