カミキリムシは甲虫類の最大派閥

カミキリムシは、甲虫目カミキリムシ科に属する甲虫類で、日本に生息する甲虫の仲間の中でも最大の800種を数えるほどです。

さらに亜種を含めれば900種にも達するほどですので、日本国内の甲虫類の最大派閥といえる存在です。

海外のものを含めると、更に多くの種がいて、およそ2万種とも言われるほどですので、驚きます。

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これだけ多くの種がいれば、その生態や形態も多様でありますので、ひとまとめにしてカミキリムシといってしまうことには、少し抵抗があります。

それでも昔から人間とのかかわりが強かったことから、他の昆虫に比較してよく研究されているようです。

ですから、その生態についてもかなり明らかになってきています。

カミキリムシは一部を除き、ほぼすべてが草食性の昆虫です。

植物とは切っても切れない強い結びつきのある関係なのです。

成虫は細長い体型をしており、体長以上に長さのある触角を持ち、カミキリ(髪切り)の名の由来になった大きなハサミ状のアゴを持つことが最大の特徴だといえます。

卵から幼虫、蛹を経て成虫になる完全変態の昆虫です。

個性派ぞろいのカミキリムシたち

カミキリムシはその種類の多さと多種多様に分化した生態が特徴の一つでもあります。

世界最大のカミキリムシは、南米に生息するタイタンオオウスバカミキリで、成虫の体長は実に15~20センチにもなります。

 

しかしもっと驚くことに、その幼虫は成虫よりも更に巨大であることが多く、長さ25センチに達する個体もいるほどなのです。

またウォーレスシロスジカミキリは、体長は7センチほどしか(それでも大型ですが)ありませんが、触角は体長の3倍の20センチ以上の長さになります。

逆に、ハナカミキリ類には、体長わずか3ミリほどしかない種もいます。

同じカミキリムシに分類されていても、最大のタイタンオオウスバカミキリとは、実に60~70倍もの体格差があるのです。

 

テナガカミキリというのも異相の種であり、前脚が異常に長く発達していて、触角よりも更に長い、体長の倍ほどの長さになりますので、そう名づけられました。

 

日本国内を見てみると、シロスジカミキリとミヤマカミキリが体長5センチほどの最大種になりますが、ヒゲナガカミキリはそれよりも一回り小さい体長4センチほどなのですが、その名の通り触覚が10センチほどもあり、全長という意味では国内最大種になります。

 

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まるでクワガタ!オオキバウスバカミキリ

南米のアマゾン川流域に生息するオオキバウスバカミキリは体長10~15センチほどの特大種なのですが、特にその大アゴの大きさが5センチにもなり、世界最大の大アゴを持つカミキリムシとして知られています。

 

しかもその大アゴはノコギリ状にギザギザしていますので、その姿は一見するとクワガタムシに見えてしまいます。

ただし、よく観察すると、触角の尋常でない長さと大きく広がった脚の形など、まぎれもなくカミキリムシだといえる特徴を備えているのです。

この大アゴの威力は、小枝を切り落とすほどだといわれています。

その大きさと立派な容姿は、マニアならずとも強く惹かれますので、高い人気があります。希少性もあり、その標本は、かなりの高値で取り引きされているそうです。

ただし絶対数が少ないのであまり研究は進んでおらず、生態もよくわかっていません。

乱獲と現地の環境の悪化で激減しており、絶滅の危機が叫ばれているほどなのです。

ゴキブリに似ている!?ノコギリカミキリ

ノコギリカミキリは、日本全土に分布する大型種で、体長は3~5センチほどです。

長い触覚が節を作り、ノコギリ状にギザギザしていることから、そう名づけられました。

 

大アゴはよく発達し、クワガタムシのメスよりも長く、しっかりとしています。

鳴き声(発音)はシュッ、シュッとした感じで、翅と後脚を擦り合わせて音を出します。

針葉樹に付き、幼虫期間が長く数年かけて成虫になります。

成虫は夜間に行動し、街灯などに向かって飛来してきます。

体長は短めですが、横幅があるがっちりした体型をしており、真っ黒の体色とあいまって、とても迫力があります。

動きもすばやく、唸りをあげて飛びまわりますので、その姿はどう見てもゴキブリにそっくりです。

 

勘違いして叩き潰してしまいそうになります(笑)

よく見かけるのはゴマダラカミキリ

ゴマダラカミキリは、2~4センチほどのよく見かける中型のカミキリムシです。

夜行性というわけではないようですが、6~8月ころに街灯や家の電灯めがけて飛んでくることがよくあります。

捕まえやすく、また捕まえたときに発するギイギイ音が印象的な種です。

 

クワやバラなど、人間の生活にとって重要な樹木を食べるので、ほぼ100%害虫として扱われています。

カミキリムシは、オスとメスの柄が違うものもいますが、ゴマダラカミキリのようにほぼ同じ柄のものも多数います。

個体の大きさや形態の違いもありますが、触角の長さで見分けることが容易です。

オスのほうが長い触角を持ちます。

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国内最大種のシロスジカミキリ

日本国内での最大種はシロスジカミキリです。ゴマダラカミキリと共に、国内では最もよく見かけるカミキリムシといえるかもしれません。

体長は5センチ前後もあり、体色は灰色で、背中に黄色のスジ模様や斑点が多数あります。

死んでから標本にしたりすると、黄色のスジ模様が白く変色するので、シロスジなのだそうです。

触角はとても長く、体長を超えるほどです。複眼が大きく、大アゴも発達しているので、正面から見ると、仮面ライダーに近いなかなかのコワモテをしています(笑)

幼虫も成虫も、クリやクヌギを好むので、カブトムシやクワガタムシと居場所がかぶります。

ですからカブトムシやクワガタムシを狙った昆虫採集時に遭遇する機会が多いといえます。

 

夜行性ですので、街灯などに飛来して活発に活動することもありますが、基本的には一日中お気に入りの樹木の周囲に棲息しており、昼間は枝陰などに潜んでいます。

成虫はカブトムシのように樹液を吸うのではなく、小枝などを食べます。

またシロスジカミキリの幼虫は、クヌギなどの木に穴を開けて樹液を噴出させるので、結果として他の昆虫たちの食餌に貢献しているといえます。

メスは生木の幹の比較的低い場所に円形の穴を開けながら移動して、次々に産卵していきます。

したがってこの産卵痕はリング状に残りますので、他のカミキリムシに比べ、判別しやすいといえます。

孵化した幼虫は次々と内部に向かって木質を食べていきますので、大型で幼虫期間が3~4年と長いこともあり、寄生された木は大きなダメージを受けてしまいます。

強風時などに根元から折れてしまったり、樹勢を削ぎ枯死させてしまうことも多いので、特にクリを栽培している農家などには非常に嫌われています。

擬態も得意なカミキリムシ

カミキリムシの体色は、保護色を兼ねるものが多いので比較的地味なものが多いのですが、中にはルリボシカミキリのような鮮やかな瑠璃色(水色に近い)であったり、アオカミキリのようにカナブンのような緑がかったゴールド色を呈するものもいます。

 

また、トラカミキリはその名のように黄色と黒のラインが入りますが、その姿はスズメバチにそっくりで、擬態しているとも言われます。

目立たないようにひっそりと身を隠したり、外敵に襲われないように擬態したり、派手で目立つ色合いをしていたり、カミキリムシには多種多様なものがいるのです。

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カミキリムシと植物

カミキリムシは、その生涯のすべてを樹木などの植物に依存しています。

また、カミキリムシは好む植物が種により異なるので、ほぼ決まった特定の樹木に特定の種がいる場合が多いのです。したがってその卵も好みの樹木に産み付けられ、幼虫もその中で育ちます。

カミキリムシの一生

カミキリムシは多くの種類が存在するので一概にはいえませんが、通常は年一度もしくは、数年に一度の発生を繰り返します。

成虫期間はせいぜい数ヶ月程度と短いので、その寿命は幼虫期間の長さの違いによるものです。

成虫は交尾後、幹などに傷をつけて穴を開け、樹木内に産卵します。

種によりその食性に好みや傾向があるので、産卵、繁殖する樹木の種類はほぼ特定のものに決まっています。

カミキリムシの幼虫はテッポウムシ

幼虫は細長い円筒形のイモムシ状で、カブトムシなどと同様の半透明の白色をしています。

テッポウムシと呼ばれることもありますが、これは鉄砲の弾痕のような穴を樹木に開けてしまうことからつけられた名称です。

 

幼虫には歩脚や疣足などはなく、木の幹などの植物内を食い進んでトンネルを掘り成長していきます。

食べる樹木は朽木の場合も多々ありますが、大型の種の幼虫では生木を食べるものが多いのです。

幼虫期間が数年に及ぶことがあるので、樹木に対する被害も大きくなりますので、こういう種は害虫扱いされます。

カミキリムシの蛹と羽化

やがて幼虫は自分のこしらえたトンネル内で蛹になります。蛹は成虫の形態に類似していますが、この時点で長い触覚はまだ渦巻状に折りたたまれています。

羽化した成虫は、トンネルを掘り進んで外に現れます。ただし、秋に羽化してそのままトンネル内で越冬し、春になってから這い出す種もいます。

 

カミキリムシの成虫は春に現れ始めて徐々に数を増やし、6~7月にピークを迎えます。

秋に活動期のある種もいますが、生存期間が1ヶ月から数ヶ月程度なので、ドドっと数を増やして交尾を繰り返し、その後は一気に減るという発生方法が主になります。

カミキリムシの触覚はなぜ長い?

カミキリムシの漢字表記には『天牛』を宛てることがあります。

これは長い触角を牛の角に見立て、角を生やして空を飛ぶ姿から来たようで、中国名になっています。

カミキリムシの触角は他の昆虫に比べてとびぬけて長いということが特徴で、これにより周囲の状況を感知する能力に優れているのです。

カミキリムシの触角には、触覚としての機能と共に、嗅覚も備わっています。

ニオイのセンサーが多数あることにより、好みの樹木の種類の発するニオイを遠隔地から感知することができると共に、オスがメスを見つけ出す役割もあると考えられています。

触角の長さはオスメスで異なり、通常はオスのほうが長いのです。

したがってオスのほうが、よりセンサーとしての役割を活用する、あるいはしなければならない=メスを見つけるのはオスの役割と考えられています。

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触角の長さと脚の形が特徴

触角の長さは、体長の半分程度の長さの種もいますが、ほとんどの種で体長と同等かそれより長く、なかには体長の3倍以上の長さを持つ種もいます。

脚は他の甲虫に比べてトゲが少ないのですが、その分長くてしっかりしています。

脚の先端には付節と呼ばれる平滑面の接地に適した構造とカギ爪があり、垂直面やガラス面でも自由に歩くことができるのです。

 

カミキリムシの大アゴのすごさ

カミキリムシは、その名からわかるように、髪を切るほど大アゴの力が強いのです。

実際に髪が切れるかどうかは大アゴの刃部の鋭利さにもよるので何ともいえませんが、束になっている髪を切るくらいの力は十分にあります。

成虫は樹皮、葉や茎、花や花粉、樹液などを食べる植物食性ですから、繊維や木部をかじるために大アゴが発達しており、その周囲の筋肉も強靭なのです。

 

この大アゴは人の皮膚を切り裂いて出血させるほど強いので、カミキリムシを触るときには、咬まれないように注意が必要です。

私もかつて、ノコギリカミキリやシロスジカミキリにいろいろなものを咬ませてみましたが、鉛筆の木部では確実に咬み痕が刻印されますし、プラスティック製の三角定規が欠けたこともあります。

さすがに指を咬ませたことはありませんが・・(汗)

農林業害虫カミキリムシ

カミキリムシは植物とともに存在し、それを食すので、人間とかかわりのある植物に付く種は、ほとんど害虫として扱われてしまいます。

特に生木を食べる幼虫は、幹や枝の内部をトンネル状に穴を開けながら食い荒らすので、枝が折れたり、樹木を弱らせたりし、時には枯死させてしまいますので嫌われています。

果樹であれば壊滅的な被害になりますし、林業においては木材としての商品価値を失わせることになります。ですから農業関係者からも林業関係者からも害虫扱いされてしまうのです。

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カミキリムシの幼虫発見!

樹木内に潜んでいる幼虫は外からは見つけにくいのですが、トンネルの開口部からオガクズ状の糞が大量に出ていますので、それが見つかれば、内部に幼虫がいると考えて間違いありません。

 

ただしカミキリムシ以外にも同様な生態を呈するキクイムシやコウモリガの幼虫なども存在します。

樹幹から出るヤニや樹液は、こういった昆虫類の存在にかかわらず、樹木が生きている限り出てくるので、樹木の生死の判別には使えますが、寄生の有無の参考にはなりません。

カミキリムシの恐怖の産卵

成虫も木や葉、果実などを食する種は、やはり害虫扱いされ駆除の対象になってしまいます。

しかしそれ以上に恐れられているのは、産卵することです。

卵を産み付けられて繁殖されてしまうと、被害は更に拡大してしまうからです。

カミキリムシの成虫を見かけたら、近くの樹木に産卵されている可能性が高いと考えたほうが良いようです。

見つけた成虫の種類が特定できれば、好みの樹木がわかります。

 

その近辺にある好みの樹木の周囲に幼虫の排泄したオガクズ状の糞の有無を観察する必要があります。

カミキリムシは樹勢(樹木の活性力)が衰えている幹に産卵する傾向が強いので、弱りかけた好みの木があれば狙われやすいと言えます。

また枯れ枝などを放置しておくと、よりカミキリムシが集まりやすいといえるので、早めに処分して整地することも、予防につながります。

生木を食害された場合、薬剤による完全な駆除は困難で、針金で突っつくなどして幼虫を見つけてはほじくり出すなど、その対策には手間ひまがかかります。

カミキリムシの駆除方法

先端にノズルのついた殺虫剤が売られているようです。

このタイプならトンネルに突っ込めば幼虫の駆除が可能です。

カミキリムシの幼虫退治に園芸用キンチョールE420ml

トラサイドA乳剤 500ml


ただし奥に入られてしまえばどうにもなりません。

成虫は発見次第に捕獲して駆除した方が良いようです。

果樹農家などでも、成虫の発見は目視で確認しながら見回りをしているようです。

地味な色(保護色)のカミキリムシが多いので、発見すること自体が難しいといえます。

しかし有効な対策がない現在、やはり決め手は人の眼に頼るしかないようです。

大アゴで咬まれると痛くて深い傷になりますので、捕まえるときには十分注意して下さい。

すばしこい種もいますが、コツさえつかめば誰でも素手で捕獲できます。

ただし、似ているからといってスズメバチをトラカミキリだと勘違いして捕まえたりしないようにしてください。大変なことになります。くれぐれもご用心を。

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カミキリムシの産卵防止と駆除の切り札!

カミキリムシの産卵は、幹を傷つけてその内部におこなうので、幹を傷つけられないようにガードして産卵を阻止する方法も有効です。

ビニールシートや目の細かい網などを直接幹に巻き付けるのも効果的ですが、幹や枝一本一本に作業しなければならないので、とても手間がかかります。

樹脂などの保護剤を塗りつけてコーティングすると、幹や枝の表面を覆ったコーティング剤が木のニオイ物質を遮断するので、それだけでカミキリムシが近寄らなくなるようです。

またカミキリムシの成虫退治の切り札には、昆虫好きの子どもたちやマニアの手による昆虫採集という方法があります。

特に子供たちは視点が大人と違いますので、角度を変えた探索が可能ですから、あらたな発見につながる可能性もあります。

カミキリムシは草にも付く!

カミキリムシの小型の種、特に1センチに満たないものは、樹木よりも草に付きます。

特に有名なものにキクスイカミキリがいます。

 

その名の通りに菊に付くのです。体長7〜8ミリ程度のごく小型のもので、菊の茎の内部で育ち、食い荒らします。

マツクイムシの正体

松に付くマツノマダラカミキリは、松を枯らせてしまう原因となる「松くい虫」として知られています。

 

ところが実際に松を枯死させてしまうのは、『マツノザイセンチュウ』という体長1ミリほどの線虫=ミミズを小さくしたような細長いムシ=が樹木内で大繁殖した場合です。

マツノザイセンチュウは、自力で移動することができませんので、マツノマダラカミキリなどの枯れた松の木にやってくるムシたちの力を借りて移動するのです。

こうして松枯れの被害は次々に拡大しているのです。

恐ろしきマツクイムシ

マツノザイセンチュウの原産地である北米では、マツ類自体に感染を抑制する力がありますので、線虫に感染しても松の木全体が枯死することはありません。

ところが日本を始めとして、中国やヨーロッパ諸国の松の木や、北米でもヨーロッパ原産で移植された松類の樹木は、線虫に対する抵抗力がまったくないので、抑制することができず、線虫は松の樹木内で大繁殖をして、その導管などを塞いでしまい、松を枯死に追い込んでしまうのです。

 

ですから現在は松の苗木や材木類はもちろんのこと、梱包に使う松類の板などを含め、燻蒸もしくは消毒剤を使用して処理済みだという証明書がないと、簡単に輸出入できないシステムが確立されているのです。

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害虫でないカミキリムシ

カミキリムシ類は総じて植物を食べますが、トラカミキリなど生木を食べる種では農林業における害虫として人間に敵視されていますが、ノコギリカミキリやウスバカミキリ、ヒメカミキリなどは倒木などの朽ち木を食べるので、ほとんど問題にされておらず、むしろ有機物の分解という生態系にとっての重要な役割を担っていると言えるでしょう。

 

食材としてのカミキリムシ

このように、害虫としてのイメージがつきまとってしまうカミキリムシですが、実は世界各地で特に大型の種の幼虫は食用として重宝されており、住民にとって重要なタンパク源の一つでもあり、また美味でもあるので人気もあります。

日本でも近年まで幼虫はテッポウムシと呼ばれて、ハチの幼虫やイナゴなどとともに昆虫食の代表的な食材になっており、特に子どもたちのおやつなどによく提供されていたといいます。

 

成虫は硬い外皮に包まれているので、やわらかい内蔵部以外には食べられる部位がありませんので、食材としてはあまり活用されていないようです。

カミキリムシのお味は・・?

私は食べたことがありませんので、伝聞と想像でしかありませんが、幼虫は濃厚なトロのような味わいだそうです。これはハチにしてもセミにしても、幼虫に共通している味の特徴のようです。

成虫に関しては、鯵の干物に近い味わいらしいですが、ほとんど食べるところがないので、実際にはいかがなものなのでしょうか。

カミキリムシの採集

カミキリムシはその種の多様さと、色柄の美しい種も存在するので、昆虫採集の対象として、とても人気があります。

朽ち木などの死んだ樹木を食する種は、木材置き場などに生殖や産卵のために集まることが多いので、深山などに分け入る必要がなく比較的容易な採集が可能です。

 

大型種は、地味な色のものが多いのですが、それがかえって戦闘機や戦車のような無骨なデザインを呈する体型と相俟って、『かっこいい!』と男の子の心を刺激します。

小型種、特にハナカミキリ類は、色鮮やかな種が多く、特殊なデザインを呈するものもいるので、収集家たちに人気があります。

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カミキリムシとの出遭い

私も子どものころによくカミキリムシを捕まえました。

ただし、カミキリムシそのものがお目当てだったわけではなく、クワガタムシやカブトムシを目的にクヌギの木などを探し回った結果、カミキリムシと出くわしてついでに捕まえていたという場合が多かったです。

カナブンもそんな感じですよね(笑)

特にシロスジカミキリをよく捕まえていたのは、クワガタムシと同様にクヌギなどを好む傾向があるからだと思います。

昆虫は手づかみでしょ?

基本的にカミキリムシを捕まえるのは、手づかみです。大アゴで咬まれるから軍手をしたほうが良いなどいう方もいます。軍手の上に乗せてしまえば、早々飛び立つわけでもないので十分観察できることでしょうけれど、昆虫とのふれあいという意味では、いかがなものでしょうか?

やはり暴れる凶暴な昆虫を押さえつけてつかんだり、おっかなびっくりしながらも平気な顔をして捕まえるというのが、正しい昆虫との接し方であり、昆虫と遊ぶ醍醐味なのではないでしょうか?

カミキリムシの鳴き声!

カミキリムシを手でつかむと、キイキイあるいはギイギイと鳴きます。

ただし声を発しているのではなく、胸と腹の間などをこすり合わせて発する威嚇音で、硬い前翅と後脚をこすって発音する種もいます。

この鳴き声は、けっこう指に振動として響いてくるので、初めて体験する子どもなどは驚いて手を離してしまうかもしれません。

でも、そうやって直接触れることで発見があったり、咬まれてはじめてわかる痛さというのもあるので、昆虫と触れ合うのなら、ぜひじかに触ってほしいものです。

カミキリムシの飼育法

カミキリムシの成虫は寿命が短いので、飼うことはあまりお勧めしません。

好みの樹木の新鮮な枝などを入れておけば、十分エサになりますので、飼育自体はそれほど難しくはありません。

 

ただし長い触角があるので、狭い虫カゴやゲージでは十分に伸ばせないので、ストレスになってしまうようです。

かといって、かわいそうだから野に放してあげなさい!などと言うと、農林業の方々に怒られてしまいますので、せっかく捕まえたカミキリムシはやっぱり飼うか、標本にしてみましょう!というべきですね。

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カミキリムシの天敵

カミキリムシの天敵としては、寄生バチが有名です。

幼虫の身体に卵を産みつけ、孵化した寄生バチの幼虫がカミキリムシの幼虫を食べて育ちます。

またカミキリムシの幼虫は、外部からキツツキ等の鳥類にも狙われます。

 

特にキツツキは、幼虫のトンネルを見つけるとそこをくちばしで突っつきます。驚いた幼虫が動いたところをパクリと捕食されてしまうのです。

ところが成虫になると、天敵らしいものはあまりいないようです。

夜行性であったり、樹皮の間や物陰に潜むことが多いカミキリムシの成虫は、鳥類もあまり狙わないようです。

樹上にいることが多いので、ヘビやトカゲ、イタチやテンなどの小動物に捕食されることがあるくらいです。

(投稿者:オニヤンマ)

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