カニにはいろいろな種類のカニがいますが、そのなかの一種に「スナホリガニ」というカニがいます。
「スナホリ」というくらいだから砂を掘るのかなと思いますよね。
見た目は小さくて、白いカブトガニみたいで、動画でみるとかわいい感じですね。
そんなスナホリガニについて紹介してみましょう。
スナホリガニってどんな生き物!?
スナホリガニは、軟甲綱十脚目スナホリガニ科に属している生き物です。
名前はカニなんですが、ヤドカリなどの甲殻類に分類されています。
卵の形をしている甲の長さは 内外に2.5センチで、色はほとんど白色で、湾曲している背面がなめらかで光沢を持っています。
寿命は2年から3年と言われています。
カニと言えばハサミを連想するかと思いますが、スナホリカニの第1脚は普通のカニ類とは違ってハサミではなく、指揮者の棒のようになっています。
第2脚と第3脚は平たく内側へ曲がっているために砂を掘る・かくのに適した脚をしています。
近い種にはハマスナホリガニやミナミスナホリガニがいますが、これらとは甲の前縁・側縁の形により区別されます。
スナホリカニはどこに住んでいるのかというと、本州の中部以南、インド西太平洋海域の満潮線付近の砂浜に多く生息しています。
ということで西日本の海辺などにもいるので、海水浴で発見したことがある人もいるかもしれませんね。
砂地の潮間帯にいて、波が打ち寄せたとき砂上に飛び出し高潮帯に移って、波が引くときはその波にのって低潮帯へと移っています。
スナホリガニはなにを食べているのかというと、波打ち際へ打ち寄せられてきた有機物のかけらを食べるんだそうです。
ここでちょっといたずら。スナホリガニを捕まえて砂地に逃がすと、おしりからと砂の中にもぐっていきます。
この姿がとてもかわいらしいのです。しかし、ちょっと目を離した隙に、あっという間に砂地に潜り込んでいて、どこにいるか分からなくなります。
スナホリガニを飼うのはなかなか大変
スナホリガニと人間との関わりについてなんですが、スナホリガニをペットとして飼育している人もいるようです。
やはり、見た目がちょっとかわいい感じだからでしょうか?
しかし、海洋生物というのは犬やネコのような普通のペットよりも飼うことが難しいのではないかと思う方もいるでしょう。
ここでスマホリガニの飼い方について紹介してみます。
スナホリガニは普通のカニのようなハサミを持っていないので、指などを挟まれたり混泳によってほかの生き物に傷をつけることもないので
安心してください。
干潮時に海辺の砂を掘ってみると、発見できることがあるので、野外採集してもいいかもしれませんが、シュップでもだいたい1000円くらいで購入することができます。
ただ、あまり人気があるカニではないので、海水魚を販売している熱帯魚の専門店でも在庫が少ないので、こまめに入荷情報を聞いておく必要があるでしょう。
スナホリガ二は当然ながら砂を掘って眠る習生がありますから、必ず細いサンゴ砂・アラゴナイトサンドを、底に10センチから15センチくらいの厚さで入れましょう。
スナホリガ二の餌については、混泳の水槽なら特別に給餌することはないですが、単独で飼育するときは熱帯魚の人工飼料を週に一回数粒入れておきましょう。
また、飼育するときは水質や水温の管理が重要となります。
一応食べられるけど美味しくない
ところでこのスナホリガ二、食べることはできるのでしょうか?
カニといえばたいていはおいしいから、スナホリガニも…と思うかもしれませんが、残念ながら食べてもあんまり美味しくはないそうです。
ということで、見た目がかわいいので観賞用だけにしておきましょう。
スナホリガニ採集はいかがでしょうか?
白いカブトガニのような、昆虫を思わせるスナホリガ二についてのご紹介でした。
西日本の海でスナホリガニを探してみるのも面白いかもしれませんね。
(ライター:nabex)
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