皆さんはマメコブシガニを見た事がありますか?
とても小さくて潮干狩りをすると稀に紛れ込むんでいる事もあるみたいです。
今回はマメコブシガニの生態や特長、食べられるのかについて紹介していきたいと思います!
マメコブシガニは死んだ獲物の肉が大好物?!生態と特徴
名前の由来は、小さなコブシに見える所から来ています。
マメコブシガニの体長は大体1㎝から4㎝程しか無く、とても小さいカニです。
全体的に灰色っぽい色をしていてお腹は白色、甲羅が丸く背面が盛り上がっていて脚が短いです。
カニ特有の横歩きでは無く、前歩きをするのが特長です!
生息地は朝鮮海峡・黄海・東シナ海、国内では日本全国に生息していますが最も多く生息する場所は、岩手県・九州・奄美大島などです。
マメコブシガニは浅瀬の砂泥の所や岩の下にいる事が多いです。
動きはスローで、人間や他の生物が近づいてきても砂の中に潜って逃げる技術も持っていない為、死んだフリをしてやり過ごします。
死んだフリは他の生物に通用するのでしょうか?人間には通用するかも知れませんが…。
ちなみにマメコブシガニの大敵は、鳥類や甲殻類を好物としているタコです。
きっとこれらの生物に狙われたら勝ち目はありませんね…。
マメコブシガニは肉食なので、砂の中に含まれるプランクトン以外に、アサリや小型の貝の身を好んで食べます。
それらを自分で捕まえるのでは無く、既に死んでいるものを食べます。
何故死骸を食べるかと言うと、マメコブシガニは体が小さく獲物を捕獲出来る程の攻撃性も無いので死んだ獲物を食べるんです。
一回餌を食べると3~4日くらいは食べなくても餓死する事は無いみたいです。
マメコブシガニの繁殖期は6月から8月の間で、5月くらいから交尾が始まります。
この時期になると一匹がもう一匹の上に乗っかている姿が良く見られますが、これは交尾している姿です。
一度の産卵で数十匹の卵を産みます。産卵を終えるとメスは卵をお腹に抱えて孵化するまで温めます。
子供が孵化してから大人になるまで生き残るのは、その半分以下と言われています。
現在マメコブシガニの個体数は減少傾向にありますが、やはり敵に狙われやすいのが原因と思われます。
マメコブシガニの平均寿命は3年程です。
自然界で生き抜いて行くのは大変な事なんですね。
マメコブシガニは食べられないカニ!人間との関係
マメコブシガニは死骸を餌にしている事から、人間が食べると食中毒や食あたりの危険性もあるので食用としては扱われいません。
もし潮干狩りなどに行ってマメコブシガニが紛れ込んでいたとしても食べれないカニという事を覚えて置いて下さい。
マメコブシガニは食べれない変わりにペットとして飼われる方もいます。
小さくてのんびり屋さんのマメコブシガニは見ているだけで結構癒されるらしいですよ!
ただ上手に飼えば長生きするのですが、カニは飼育するのが非常に難しく直ぐに死んでしまうのがほとんどです。
もし飼育するなら出来る限り本来の生活環境に近い状態を維持する必要があります。
砂の状態・水の深さ・餌・水の鮮度などをしっかり管理しなければいけないので少し大変です…。
そして他の生物と一緒に飼うと攻撃されて死んでしまう場合もあるので、単体で飼うのが良いでしょう。
でも一番良いのは海に帰してあげる事ですね。
マメコブシガニについてのまとめ
今回はマメコブシガニについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
マメコブシガニを見たことない、知らなかったという方も多いと思いますが
もし興味がある方は、検索すると動画や写真が沢山出てくるので観察してみて下さいね。
ライター MISAKI
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