カニと言えば赤色というイメージがあると思います。

しかしこのカニは青色でイメージとは程遠い色をしています。

今回はミナミコメツキガニの生態などについて説明していきたいと思います!

とっても小さいミナミコメツキガニの生態や特長

ミナミコメツキガニは体長1㎝程の小さなカニです。

メスに比べてオスの方が体やハサミが大きいのが特徴です。

 

生息地は主にオーストラリアや東南アジアの熱帯域の千潟、国内では沖縄に多く生息しています。

通常カニは横歩きで移動しますが、ミナミコメツキガニは前歩きで移動するのが特長です。

大体100匹程で集団行動をする習性があり、潮が引いた砂浜で生活しています。

 

ミナミコメツキガニがいる場所には無数の小さな穴が開いている事がありますが、これらの穴はミナミコメツキガニの巣で、潮が満ちている間は穴の中に入って潮が引くのを待ちます。

 

穴に入る姿が少し面白くて、ハサミを使って掘るのでは無く体ごとドリルの様に回転しながら素早く入って行きます。

小さい生物だからこそ天敵から身を守る為に身に付いた特技なんでしょうね!

 

ちなみにミナミコメツキガニの天敵は、鳥類のサギ・シギ・チドリ、魚類のフエダイ・オオウナギ、

大型のカニのアシハラガニ・ベニツケガニなどです。

 

性格は非常に臆病で警戒心が強いので、人間が近づくと一斉に穴の中に隠れてしまいます。

ミナミコメツキガニが食べている物は、泥の中に含まれているプランクトンです。

 

器用にハサミを使って泥を口の中に入れて必要な物だけを摂取し、不要な物は口から出して泥をダンゴ状にして捨てます。

ミナミコメツキガニが食事を終えた後は砂浜に沢山の小さな泥ダンゴがあるそうです!

 

繁殖期に入るとオスはメスの姿を発見すると、ハサミを上に掲げる動作をしてメスを誘います。

ミナミコメツキガニの繁殖は暖かくなってくる4月頃~9月の間に行います。

ミナミコメツキガニはどんな味がする?数が減ってきている?

【食用】

あまり食べる気は起きないような見た目をしていますが、実はミナミコメツキガニは食用とされているんです。

あんなに素早いミナミコメツキガニをどうやって捕まえているかと言うと、ザルなどを使って砂ごと救い上げて砂だけ振るい落としたりして捕獲するみたいです!

 

味は甘いそうなんですが、それほど美味しくは無いらしく、どちらかと言うと不味いそうです。

ミナミコメツキガニを食べた後に酸っぱいものを食べると甘く感じると言われていますが、実際はどうなんでしょうか…。他にも素揚げにして食べる方法もあるみたいです。

【減少の原因】

国内でのミナミコメツキガニの数は昔より減ってきていると言われています。

原因としては、敵に襲われたり人間に捕まえられたりして減少している事と砂から得られるプランクトンなどの摂取量が減ってしまい、寿命自体が短くなってしまってる事です。

そして災害なども原因と言われています。

 

しかし減少を止める為に人間は何をすれば良いのか、ちょっと難しい問題ですね。

取り敢えず食用目的で捕獲する事を止める事くらいですかね。

自然界で生き抜くというのは大変な事なんですね。

ミナミコメツキガニについてのまとめ

今回はミナミコメツキガニについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

あまり日常で見かける事はありませんが、もし興味を持たれた方は沖縄の砂浜に生息してるようなので観察してみて下さい!

 

集団でいる事が多いので遠目から見ると気持ち悪いと思ってしまうかも知れませんが近くで見ると結構愛らしい姿をしていますよ。

あと、あまり美味しくないと不評ですが味が気になる方は是非挑戦してみて下さい。

ライター MISAKI

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