怖い蜘蛛の代表的存在と言えば「タランチュラ」ですよね。

大きな体と細かい毛が生えた独特の姿は、見るものを圧倒します。

 

それが「怖い」か「かっこいい」かは、意見の分かれるところではありますが…。

今回はそんなタランチュラについて、いろんな面から詳しく見ていきたいと思います。

タランチュラってどんなクモ?

タランチュラとは、実はヨーロッパの伝説に登場する空想の毒グモのことなんです。

この伝説を知るヨーロッパ人が、伝説のような大きくて恐ろしいクモのことをタランチュラと呼んだことから、今では主にオオツチグモ科のクモなどをそう呼ぶようになったそう。

タランチュラ(ここからはオオツチグモ科のクモの事を便宜上こう記します。)は北アメリカ南西部から南アメリカ、オーストラリア、地中海地方など、世界各地の温暖な地域に生息しています。

 

体は大きく脚は太く、全身に毛が生えているのが特徴です。

毒グモというイメージが強く、咬まれると死んでしまうと勘違いしている人が多いのですが、実はそんなことはありません。

 

鋭く大きな牙を持ち、咬まれるととても痛いのですが、実は毒性はそれほど強くないのです。

今までにタランチュラの毒で死亡した例はなく、そのため血清なども存在しません。

 

その鋭い牙で噛みついてネズミや小鳥程度なら食べてしまう個体もいるのですが、人間に対してはそんなに効果のある毒ではないようです。

タランチュラの攻撃で毒よりも厄介なのが「毛」。

 

危険を感じると自身の毛を蹴り飛ばして飛散させるのですが、これが目や皮膚につくと炎症を起こすのです。

目に入ると、最悪の場合は失明してしまうこともあるので、毒よりもこちらに注意が必要かもしれません。

もし万が一毛が目の中に入ってしまったら、速やかに病院へ行ってください。

タランチュラは食べられる!?

タランチュラがペットとして人気があるということは知っていましたが、実は食用としても使えるというのです。

しかしどこをどう見ても美味しそうな部分は見当たりません。

一体、どんな味がするのでしょうか。

カンボジアの一部では、タランチュラを食用とする文化が今も根付いています。

調理方法は、基本的に唐揚げ。

 

フライドチキンや魚、またはエビに似た味だそうです。

ということは、結構美味しいということですよね。

 

しかし見た目はかなりグロい…。

いくら美味しいとわかっていても、一口齧るのにはかなりの勇気が必要そうです。

 

他の調理法としては、炙り焼、蒸留酒に浸けた「クモ酒」などがあります。

生で食べるのが一番美味しい!という人もいるそうですが、やはり少なからず毒や寄生虫の危険もあるので、火を通すなりなんなりするのがおすすめです。

生だと、さらにグロそうですし…。

 

もしタランチュラ料理が食べてみたい人は、ぜひカンボジアまで出向いてみてください。

そこまではしたくない、という人には、インターネット通販でも手に入る「タランチュラの缶詰」がおすすめ。

 

加熱してあるのでそのまま食べられるそうです。

現地では日本円で一匹20円程度で売られているのですが、この缶詰は一匹入りで1980円。

めちゃくちゃ高いですね。

 

他にも大阪にある爬虫類カフェ、「ROCKSTAR」でタランチュラ料理を食べることができます。

まとめ

タランチュラが食べられるなんて意外でしたね。

そして昔からそういう文化が根付いているカンボジアならまだしも、日本でも食べられるお店があるなんて。

店主は何を考えてタランチュラ料理なんかを作ったのでしょうか?

 

実際の味自体は気になりますが、タランチュラにかぶりつく勇気はありません…。

でも好きな人に言わせれば、その見た目のグロテスクさもタランチュラ料理の醍醐味…なんだそうです。

(ライター名 もんぷち)

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