地球外の生物ではないかと騒がれるほどの生物タンザニア・バンデッド・ウデムシ。
体長4㎝ほどしかないのに足がその倍以上あるという、まるでフィクションの世界から飛び出してきたような蜘蛛の仲間なんです。
タンザニア・バンデッド・ウデムシって?
タンザニア・バンデッド・ウデムシはその名前の通りアフリカのタンザニアはもちろん、 東南アジアやなどの熱帯雨林地域に生息しています。
頭部と胸部の間にはわずかなくびれが存在していて、この辺りが蜘蛛に似ているといわれる所以です。
前方中央には一対と左右に三対眼を持っていて、体は扁平で触覚の他に長い長い8本の脚を持っています。
夜行性で昆虫などを食しますが、あまり上手に狩りを出来ないのだそう。
確かに・・・こんなに強そうな名前を持っていながら、この虫、決定的な武器を持ち合わせていないんですよね~。
蜘蛛のような体つきをしていますが、蜘蛛のように出糸の能力はないし、毒があるわけでもない・・・・
不気味さだけでは敵は倒せないということですよ。
タンザニア・バンデッド・ウデムシに関しては記述があまりないため、以下一般的なウデムシの生態について書いていきます。
ウデムシの種類はその生息場所などによって、足の長さや太さ、昆虫自体の大きさなどに違いはあるようですので、タンザニア・バンデッド・ウデムシに当てはまるかどうかは定かではなにのですが、ウデムシの種類はオスが求愛のダンスを踊るそう。
まるで鶴のようで、足が長いと踊りたくなるのかしら?
長い脚を見せびらかして、いかにかっこいいダンスを踊るかが子孫繁栄の秘訣!!??
逆をいえばそれしかできない・・・これは言い過ぎでしょうか。
メスは卵を塊で産卵します。
その卵をお腹に抱いて孵化させます。ウデムシの幼体はその後しばらくは母親の背中などに乗って成長していくのだそうです。
タンザニア・バンデッド・ウデムシの種類
タンザニア・バンデッド・ウデムシと種類を同じくするウデムシは2種類に分けられます。
ウデムシ科とカニムシモドキ科。世界にいる60種類ほどのウデムシ仲間が二つ分けられます。
ウデムシの中には、昼間は洞窟などの天井に張り付いているものや朽ちた木の中でじっとしているものもいます。
札幌市円山動物園のタンザニア・バンデッド・ウデムシ
人間とタンザニア・バンデッド・ウデムシのかかわりは、ほとんどありません。
ましてや日本には生息していないので、お目にかかることもないと言いたいところですが、動物園では飼育しているところもあるようです。
また、その奇妙ないでたちはマニアの中ではとても人気があり、個人的にペットとして飼っている人も結構いるのだとか。
北海道の札幌にある円山動物園にはタンザニア・バンデッド・ウデムシではないのですが、見た目はほぼ一緒のタンザニアウデムシやオオウデムシなどが展示されています。
飼育するときにはコオロギを一匹まんまではなく、本体から足を分離させ、足だけを与えたり、ちぎった鶏肉などを与えているようですが、この風貌で鶏肉をかじっている姿はまるで毒などでひそかに自分の何倍もある鶏を暗殺して、肉をむさぼっているかのようじゃありません?
そんな風に思えてしまうのは私だけ???
ちなみにこのタンザニア・バンデッド・ウデムシの名前についている「バンデッド」は英語で海賊や盗賊などを意味していて、タンザニアの森の中では他の生き物がやっつけた獲物を、長い脚と怖い顔で近づいて、横取りしちゃうのかな・・・?とこれもまた勝手な想像をしてしまいます。
詳しい記述が無い分、色々な想像をめぐらしてしまう、以上タンザニア・バンデッド・ウデムシでした!!
(ライター ナオ)