ザトウムシは体は指先サイズですが足が非常に長く不気味な見た目なので一般的には気持ち悪い部類に入ると思います。
蜘蛛の種類と思われがちですが、ダニの種類に入るそうです。
今回はザトウムシの生態などを詳しく説明していきますね!
ザトウムシの生態と生息地
通称『あしながおじさん』と言われていて、8本の長い足を持っています。
目が見えていないので周りを探りながら体を揺らして歩くのが特長です。
ザトウムシは視力が無い変わりに触覚が発達しているので、獲物を捕まえるときはこの優れた触覚と足を使って捕らえる事が出来ます。
あの長い足を器用に使っているんですね!
ザトウムシは肉食性で基本的に動きが遅い貝や弱って動きが鈍くなっている昆虫などをターゲットにします。
体の大きさは5mmほどくらいしか無いので人間の目では一瞬気付かないくらい小さいです。
これだけ小さいのに稀にネズミなどの小動物を食べる事もあるんですよ!
そして人間が食べるお菓子も食べるみたいなのでピクニックなどに行く際は気を付けて下さい。
景色などに気を取られている間に、お菓子にザトウムシの大群が…なんて事が無いように!
種類は5000種ほど居て、黒やオレンジや黄色などの色をしたザトウムシがいます。
ザトウムシは乾燥した所が苦手で湿った場所を好みます。
主に山の中や林などを生息地にしています。
時期は梅雨でジメジメし始める6月~10月くらいまでが一番活発に活動していて、肌寒くなってくる11月頃から集団で冬眠の準備に取り掛かります。
冬眠している姿は写真でしか見た事ありませんが、あの長い足をキュッと畳んで丸まって寝ている様子は赤ちゃんみたいで少し可愛く見えました!
ザトウムシが産卵するときは、まずオスが円形に土を盛って壁を作り円の内側にも土を盛ります。
メスが来たら交尾をして、予め作って置いた円の中で子供を産んでもらいます。
産卵が終わるとメスは卵だけおいて消えてしまい、オスは子供が生まれるまでじっと待ちます。
メスの方が男らしいんですね!オスが巣を作って子育てをするのは珍しいのでは無いでしょうか?
孵化してすぐの赤ちゃんは茶色で足も綺麗に生え揃っていません。
彼らは何度か脱皮を重ねながら足を徐々に生やしていきます。
ザトウムシにとって足は重要な役割を担っているので、他の昆虫などに攻撃されて足をちぎられてしまうと元に戻す事も出来ないので死んでしまいます。
攻撃された時の自己防衛の方法は、臭線口から臭い液体を分泌して液体をお腹に溜めます。
敵が嫌がる匂いを体中から発して身を守るんです。
ちなみに少し話が逸れますが、このザトウムシをモデルにしたロボットが存在するんです!
この見た目が生かされて映画の中で使用されたりもしています。意外な所で活躍しているんですね。
ロボット好きな方はザトウムシの生態を踏まえた上で観てみるのも楽しいかも知れません。
ザトウムシは人間に害は有るのか無いのか?
ザトウムシは無害なので安心してください。
危険な毒も持っていませんし人間に直接何かしてくる訳では無いので害虫とは言わないでしょう。
でも人間の役に立つような事も特にしないので、益虫とも言いません。
もし家の中で見つけても刺したりはして来ないので大丈夫ですが、やはり見た目のインパクトがすごいのでメンタルの方はやられるかも知れません…。
ザトウムシは獲物が居る場所や湿度が高い場所に来るので、家の中の掃除と湿気予防などをしていれば、まず遭遇する事は無いと思います。
ザトウムシのまとめ
ザトウムシについて深く知る事が出来たでしょうか?
オスの方が子育てに熱心なのは少しびっくりしました。
あんなに小さな昆虫なのに沢山の特長や習性があるんですね!
(ライター Miki)