皆さんはあしながおじさんと呼ばれている虫がいるのをご存知ですか?
その名はザトウムシなんですが、不気味な見た目をしているので気持ち悪いと思われる方も多いかと思います…。
ザトウムシはSF映画のモンスターとして使われたりもしていますね。
今回はそんなザトウムシの生態や特徴などについて紹介していきたいと思います。
ザトウムシの歴史~発掘された化石から分かる事~
ザトウムシの歴史は長く、優れた生殖機能を持っているお陰で約4億年以上も前からほぼ進化もせず生き抜いてきた生き物と言われています。
4億年もの歴史を持つ生物は大変珍しいと言われていて、貴重な研究材料になっているそうです。
ザトウムシを研究に使う事で太古の地球で変動を重ねてきた大陸の間を、他の生物がどの様に拡散していったのかを知る事が出来るという事です。
最近ミャンマーでは約9900万年前のザトウムシの化石が発見され話題になりまhした。
そのザトウムシの化石は勃起した状態で発見され、恐らく交尾中に樹脂に襲われ、そのまま化石になったのだろうと言われていて、生物が勃起した状態で発見されたのは初めてなんだそうです。
ザトウムシのペニスの形はハート形になっており、さらに湾曲した突起物が観察されました。
これはどの種とも異なり、ザトウムシだけが持つ特徴的なものだそうです。
そしてフランスでは3億500万年前の化石が見つかっています。
そこで分かった事は、進化を遂げる前のザトウムシには眼が4つあった事が判明しました。
ザトウムシが眼を失った理由は、恐らく林床や腐りかけた植物や動物を漁る事から眼が不必要になったからではないかと言われています。
ザトウムシの生態と特徴
ザトウムシは節足動物門鋏角亜門クモ綱ザトウムシ目に属する動物の総称です。
生息地は全世界に広く分布していて、ザトウムシ目の仲間は40科5.000種類以上発見されていて、その中でも日本に生息するナミザトウムシは世界最大と言われています。
熱帯・亜熱帯地方に多く、落ち葉・倒木・小石の下・草間・樹上で生活しています。
体長は7mm~8mm程度しか無く、長い8本の脚を持っているのが特徴です。
体の区別は無く、全体的に楕円形で体色は黒っぽい色をしています。
通常頭胸部の真ん中に左右1対の眼がありますが、視力は退化しています。
体の前端には短い鋏状の鋏角があり、口はその間の腹面側に開くようになっています。
これは、餌を引き裂いたり、自身の体を掃除する為に使われたりします。
食性は雑食性で、昆虫などの節足動物やミミズなどの小動物を好んで食べますが、死んだ虫やキノコやスナック菓子なども食べるようです。
天敵となるものはクモやサソリなどで、防衛反応としては臭線から忌避物質を分泌したり、脚を地切りして逃げる事があります。
危険を感じたり刺激を受けると、体を大きく揺らして威嚇体制に入る事もあります。
時には死んだふりのように、刺激してもまったく動かなくなる事もあるようです。
ミステリーサークルを作るザトウムシ
ザトウムシの種類の中にはミステリーサークルを作るものがいます。
それはいわゆる巣作りのようなもので、そこで雨をしのいだり卵を保管する為に作られるそうです。
直径約3㎝~4㎝のミステリーサークルは、基本的に雄が作り、そこに雌を招いて交尾をして卵を産んでもらうんだそうです。
ただこのミステリーサークルは一部の種だけが作るもので、全ての種が作るわけではありません。
ザトウムシについてのまとめ
今回はザトウムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
ザトウムシに長い歴史があった事を知らなかった方も多いと思います。
もっとよく知りたい方はインターネット上や図鑑などを参考に調べてみて下さいね♪
ライターMISAKI