皆さんはやぶにいる虫と言えばどんな虫が思いつきますか?
アウトドア好きの方にとっては厄介な存在ですよね。
刺されても綺麗に治るのならいいのですが、跡が残ったり酷い時は痛みを伴う炎症を起こしたり…。
今回はそんなやぶの中で生活する虫の生態と特徴、そして対策方法などを紹介していきたいと思います。
やぶに生息する厄介な虫って?~生態と特長について~
やぶの中に生息する厄介な虫の代表と言えば、やぶ蚊とブヨです。
それぞれの生態や特徴が分かりやすいように、それぞれ分けて説明しますね☆
【やぶ蚊】
ヤブ蚊の生態は、カ科ヤブカ属に分類される蚊です。
本来はヒトスジシマカと呼ばれています。
生息地は全国各地に生息していますが、主に秋田県や岩手県に多く生息しています。
生活環境は、熱帯~温帯地域や熱帯~亜熱帯にかけて生活しています。
雑木林や竹林の樹の洞や竹の切株などに溜まった水などで繁殖していましたが、いつからか藪・墓地・公園・人家などの水たまりでも繁殖するようになりました。
平均体長は4.5mm程です。
体の特長としましては、体は黒色で胸部背面中央には白色の線が入っています。
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後方には白色のW字紋があり、各腹節基部には細い白色横帯があります。
肢にも各関節部に白色帯があり、後肢第5跗節は全て白色です。
成虫の寿命は1週間~1ヵ月程で、発生時期は5月~10月とされています。
行動範囲は約50m~100mです。
人間の血を吸い皮膚に痒みや腫れを引き起こします。
刺されると最悪の場合、デング熱や西ナイル熱などの感染症を媒介する事から、国際自然保護連合が定める「世界の侵略的外来種ワースト100」にも指定されています。
【ブヨ】
ブヨの生態は、ハエ目カ亜目ブユ科に属する昆虫の総称です。
関東ではブヨと言われていますが、関西ではブトと言う場合もあります。
生息地は、全国各地に広く分布していて1年中飛び回っています。
生活環境は、藪や山奥のキャンプ場や川などの綺麗な水がある場所で生活しています。
住宅地ではほとんど見られませんが、栄養を求めて遠くまで飛ぶ事が出来るので安心はできません。
平均体長は3mm~5mmです。
体の特徴としましては、大きな透明の羽を持っていて触角は数珠状で普通11節からなっています。
体は黒色ですが、黄色毛で覆われているものが多く肢には銀白色の斑紋がある。
例えるなら、小型のハエに似た形をしています。
成虫の寿命は1週間~2週間で、繁殖期は春から夏にかけて行われます。
吸血活動は薄明と薄暮が活発に行われています。
ブヨは人間の皮膚をかじって流れ出る血を舐めて栄養を吸収します。
症状は酷い痒みが引き起こされ、刺されたことによってワヒ病が媒介される事があります。
刺されない為の対策方法
まず第一に出来る事は、家の周りに水たまりや用水路がある場合は、薬剤などを入れて寄せ付けない事です。
水がある場所に寄って来て繁殖をする場合もあるので、家に植物のためのウォータータンクがある方も気を付けて下さい。
第二に、軟膏タイプの虫よけを使うのも良いでしょう。
スプレーよりも塗るタイプの方が刺される確率が低くなるのでオススメです。
第三に、虫よけ効果があるアロマオイルを焚くのも良いですよ。
効果があるアロマは、シトロネラ・ユーカリ・レモングラス・ゼラニウムなどです。
これらの対策をしても刺されてしまった場合は、塗り薬などを使って痒みや腫れを治療しましょう。
それでも治まらなかったりアレルギーが出た場合は病院に行きましょう。
やぶにいる虫についてのまとめ
今回はやぶにいる虫について紹介しましたが如何でしたでしょうか?
登山などのアウトドアをされる方は十分に気を付けて下さいね。