学校のプールの授業が始まると、「アタマジラミ」についてお便りが配られると思います。
集団発生する頭のシラミです。
アタマジラミはどうやって発生するのでしょうか?
アタマジラミを予防する方法はあるのでしょうか?
アタマジラミの生態や、幼虫の特徴について、詳しく調べていきたいと思います。
アタマジラミとは?
アタマジラミは頭部に寄生するシラミです。
アタマジラミがいる人の頭と他人の頭が直接触れると感染します。
また、アタマジラミがいる人のタオルや帽子、櫛などを使ったり、ロッカーを共用することによっても感染します。
短髪より長髪の方が感染しやすいようです。
アタマジラミの生態
アタマジラミの成虫の大きさは体長が3ミリぐらいです。
体の色は灰黒色や灰白色です。
3対の脚があり、脚の先には爪があります。
アタマジラミは卵→幼虫→成虫で成長します。
幼虫も成虫も同じような容姿です。
羽がないので、飛ぶことと跳ねることはできませんが動きがとても素早いです。
幼虫と成虫は人の頭皮から吸血します。
1日に3~4個卵を産み、1ヶ月で100個ぐらい卵を産みます。
卵は1週間で孵化し、幼虫の間に3回脱皮してから成虫になります。
アタマジラミの寿命は1ヶ月ですが、人から離れると7~72時間しか生きられません。
アタマジラミの幼虫の特徴
アタマジラミの幼虫の特徴は、大きさが1.5ミリぐらいです。
成虫と同じ容姿をしていますが、お尻のほうが丸っこくなっています。
アタマジラミの幼虫の期間は卵が孵化してから10日間ぐらいです。
アタマジラミに感染したときの症状
アタマジラミは頭皮から血を吸うので、頭皮にかゆみや湿疹などの症状が現れます。
アタマジラミが吸血するときにかゆみが起こります。
アタマジラミは吸血するときに自分の唾液を注入します。
この唾液が原因で頭がかゆくなるのです。
アタマジラミに感染していて、頭がかゆくて自分の爪で引っかいたり、傷ができたりして細菌感染を起こすこともあります。
アタマジラミの調べ方
アタマジラミは髪の毛に卵を産み付けます。
この卵は意外に簡単に見つけられます。
髪の毛をかき分けながらよく見てみてください。
白い0.5ミリぐらいの固まりが髪の毛にしっかり付いていたら、それがアタマジラミの卵です。
アタマジラミの成虫は、動きがとても素早いです。
髪の毛の間を素早く動き回って逃げ回ります。
アタマジラミの駆除と対策
アタマジラミを駆除するには専用のシャンプーやパウダーがあります。
これを使って駆除しましょう。
卵を取り除くには、細い櫛で髪の毛を梳かし、卵を落としましょう。
アタマジラミが付いているかもしれない枕カバーやタオルなどは洗濯しましょう。
アタマジラミは熱に弱いです。
お布団などは掃除機をかけて、乾燥機などで熱処理をするのがおすすめです。
アタマジラミを予防するには、頭に触れるもの(櫛やタオル、帽子など)の共有をできるだけ避けましょう。
また、アタマジラミが流行ったときには髪の毛を定期的にチェックしましょう。
子どもさんのシャンプーを親御さんがしっかりしてあげることも予防に繋がります。
アタマジラミの幼虫の特徴についてのまとめ
アタマジラミの生態と幼虫の特徴について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
アタマジラミはプールなどの水でうつるのではなく、頭と頭が触れることやアタマジラミの付いているものを使うことで感染します。
アタマジラミの幼虫の特徴は1.5ミリぐらいの大きさでお尻の部分が丸っこいです。
アタマジラミは専用のシャンプーで駆除できます。
アタマジラミに感染しないように、いつも頭を清潔にしておくように心がけましょう。
(ライター 雲呑)