蚊とブヨは人の血を吸う昆虫です。
似ているようで似ていない蚊とブヨには、それぞれ特徴があります。
蚊とブヨの見分け方や双方の違いについて調べてみました。
蚊について
「蚊」は、ハエ目糸角亜目カ科の昆虫です。
35の属があり、2500種ぐらい生息しているそうです。
蚊は1億7千年前から存在していたことが判っています。
蚊の体長は1.5ミリで体重は2ミリグラム、2枚の翅を持っています。
身体は細くて、脚が長いです。
蚊は飛行能力が低く、飛行速度は1.5~2.5km/hです。
一秒間に520回以上羽ばたきます。
蚊は水があるところであれば何処でも卵を産みつけます。
池や川だけではなく、空き缶に水が溜まっていてもOKです。
蚊の幼虫は”ボウフラ”です。
蚊は気温が15度以上になると吸血を始めます。
一番吸血活動をする気温は26~31度です。
気温が25度以下、35度以上になると吸血活動をやめて、物陰に隠れてじっとして動かなくなります。
メスが産卵するときのパワーをつける為に、メスのみが吸血します。
蚊は口の針で皮膚を突き刺し、毛細血管を探り当てて血を吸います。
血を吸った蚊はお腹がいっぱいで体重が増えるので、飛行速度が落ちます。
蚊に刺された場合
蚊に刺されるとぷっくら赤く腫れて、痒くなります。
なぜ痒くなるのかというと、蚊は血を吸うときに唾液を注入します。
その唾液が痒みの元です。
蚊に噛まれても、2~3日ぐらいで痒みもなくなり、自然に治ります。
虫刺されの薬を塗ったらすぐ治りますね。
蚊に刺されても痒いだけで簡単に治ると思われていますが、実は蚊はとても恐ろしい病気をうつすことがあります。
日本脳炎やマラリア、デング熱などの感染病です。
ブヨについて
「ブヨ」はハエ目ブユ科の昆虫です。
日本では60種類ほど生息しています。
ハエよりも小さい3~5mmの大きさで、丸まったような形です。
そして、身体の色は黒っぽいです。
太陽の光が苦手なので、草の陰や物陰、水辺に身を潜めています。
ブヨは水のあるところでないと活動できません。
ブヨは活動範囲が狭いのです。
3~9月の春~夏に行動します。
一日のうち気温が低い朝と夕方に動きます。
ブヨはメスのみが血を吸いますが、皮膚を噛み切って血を吸います。
血を吸う時間は1~2分です。
ブヨに噛まれた場合
ブヨに噛まれるととっても痛いです。
この痛みは1週間以上続きます。
そして噛まれたところが1~2センチの大きさに腫れます。
そして時間が経つにつれて痒みが出てきます。
ブヨが噛むときに唾液を注入するのですが、この唾液の成分に毒素が含まれています。
この毒素が痛みや腫れなどを引き起こすのです。
酷い場合には、噛まれたところが水ぶくれになったり、発熱やアナフィラキシーショックを起こすなどの症状が現れる場合もあります。
ブヨにかまれた場合、症状が酷い場合は皮膚科に行くことをおすすめします。
蚊とブヨの見分け方
蚊は細くて小さいです。
ブヨは黒っぽくて丸いです。
蚊よりブヨのほうが大きいです。
蚊は都会でも田舎でも、川でも山でも何処にでもいます。
ブヨは水のあるところにしかいられないので、川の近くなどにいます。
蚊とブヨの違い
蚊は刺されると痒いです。
自然と2~3日で痒みもおさまります。
市販の薬を塗れば一発で治ります。
ブヨは噛まれるととっても痛いです。
1週間ほど痛みが続き、患部の腫れと痒みが起こります。
酷い場合にはアナフィラキシーショックを引き起こします。
蚊とブヨについて まとめ
蚊とブヨの見分け方や違いはわかりましたか?
私達人間は、蚊に刺された後、ブヨに噛まれた後に気づく事が多いと思います。
それぞれ症状が異なるので、注意して見極めなければなりません。
(ライター 雲呑)