ガーデニングや家庭菜園をしている人にとって、とても厄介な天敵「ヨトウムシ」。
我が家の畑も何度となくヨトウムシの被害に遭ってきました…。
とても憎い相手です。
できることなら一匹残らず駆除してしまいたいですが…農薬などを使うのはちょっと抵抗があるという人も多いでしょう。
そこで今回は、そんなヨトウムシをやっつけてくれる可能性のある天敵はいないのか?という疑問などについてまとめてみたいと思います。
ヨトウムシの生態
ヨトウムシは、「ヨトウガ」という蛾の幼虫で、日本各地に生息しています。
大きさは1.5㎝~2㎝ほど。
体色は黒または灰色をしていますが、種類によっては緑色のものもいます。
畑の手入れをしたりしていると、灰色のヨトウムシがよく出てくるんです…。
土の色と同化してすぐには存在に気付かないので、うっかり触っちゃったりして悲鳴を上げることも多々。
このように昼間は土の中に隠れて過ごし、夜になると一気に地上へ出てきて植物を食い荒らします。
ヨトウムシは漢字で書くと「夜盗虫」。
夜の間に植物を食べて荒らすことから、その名前が付いたと言われています。
一匹のヨトウガからは1000~3000個もの卵が産み落とされるので、ヨトウムシを一匹見つけたら、その周辺にはきっとウジャウジャいるはずです。
雑食で様々な植物を食べる上に、一度に大量発生するので、あっという間に畑や花壇が無残な姿に…。
ヨトウムシを見つけたら、被害が大きくならないうちに迅速に駆除する必要があります。
油断していると、すぐに植物がボロボロにされてしまいますよ。
特に新芽を好んで食べるので、葉っぱを食べられて終わりと言うわけではなく、そこから成長が止まり最後には枯れてしまう可能性もあるのです。
ヨトウムシの天敵・駆除
ヨトウムシはとにかく数に物を言わせて畑や庭を荒らしに来る生き物です。
数が多いのは、彼らを捕食する天敵も多いためだと考えられます。
天敵として挙げられるのは、カエル、鳥、クモ、ムカデなど。
彼らに「もっと頑張ってくれ!」と言いたいところですが、カエルや鳥はともかく、クモやムカデも人間にとっては害虫ですよね…。
ヨトウムシ対策としては、それらの天敵を大量投入するというのは現実的ではありません。
そもそも数が多いので、ちょっとやそっと食べられたくらいではそんなに数が減らないのです。
我が家の畑にはスズメが大量にやってきますが、それでもヨトウムシは続々出てきますし…。
それではヨトウムシを駆除するためには、どんな方法が有効なのでしょうか。
まずは卵を産み付けられないように、ネットなどで覆い、ヨトウガを寄せつけないのが一番です。
ただし、見栄えが悪くなるし、大規模な畑などでは難しいですよね。
卵は葉っぱの裏側に産み付けられるので、葉っぱの裏を確認して卵や幼虫を見つけたら、葉っぱごと切り落とすか卵をすりつぶすかしてしまいましょう。
それでも私たちの目を逃れて、地中に潜んですくすくと大きくなっているヨトウムシはたくさんいます。
完全無農薬でないといけない!というわけでないのなら、殺虫剤を撒いて駆除してしまいましょう。
もし農薬を使いたくないという場合は、ヨトウムシの大好きな「米ぬか」をトラップとして置いておき、そこにおびき出されたヨトウムシを一斉に駆除するという方法もあります。
とにかく成長するにしたがって食べる量も多くなり、被害もひどくなります。
そうなる前に、できるだけ駆除しておきましょう。
ヨトウムシについてのまとめ
とてつもなく厄介な害虫であるヨトウムシ。
植物に害を与えるのに加えて、見た目もとても気持ち悪いので、まさに植物と人間の敵。
ヨトウムシの天敵であるみなさんに、もっと頑張って捕食してもらいたいですね。
(ライター もんぷち)