カツオブシムシというちょっと厄介な虫をご存知でしょうか?

家の中にいる、そうあれ。

今回はカツオブシムシが一体どこからやって来るのか、お話しします。

カツオブシムシの特徴

カツオブシムシはコウチュウ目カブトムシ亜目カブトムシ科に分類される昆虫の総称です。

日本にも多くの種類が分布していて、ホソマメムシやオビカツオブシムシ、アカオビカツオブシムシ、

 

ベニモンカツオブシムシなどその数は20種類を超えます。

幼虫はたくあんの細網に覆われていて絹や毛織物などを食害する害虫として知られています。

家の中に侵入するヒメマルカツオブシムシ

カツオブシムシの中でも家屋に入ってきて衣服などを食べている代表的な種類はヒメマルカツオブシムシです。

体長は3㎜程度なので、ちょっとした隙間や網戸の隙間など、どこからでも入ってきます。

防ぎようがないといってしまえば元も子もありませんが、実際のところ侵入を完全に防ぐのは難しい昆虫です。

ヒメマルカツオブシムシの特徴

ヒメマルカツオブシムシは短い楕円形で、身体はやや腹背に扁平ですが、厚みを持っています。

背面には細かな鱗状の毛があり、全体を覆っています。

 

全体的には灰黄色に見え、やや褐色と黒っぽい幅の広い横帯が模様を作っています。

触角は短く、先端は棍棒状です。

 

幼虫はやや太い円筒形。

成熟すると体長は4㎜に達します。

 

歩脚は胸部の3対があるだけで、ごく短く、体の下に収まります。

各大切に多数の立った毛が密生し、後ろ端の大切には多数の毛が後ろ向きに束になって生えています。

カツオブシムシの生態

カツオブシムシの種類は白い0.6mmほどの卵を産みます。

羽化や脱皮は温度によるようで、常に温かい部屋では10日ほどで幼虫になります。幼虫の期間も300~600日ほどと差があります。

 

これも温度によって次の段階へと成長していくようです。

半年や一年の断食は平気なので、そう簡単には死にません。

 

幼虫時代を6~8齢で過ごし、その後蛹になります。一週間ほど蛹でいた後に成虫になるのですが、成虫になった後も蛹殻にとどまって出てきません。

その後、やっと蛹の殻を脱出して2~3mmほどの成虫が出てきます。

外に出てからは10日ほどで交尾をし、次の世代を残していくというわけです。

ヒメマルカツオブシムシの食性

ヒメマルカツオブシムシのエサは乾物などの粉や毛織物です。

成虫はキク科の植物の蜜などもを吸って暮らすこともあります。

ですから、発生場所としては洋服ダンスや収納箱の中。

 

衣替えでお気に入りの洋服を出したら、虫に食われちゃった~~~なんて時の犯人はカツオブシムシかもしれません!!

大事なセーターや高級なカシミアのカーディガンが齧られていたら、ヒメマルカウオブシムシの仕業かもしれません。

ヒメマルカツオブシムシの予防

ヒメマルカツオブシムシの被害にあわないために、台所では定期的に乾物や麺類などを中心に保存容器を綺麗にしておくことが必要。

侵入を完全に防ぐのは無理なので、家の中に入ってきてしまったカツオブシムシが生き残れないように、エサになるものをなるべく置いておかないことが最大の予防です。

台所は食べ物を扱う所なのでとにかく清潔に保っておくこと。

 

そしてタンスや収納ケースの中にしまう衣類はとにかく清潔な状態で収納を心掛けましょう。食べかすなどが付いたまましまうのは言語道断です。

収納ケースにはナフタレンなどの防虫剤を一緒にいれたり、天然素材由来の忌避剤を衣類にスプレーしてからしまうのも予防になります。

 

万が一、大量に発生しているのを発見したときは・・・・一つは燻煙剤を炊く方法がありますが、これは決して万能な方法ではありません。カツオブシムシは衣装ケースやタンスなどの隅の方にいますから、燻煙剤を炊いたとしてもそこまでしっかりと影響が行くのは難しいからです。気やすめ!?とまではいきませんが、それほどの効果は期待できないかもしれません。

 

じゃあどうしたら・・・・?見つけたカツオブシムシはとにかく処分です。粘着テープなどでとってしまいましょう。そしてすぐさま彼らが生き残っていける原因となるものを処分。

また、熱を与えるのも効果的な方法です。スチームクリーナーなどで熱を加える対処方法をお勧めします。

(ライター ナオ)