ナメクジは梅雨の季節に見かける、おなじみの生き物ですね。
ところで、ナメクジを飼っている人っているんでしょうか?
今回はそんな人たちに向けて、ナメクジの餌、生態、雑学などについてのお話です。

知られざるナメクジの雑学

ナメクジは殻が退化した陸に住む巻貝の総称です。

ナメクジといえば、「殻がないカタツムリ」と考える人が多いでしょう。分類学的にも特殊なナメクジ以外ではナメクジもカタツムリと同じく
「有肺亜綱・柄眼目」なので、カタツムリと同じともいえるでしょう。

スポンサーリンク

面白いというか驚くのは、ナメクジはカタツムリの殻が退化していって縮まって体内に入って見えなくなっているんだそうです。
または、その途中の小さい殻を持つものもいたりします。

 

たとえば「ヒラコウラベッコウガイ」というナメクジは薄い殻をもっていて、眠っている時などは殻が大部分見えるので
普通のカタツムリのように見えるものの、活動している時は大部分の殻が外套膜という肉に覆われて、ナメクジに見えたりします。

 

さらには、コウラナメクジ科では楕円形の薄い殻が体内に埋まっていたり、ナメクジ科は殻が完全に失われていたりと、
多くの種類があります。

 

こういった貝殻の変化は多くの系統で起こっていて、「ナメクジ化」と言われています。
海で暮らす前鰓類の「チチカケガイ科」、後鰓類の「ウミウシ類」も独自にナメクジ型となった巻貝です。

 

ナメクジ化の理由は現在明らかにされていませんが、殻がないために運動がしやすく、狭い空間等にも入れるといった
メリットがあります。

 

地面の中でミミズを食べる「カサカムリナメクジ科」は、特異な捕食環境に適応してナメクジ化したと考えることも
できるでしょう。

ナメクジの生態はミステリアス

さて、ナメクジはほとんどの人が知っている生き物だと思いますが、
ナメクジの生態を知っている人は少ないのではないでしょうか?

ナメクジの生態については、謎の部分が多いとされています。
これはナメクジを研究する人が少ないせいでもありますが、なぜナメクジの研究者が少ないのかというと、一応害虫ではあるものの
農作物に大きな被害を与えるほどではないからということもあります。

 

意外なことに、ナメクジは卵から生まれます。
ナメクジは「雌雄同体」で、卵子と精子の両方を持っています。
生殖孔のほとんどが右側の頭部にあって、相手の精子を受け取って、受精させます。

 

産卵は秋ごろが一番多いですが、不定期で何回かに分けて産んでいます。
湿気がある落ち葉などの下にいくつかの卵を産みつけ、卵は丸くて透明なものになっています。

スポンサーリンク

産卵の時期が不定期なために孵化の時期も様々ですが、4月頃の孵化することが一番多いくなっています。

 

ナメクジにはよく知られているように触覚が2対あります。
これもおなじみ、外の長いほうに目があります。

 

目の性能はあまり良くなくて、明るさくらいしか判別できないとされています。
その代わり、すべての触覚に鼻の役割を持つ器官があるため、つまりナメクジは視覚よりも嗅覚で行動しているということになります。
触覚の間には口があって、ここには「ヤスリ」のようながあり、噛まずに削り取って食べているようです。

 

見た目も柔らかそうな皮膚ですが、この柔らかな皮膚を守るために、体中を粘液で保護し、足の前から粘液を出してその上を歩いてるんだそうです。
もっともこれが園芸家から嫌われる原因にもなっているんですが。

意外なことに脳があってすこし3週間くらいの記憶力があるなどの学習能力も持っているそうです。

 

ご存知のようにナメクジはジメジメしたところが好きで、太陽と乾燥を苦手としています。雨上がりのときや梅雨の時期に見かけるのは
このためなんですね。

ナメクジは何が好物?

さて、ナメクジの餌についてです。
ほとんどのナメクジは雑食であり、花や新芽などを食べますが、落ち葉・腐りかけた葉が好物という話もあります。

小麦や酵母を好んでいるためにビールも好きなようで、ビールを容器に入れて置いておくと、中に入って
出られずに餓死することもあるらしいです。

 

人間が出した生ゴミにも入って、腐った果物や野菜を食べるそうです。
さらに、なんとコンクリートをかじってカルシウムを補給することもあるとか。

 

飼育するという人は、雑食なのでほとんどなんでも食べますが、味が濃いものや酸っぱいものはあげないほうが
よいでしょう。

肉や魚、ドックフード・キャットフードも食べます。
個体差があって好みがありますが、そんな好みを知るのもナメクジの飼育では楽しいかもしれませんね。

ナメクジは砂糖でも死ぬ

ナメクジといえば塩をかけると溶けて死ぬということがよく知られていますね。
これはなぜかというと、ナメクジの体というのは90%が水でできていますが、塩をかけることによって水分が外に吸いだされているためで、このとき水を与えると復活する(するように見えるけどほとんど数日後に死ぬ)そうなんです。

 

これは、意外に知られていませんよね?
ただし、そのままにしておくとやはり死んでしまうし、塩でなくても砂糖や乾いた砂などでも溶けるんだそうです。

世界には20センチもあるナメクジもいます

ナメクジの生態や餌などについてでした。
カタツムリは子供に人気の生き物ですが、ナメクジってなると苦手な人もいるかもしれませんね。

 

色が薄めで1匹で小さめだったら、かわいい感じもしないでもないですねえ。
ところで、アフリカには、なんと20センチもする黄色い「バナナスラッグ」というナメクジもいるというから、世界は広いですね。

ライター名:nabex

スポンサーリンク