梅雨などのジメジメとした季節、環境によっては家の中にまでナメクジが現れることがあります。

この場合人間に対して大きな危害を直接加えてくるようなことは少ないですが、その見た目などから不快害虫とされています。

 

しかし害虫として扱われているのには他にも理由があります。

ここではナメクジによる害や、それに対する対策や駆除方法を紹介していきます。

ナメクジの生態

世界中で様々な種が現存しています。

日本でよく見られるナメクジはコウラナメクジであることが一般的です。

地域によってはこの種より数倍大きな体のものや、派手な体色をしたものまでいます。

湿気に強く、特に梅雨時期からは発生数が高くなってきます。

 

卵を産むことでどんどんと増殖していくので、害を受けているような場合や家の中で出てきてしまったときには早期の駆除が重要です。

ナメクジによる害

主にナメクジによってもたらされる害は植物に対するものです。

花びらや葉が食害されることでその植物の成長が阻害されてしまうのです。

ナメクジが食害する植物の種類も幅が広くバラやアジサイ、アサガオ、その他果物や野菜も対象となります。

狭い範囲でナメクジが大量に発生してくると植物の葉などは全て食べられてしまい茎だけになってしまうような悲惨な状況も起こり得ます。

 

ここまでの被害はなくても、植物は葉の一部に穴が開くだけで生長不良を起こしてしまうため農業者や園芸をしている人にとっては大きな問題となります。

またナメクジには害虫としての別の側面も持っています。

 

それは菌の感染を引き起こすということです。

寄生虫に寄生されることや病原菌を持っている場合があるため、むやみに触ってしまうと感染することもあります。

特に手に傷がある状態で触るのは避けるべきでしょう。

駆除の方法

では実際にナメクジを駆除するにはどのようにすれば良いのでしょうか。

その方法はいくつかあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

 

例えば強力な薬品を使えば手っ取り早く駆除することも可能です。

しかし野菜を育てているような場であればあまり強い薬品を使いたくはありません。

 

野菜自体の成長に問題はなくてもそれを食べる人間へ間接的な影響が考えられるためです。

まず一番原始的な方法として、ごく少数のナメクジであれば直接つまんで追い出すということもできます。

 

広い畑などでこの手段を取ることは向きませんが、家や小さなスペースで植物を育てているのであれば可能です。

とは言ってもただ目視で探すのではなく、おびき寄せることで効率的に駆除ができます。

 

ナメクジの習性を利用し臭いで誘引します。よく言われるのはビールの臭いです。

ジメジメとしたナメクジの現れそうな場所に容器に入れたビールを準備しておくと寄ってきます。

 

またつまみ出すのではなく、ビールの中に殺虫剤を混ぜておけばそのまま駆除することも可能です。

殺虫剤による駆除の場合タイプもいくつかあり広く散布するものから、植物への影響を減らすため毒餌などを配置しておくタイプなどがあります。

 

もう一つ、ある意味伝統的なやり方に塩を使った駆除方法があります。

体の水分量が非常に多く体表の性質などから塩をかけると水分を失い死滅します。

 

これと同様に熱湯をかけることで死滅させることもできます。

あまり効率的ではありませんが、乾燥した場所に放置することや焼き殺すこともできます。

おびき寄せるとナメクジを駆除しやすい

駆除しようにも見つからなくなってしまうと苦労が増えてしまいます。

そのため毒餌の利用や別のものを使った誘引をするとやりやすくなります。

またプロに頼んで駆除することもできるため、深刻な状況であればこのような手段も取る必要があるでしょう。

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