一般的によく寝ている動物で知られているのはナマケモノですが、実は睡眠時間が一番長い動物は「コアラ」だったのです!
木に摑まっている姿がなんとも愛らしく、可愛い容姿を持ったコアラは人の心を癒してくれますね。
そんな「コアラ」の睡眠時間や生態について調べてみました。
コアラの生態
「コアラ(koala)」の名前はダルク語から付けられたものです。
コアラは熊とは何の関係もないのですが、容姿がテディベアのように可愛いくて小熊に似ているので、学名や別名などで”熊”を意味する言葉が使われていたりします。
コアラはオーストラリアに生息していて、ユーカリの葉がある森林地帯や林などにいます。
オーストラリアの南部に生息するコアラは冬の寒さに耐えられるように、北部のコアラより体が大きめで体毛も長めです。
体毛は厚みがあって、弾力があります。
柔らかさはフワフワというよりモフモフです。
体の色は背面が灰色で、お腹が白色です。
体長は約65~82cm、体重は約4~15kgです。
メスよりもオスの方が体長も長く、体重も重たいです。
オスの胸には腺があり、そこからにおいを発して縄張りを主張したりします。
オスの交尾器はY字型の独特な形をしていて2つの亀頭があります。
メスは育児嚢を持っていて、この中に乳首が2つあります。
この嚢のなかで赤ちゃんを育てます。
コアラの手足には5本の指があり、鋭い爪がついています。
前足と後足は木の枝などを摑むことができる形をしています。
毛繕いは後足の爪を使って行います。
コアラは樹上で単独生活をしています。
ほとんど木から降りることはありませんが、移動するときに地上に降りたり、木から木へ飛び移ることもあります。
まれに4足で歩くこともあるのですよ。
コアラが活動するのは早朝か夕方です。
コアラといえばユーカリの葉と言うほど、ユーカリの葉が大好物です。
ちなみにユーカリの葉は700種類ほどあるそうで、そのうちコアラが好んで食べるのは120種類ほどだそうです。
葉っぱばかり食べるので歯がないのかと思いきや、コアラにはちゃんと歯があります。
コアラは周りの気温や温度に左右されない恒温動物で、36度の体温を保っています。
コアラはメスのほうが長生きで、寿命は最長で18年なんだそうです。
コアラと人間との関わり
日本ではお菓子のキャラクターとしてコアラは親しまれていますが、実は古い昔、オーストラリア先住民はコアラを食糧としていたのです。
コアラの毛皮を販売するために狩猟も行っていました。
人間の欲の為の行き過ぎた狩猟で一度は絶滅危機となったコアラですが、オーストラリアの保護活動によってコアラの個体数が復活しました。
日本でもコアラの見られる動物園は8つあり、繁殖活動を行っています。
コアラの睡眠時間
コアラの睡眠時間なんて考えたことがなかったのですが、コアラは地球に生きている動物のなかで一番睡眠時間が長いのです!
実は私、知りませんでした。
1日24時間のうち、22時間程は寝ています。
ほぼ一日中寝ていることになります。
私もコアラのように一日中寝ていたい・・・うらやましい!
なぜコアラの睡眠時間が長いのかと言うと、実はコアラの大好きなユーカリの葉には毒が含まれているんです。
青酸カリ系の毒素なのですが、この毒素を分解するためにエネルギーが要ります。
そしてユーカリの葉にはタンニンや油分が多く含まれているので、ユーカリの葉を消化吸収するためにたくさんのパワーを使います。
その為、睡眠時間が長いのだそうですよ。
ちなみにコアラの基礎代謝量はナマケモノの30倍だそうです。
コアラの睡眠時間が長いのにもきちんと理由があったのです。
(ライター 雲呑)