最も有名なアザラシのキャラクターと言えば、「ゴマちゃん」。
ゴマちゃんは「ゴマフアザラシ」の赤ちゃんで、白くて丸々とした姿がとても可愛らしいキャラクターです。
そして実物のゴマフアザラシの赤ちゃんも、ゴマちゃんに負けず劣らず、いやそれ以上に可愛い!
今回はそんなゴマフアザラシについて、生態や赤ちゃんのチャームポイントまでまとめていきたいと思います。
ゴマフアザラシの生態
ゴマフアザラシはベーリング海、オホーツク海を中心に、日本海などにも分布するアザラシです。
日本の水族館や動物園では最も多く飼育されている種類なので、ほとんどの人が一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
体長は150~170cm前後、体重は70~130kgで、アザラシとしては中型。
名前の由来は体の模様から。
漢字で書くと「胡麻斑海豹」で、その名の通り灰色に黒や白のゴマのようなまだら模様が散らばっているのが特徴です。
模様は個体差も大きく、斑点の多いものは黒っぽく見えることも。
肉食で基本的には口に入るものなら何でも食べます。
ニシン、タラ、カレイなどの魚の他にも、イカ、タコ、甲殻類、貝類など。
ゴマフアザラシは潜水能力が高く、時には獲物を探して深度300m、時間にして20分以上潜っていることも。
体はずんぐりしていて陸上での動きは緩慢ですが、水中は大得意というわけですね。
冬から春にかけては流氷と共に移動し、出産や育児も流氷上で行います。
普段は単独で散らばって生活していますが、繁殖期になると周辺の海域から集まり、大きな群れを形成。
多いものでは数千匹を超えるとも言われています。
しかしハーレムではなく、一夫一妻制。
これはアザラシの中では珍しいことなんだそうです。
流氷がなくなると北上していくものがほとんどですが、近年では湾内などにとどまるものも。
ゴマフアザラシはホッキョクグマ、シャチ、セイウチなど天敵が多いことから、本来は警戒心が強く人にもあまり近付きません。
水族館などでまったりとしている姿からはちょっと想像できませんよね。
丸々と太っていていかにも「美味しそう!」という見た目をしているので、天敵が多いのは頷けます…。
イヌイットの人なんかがアザラシを食べているのを見ると、ちょっと美味しそうって思っちゃいますもん。
かわいすぎる!ゴマフアザラシの赤ちゃん
大人でもコロコロしていて十分にかわいいゴマフアザラシですが、赤ちゃんは更に何倍もかわいいんです。
小さくて丸々とした体形、そして真っ白でフワッフワの毛。
更には真っ黒でつぶらな瞳に、平安貴族を思わせる麻呂眉!
もう本当にぬいぐるみなんじゃないかと思うほど、完成されたかわいさです。
なぜ大人とは全く模様が違うのかというと、ゴマフアザラシは流氷の上で子育てをするからです。
流氷の上で天敵に見つかりにくいように、真っ白な毛が保護色となっているのです。
しかしこのぬいぐるみのようにかわいらしい姿、じつは本当に短い間しか見ることができないのです。
真っ白な産毛は生後2~3週間で抜け落ち、その後は親と同じ胡麻斑模様になってしまいます。
あのかわいらしい姿は本当に貴重な光景なんですよ!
もし水族館などでゴマフアザラシの赤ちゃんが生まれたというニュースを見かけたら、すぐさま出向かないとすでに産毛が抜け落ちている状態しか見られません。
まあ速攻で見に行ったとしても、通常であればストレス回避のために一般客からは見えないところで飼育されるので、見られる可能性は低いですが。
産毛のないゴマフアザラシの子供ももちろんかわいいんですが、やはりいつかはモフモフ状態を見てみたいです。
ゴマフアザラシについてのまとめ
ゴマフアザラシの赤ちゃんの魅力、十分に分かってもらえたでしょうか。
多くの水族館で出会えるゴマフアザラシですが、モフモフ状態の赤ちゃんに出会えるのは本当にごくまれ!
あのかわいさを堪能したいなら、水族館の飼育員になるしかないですね。
飼育員さんが本当に羨ましい。
(ライター もんぷち)