ヒョウとジャガーとチーターと!!??
区別がつかず、混乱している人はいませんか?
今回はヒョウとジャガーについての違いについてのお話です。
ヒョウの特徴と生態
ヒョウはネコ科ヒョウ属に分類される動物で、ライオンやトラの仲間。
アフリカ大陸や中東、インド、東南アジア、シナ大陸など広い地域に生息しています。
体長は140~190㎝、オスの方が大きく、体重は50~100kgほどです。
食性は動物食で小型から大型の哺乳類や両生類、爬虫類、昆虫など色々と食べています。
人家近くでは犬や人間を襲うこともあるのだそう。
群れをつくらずに単独で行動し、夜行性。
獲物は樹上に運んで食べる習性があり、これはハイエナやライオンなどに横取りされないためなのだそう。
体表はヒョウ柄とも言われ、細かい円形状の斑紋が全身についています。首の方に行くに従って、その模様は細かくなっているのが特徴で、ジャガーと比べると円は小さ目です。
ハンターが恐れる5大哺乳類の中にライオンやシロサイなどと並んでエントリーされています。
ジャガーの特徴と生態
一方ジャガーはというと、北米の南部と南アメリカに生息しているネコ科の動物です。
ヒョウとジャガーはよく間違えられますが、ヒョウはアメリカには生息しておらず、アフリカ大陸にいます。
また、パッとみで似ている模様も、よく見るとジャガーの模様には黒い斑紋に囲まれたオレンジ色の斑紋の中に黒の点があります。
ジャガーはネコ科の動物の中では頭部が大きくいのが特徴です。このため顎も発達していて、噛む力も強く、獲物をしとめるのも上手です。
体長は120~185㎝で、体重は45~160㎏ほど。
ライオンやトラなどと比べるとトラが一番大きく、次いでライオン、ジャガーとなります。
アフリカ大陸のヒョウと比べると短足で重心が低めです。
ジャガーは基本的に単独で生活しています。
夜行性で、熱帯雨林の奥地から湿地帯まで幅広い地域に生息しています。
木登りが上手で、アルマジロやカピパラ、霊長類のナマケモノやホエザルなどをエサにするほか、
泳ぐことも得意で、ネコ科の大型動物の中では珍しく、水に入ってのハンティングも嫌がりません。
亀や魚やカイマン、時には大きなワニなどを襲うこともあります。
また、家畜や人間を襲うという記録もあるそう。
出産は2年に一度、100日間ほどの妊娠期間を経て2~4匹の赤ちゃんを産みます。
2年ほど一緒にいて、生活の術やハンティングの方法を教え、子供はその後親離れしていきます。
オスのジャガーとメスのライオンの間では交配が可能で、生まれた子はジャグリオンとなります。
ヒョウとジャガーと人間の関係
ヒョウ柄のことをファッションの業界ではレオパード柄というそうで、強いヒョウの模様をまとうという本能的ともいえる行動は流行り廃りとは関係なく人気があります。
また、態度がコロリと変わることを「豹変」と言って、ヒョウの毛の入れ替わりの時期に綺麗な模様が浮かびあがる様子からきている言葉もあります。
もともとは自らの過ちを認めるという意味合いでしたが、最近では急に態度を変える人のことを表現する、どちらかというと悪い意味で使われる言葉もヒョウからきています。
ジャガーの呼び名は南アメリカインディアンの言葉で「ヤガー」。
その意味は一突きで殺す者という意味だそう。
アステカにはジャガーの姿をした神様も存在していたらしく、その強さを物語っています。
近代にいたってはその強くてかっこいい風貌から車の名前やプロレスラーのリングネームとして使われたりしています。
ヒョウとジャガーのまとめ
ヒョウとジャガーは似ている模様だが、ジャガーの方が円形が小さい。
ヒョウの円形状の中には黒い斑点がある。
ヒョウもジャガーも単独で行動することが多く、夜行性。
(ライター ナオ)