長くて足がたくさんある気持ちの悪い虫と言えば?
「当然ムカデだ!」「いやいやゲジゲジだ!」と意見が分かれるところです。

 

(ちなみに私はゲジゲジ派です。ムカデは気持ち悪いというよりも怖い…。)
そもそも、どちらもそう頻繁に目にする虫ではないので、両者の違いをよく理解していないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はムカデとゲジゲジ、双方について詳しくまとめ、その違いを見つけていきたいと思います。

ムカデとゲジゲジってどんな虫?

ムカデの生態

ムカデはほぼ日本全国に生息しています。
大きさは種類にもよりますが、約6cm〜20cm、毒のある大きな顎とうじゃうじゃと蠢くたくさんの足が特徴です。

漢字では「百足」と書きますが、どのムカデも足が百本あるわけではなく、それよりも少ない種も多いんですよ。
ただ、種類によっては100対(つまり200本!)以上、多いものでは173対ある種もいるので、100本どころじゃないですね。
どうやってそんなにたくさんの足の動きを制御しているんでしょうね?

 

ムカデの毒は強力で、咬まれると患部が腫れ強い痛みを感じます。
酷い場合は吐き気や頭痛を引き起こすことがあるので、咬まれた場合はすぐに病院へ行ってください。
病院へ行くまでの応急処置としては、43度以上の熱湯で患部を温めるのが有効です。
(ムカデの毒は熱に弱く、多少分解されます。)

 

水や氷で冷やしたり、毒を口で吸い出したりするのは厳禁です!
死亡した例はありませんが、以前ムカデに咬まれたことがある場合にはアナフィラキシーショックを起こし重篤な症状が出てしまうことがあるので、十分に気を付けましょう。

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ゲジゲジの生態

「ゲジゲジ」というのは実は通称で、本来日本に生息しているものは「ゲジ」と「オオゲジ」の2種類です。
ゲジは大きさ3cm程度、オオゲジは7cm程度にもなります。

 

体長だけ見るとそんなに大きい感じはしませんが、ゲジゲジの特徴は何と言っても長い足。
15対の長い足は体長と同程度かそれよりも長い場合もあります。

 

足を全て広げると、大人の手のひらよりも大きくなることも。

見た目の気持ち悪さから「不快虫」として嫌われていますが、実は人間にとっては益虫なのです。

 

ゲジゲジは人間の天敵であるゴキブリを始め、様々な昆虫を捕食してくれるんですよ。
まあしかし、ゴキブリとゲジゲジのどちらが気持ち悪いかと言えば、どちらもいい勝負ではあるのですが…。

 

また、少々の毒を持っていますが、人間にはほぼ無害です。
そもそもムカデと違って滅多に人を襲うことはありません。
害と言えばただひたすら「気持ち悪い」、その一言に尽きます。

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ムカデとゲジゲジの違い

生態から見ても分かるように、両者には様々な違いがあります。
まずは見た目の違い。
これは一目瞭然、全く違いますよね。

 

ムカデは足が短く体の一つの節に1対あるのに比べ、ゲジゲジは足がとても長く一つの節に2対あります。
簡単に言えば「ニョロっとしているのがムカデ」で「ワサッとしているのがゲジゲジ」です。

 

次に毒性の違い。
ムカデの毒はとても危険ですが、ゲジゲジの毒はほぼ無害です。
とは言え、雑菌などが入ることもあるので、ゲジゲジに咬まれた場合でも消毒程度は必要ですが。

 

ムカデが獰猛で攻撃的なのに対し、ゲジゲジは積極的に人を襲うことはありません。
毒が危険なやつの方が獰猛な上に攻撃的なんて…逆だったら良かったのにと思いませんか?

ムカデとゲジゲジについてのまとめ

それぞれの特徴を知っていければ、見分けるのは簡単だということが分かりましたね。
またどちらがより危険か、というのも分かっていただけたかと思います。

 

本当に、ゲジゲジは見た目でかなり損をしていますよね。
益虫とは言いますけど、以前風呂場で巨大なゲジゲジが天井から落下してきたときには、思わず洗面器でブッ叩いてしまいました…。
だって気持ち悪すぎるんですもの…。

(ライター もんぷち)

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