梅雨の時期になるとよく見かけるようになるカタツムリ。
紫陽花やカエルと合わせて、梅雨時期の風物詩と言っても過言ではありません。
ところで、みなさんはカタツムリの事をなんと呼んでいますか?
「マイマイ」「でんでん虫」など複数の呼び方がありますよね。
その名前の由来は一体なんなんでしょうか。
何気なく呼んでいたけれど、理由を知っている人はあまりいないはず。
ということで、今回はそんなカタツムリの生態や呼び名の由来について、詳しくまとめてみたいと思います。
カタツムリについて詳しく知ろう!
カタツムリとは、陸に棲む巻貝の通称のことです。
しかし陸棲の巻貝というと、タニシなども思い浮かびますが、これをカタツムリとは呼びませんよね。
陸棲巻貝の中でも有肺類で、殻が細長くないものを指すことが多いようです。
雨の日以外はほとんど見かけることがなく、もしかして寿命がかなり短いのか?と思われがちですが、実はカタツムリの寿命は3~4年もあるのです。
(種類にもよります。大きいものほど寿命は長いようです。)
それではなぜ、見かけることが少ないのか。
それはカタツムリが寒さ、暑さ、乾燥に弱く、一年の内で活動している期間がとても短いためです。
冬は冬眠、さらには夏に「夏眠」をするんですよ。
しかも動きが遅く活動範囲が狭いため、それぞれの種の分布がとても狭い範囲に限られることが、カタツムリをあまり見かけない理由です。
更に意外な生態、実はカタツムリは「水に弱い」んです。
え、でも、雨が降ったら出てくるってことは、水が好きなのでは…。
しかしカタツムリは有肺類、つまり肺呼吸をする生き物です。
そのため海にいる貝のように水中で呼吸をすることができませんので、雨が降って地面に水が溜まると、おぼれてしまう可能性があるのです。
それを避けるために、植物の葉っぱや家の壁など人の目につきやすい高いところに避難してきているのです。
雨が降ると活動的になるのではなく、活動せざるを得ない、と言うのが真実のようですね。
乾燥にも弱い上に大量の水にも弱いとは、なんとも弱点だらけです。
よく生き残ってこれたなと感心してしまうレベル。
ちなみにカタツムリの殻はヤドカリのように付けたり外したりすることはできません。
殻と体は完全に筋肉で一体化しており、殻の中には重要な臓器が納められています。
そのため、殻を外したら死んでしまうので、興味本位で殻を取ろうとしたりはしないでくださいね。
カタツムリはなぜ「マイマイ」と呼ばれるのか
一番最初にも述べたように、カタツムリは様々な名称で呼ばれます。
しかし、「カタツムリ」という名前は陸棲巻貝の通称のことで、実際に「○○カタツムリ」と言う名前の種類はいないんですよ。
大抵は「○○マイマイ」という名前です。
マイマイというのは貝が巻いている様子「巻き巻き」から来ていると言われています。
マイマイという響き自体とても可愛らしいですが、由来が「巻き巻き」だと知るとより一層可愛く感じられますね。
そのまんまじゃねーか!って突っ込みたくなります。
また、「でんでん虫」という名前は、引っ込んだカタツムリに向かって子供たちが「出よ出よ」とはやし立てたことが由来だと言われています。
「出よ出よ」が訛って「でんでん」
なんとなく「出ない出ない」という否定の意味だと思っていたんですが、実は「出てこい」という前向きなネーミングだったんですね。
まとめ
カタツムリは意外と観察していると楽しい生き物です。
もし何かペットを飼いたいけれど、小動物などは無理そう…という人は、カタツムリを飼ってみるのもいいかもしれませんね。
飼育は簡単ですし、新たな発見があるかもしれませんよ。
(ライター名 もんぷち)