殻を背中に背負って、ゆっくりゆっくり歩いていく「カタツムリ」
小さい頃から身近にいて、当たり前のように接してきたカタツムリはそもそも何類なのでしょうか?
でーんでんむーしむしカタツムリ~♪の秘密について詳しくご紹介していきたいと思います!
そもそも「カタツムリ」って?
「カタツムリ(蝸牛)」は、陸に生息する巻貝で、殻が細くないものを指します。
陸上生活をしている貝の仲間です。
別名は”デンデンムシ”や”マイマイ”などとも呼ばれています。
日本全国はもちろん、海外でも多く生息していて、生息地域ごとに種類が分かれます。
日本では、4月~9月頃、湿気のある雑木林、低山や平地でよく見られます。
日本で一般的にカタツムリと呼ばれるものでは、ニッポンマイマイ科やオナジマイマイ科のカタツムリが種類として上げられます。
カタツムリは世界に約2万種、日本には約800種類いると言われています。
「カタツムリ」は何類?
カタツムリには特定の分類群がないので、何類か?と聞かれても答えられません。
カタツムリは多くの科にまたがっているので定義はありません。
生物学の分類では一応、軟体動物門 腹足網に属しています。
「カタツムリ」の体
カタツムリには口があり、小さな歯が1万本以上も並んでいるヤスリのような歯舌があります。
その他に食道、胃、肛門があります。
カタツムリの頭には触角があります。
大触角と呼ばれている大きな2本の触角の先端には丸い目玉が付いていて、明暗を見分けることができます。
小さな2本の触覚は味覚と臭覚を察知します。
カタツムリは雌雄同体の生き物なので、オスメスの区別はありません。
「カタツムリ」の殻
石灰質で作られているカタツムリの殻と体は、筋肉によって殻の内にくっ付いています。
体と殻は体の器官の1つで、セットになっています。
殻が傷ついたら、自己治療で直すことが出来るんですよ。
ちなみに、カタツムリの殻は体の一部なので、カタツムリの殻を取ったらカタツムリは死んでしまうんです。
カタツムリの殻は右巻きと左巻きがあり、カタツムリの種類によって変わります。
「カタツムリ」とナメクジ
ナメクジは軟体動物門 腹足綱・有肺亜目の柄眼目に分類され、カタツムリの近縁種ですが、ナメクジ科に属しているので、カタツムリとは違います。
よく、”カタツムリの殻を取ったらナメクジ”といいますが、カタツムリの殻を取ったからといって、ナメクジにはなりません。
ナメクジが成長してもカタツムリにはならないんです。
カタツムリはナメクジと違って、塩分に強いんですよ。
「カタツムリ」とアフリカマイマイ
アフリカマイマイ(阿弗利加蝸牛)は、軟体動物門 腹足綱・柄眼目のアフリカマイマイ科に属するカタツムリの近縁種です。
殻の大きさが横7~8cm、縦20cm程の世界最大級のカタツムリです。
アフリカマイマイは東アフリカのサバンナで生息しているのですが、日本には食用目的で1932年頃に持ち込まれました。
ですが、アフリカマイマイに宿った寄生虫に感染して死者がでたことなどもあり、現在は日本本土への持ち込みは法律で禁止されています。
世界各国でも危険な生き物として、アフリカマイマイの持ち込みは禁止されているんです。
「カタツムリ」は食べられる?
フランスなどの海外では、”エスカルゴ”と呼ばれるカタツムリを食べます。
エスカルゴとは、食用として養殖され、衛生管理されたものです。
きちんと管理されたエスカルゴは食べても問題ありませんが、天然のカタツムリには寄生虫がいるので、食べると感染しています。
食べられるのはカタツムリではなく、”エスカルゴ”です。
エスカルゴはとっても美味しいんですよ♪
(ライター 雲呑)