皆さんはツェツェバエと言う虫をご存知でしょうか?
一般的にハエと言えばブンブン飛び回っているだけで人間に攻撃してくるイメージは無いと思いますが、ツェツェバエは人間に攻撃してくる恐ろしいハエなんです。
ツェツェバエに刺されると命にかかわる症状が出る為、危険な昆虫として認識されています。
今回はそんな恐い昆虫を紹介したいと思います!
吸血鬼だと恐れられているツェツェバエの生態と特長
ツェツェバエは日本には生息していないので見聞きする事はあまり無いかも知れません。
現在は主にアフリカに生息していると言われていますが、昔はアフリカ以外でも目撃情報はあったみたいです。
ツェツェバエはアフリカの熱帯雨林や水辺・森林など、あらゆる所に出没します。
体長は10㎝程度で見た目は日本でよく見かけるハエと特に変わりはありません。
普通のハエと何が違うかと言うと、ツェツェバエは血液を栄養源にしているので人間や動物を刺して血を吸います。
刺されて腫れたり痒くなるくらいの症状なら問題は無いのですが、刺されると睡眠病を引き起こし体をコントロール出来なくなって昏睡状態に陥り最悪命を奪われてしまう事から危険な昆虫と言われています。
なぜそんな危険な症状が出てしまうかと言うと、ツェツェバエが持つトリパノソーマと言う寄生虫に寄って引き起こされます。
ツェツェバエが日本にも生息してたらと想像するだけで怖くなりますね…。
あんなに小さな体なのに寿命は結構長くて、最低でも5年は生きるとされています。
ツェツェバエの繁殖方法は、メスは子供を体内で孵化させて幼虫になる頃くらいに出産します。
一回の出産で一匹しか産まず、死ぬまでの間に8回程子供を産みます。
さてこれだけ恐れられているツェツェバエですが、実は縞模様が苦手なんです!
どうして縞模様を嫌うのかははっきりと解明されていないみたいなんですが、シマウマの縞模様はツェツェバエに刺されない為に出来上がった模様だと言われたりもしています。
彼らから見たら縞模様は不気味に見えるのかも知れませんね。
ツェツェバエに刺されたら要注意!人間に起こる症状!
ツェツェバエに刺されたあと何段階かに分かれて症状が酷くなってきます。
第二段階に入ってしまうと、命が助かる確率はグンっと下がってしまいます。
体にどんな事が起こるのか簡単に説明しますね!
【第一段階】
刺されてすぐに症状が出るのではなく大体数週間後に現れる事が多いです。
最初は高熱や関節痛や頭痛など風邪の症状と良く似ています。
この段階ですぐに治療を受けれ助かるんだそうです。
【第二段階】
頭痛が酷くなり、精神的にも異常が現れ始めます。
食欲不振・おう吐・皮膚の荒れ・痙攣などの症状が一気に襲ってきて自分の体が誰かに操られているみたいな感じが起こるそうです。
睡眠障害も出始めて時間関係なく眠る事が多くなってきます。
この段階に入るとほとんど手遅れだと言われています。
【最終段階】
意識が朦朧としていて起き上がる事も無くただ眠り続けます。
この段階まで進んでしまった方が助かる事はまず無いと言われています。
日本では虫に刺されても大丈夫だと思いがちですが、海外には刺されたら大変な事になる虫がいる事を覚えておいた方が良いかも知れません。
もしアフリカに旅行や仕事で行く事があるなら縞模様の服を持って行くのも良いですよ!
ツェツェバエ まとめ
虫に刺されたくらいでこんな事になるのは嘘のような話に聞こえますが全て本当の話です。
実際にアフリカではツェツェバエに刺されて睡眠病になり重体に陥ったり亡くなってしまった方が何万人といるそうです。
もしもっと深く知りたい方は睡眠病について調べてみて下さい。
ツェツェバエの恐ろしさが分かりますよ。